面白い話は「フリ」が大切! 誰でも身につく伝わる技術『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』 #Z世代Pick
こんにちは。Z世代ブックピッカー・まえれなです。
突然ですがクイズです。
このクイズは、数々のベストセラーを生み出した柿内 尚文氏の著書『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』の冒頭で出されているクイズです。
クイズの答えは「今日おすすめしない野菜や果物を正直にお客さんに伝える」です。
その八百屋さんは、常連さんが美味しくない野菜や果物を買ってしまったら、お店の評判が落ちてしまう。という理由から、おすすめしない商品を伝えているんだそうです。
それを知った柿内氏は著書でこう述べています。
僕はこの話を教えてもらったとき、この八百屋さんは伝え方がうまいと思いました。なぜなら、この話には「伝わる方法」が凝縮されているからです。この八百屋さんはただお客さんのことを考えてそう伝えていると思いますが、実は「伝わる技術」が使われています。
柿内氏は「伝わる技術」を身に着けておくと、
・人と仲が良くなる
・自分の時間が増える
・学校が楽しくなる
・自己肯定感が高まる
などの、多くのいいことが起こる(であろう)とも述べています。
そこで今回、伝わる技術が盛りだくさんの『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』より一部抜粋し、伝わる技術を紹介します。
あなたにもいいことが起こるかも!
※本記事は柿内 尚文著『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。
話がつまらない人は 「フリ」不足かも
フリとオチは、お笑いの世界でよく聞く言葉です。
フリは、相手に「この先はきっとこうなるんじゃないか」というイメージをさせること。一方オチは、そのイメージを裏切るような意外性や驚きのある結末を用意することです。このフリとオチにより笑いが生まれます。
伝え方でも「フリとオチ」は大切です。
ただ、伝え方における「フリとオチ」はお笑いのものとは少し違います。
伝え方のフリとオチは「振れ幅を大きくして、より価値を見える化する」ための手法です。
この言葉を聞いて、あなたならどんな印象を受けますか?
こんなことを頭の中でイメージするんじゃないでしょうか。
でも、こんなフリがあったらどうでしょうか?
こんな話を聞いたらものすごく驚きますよね。
いったいどんな勉強をしたんだろうか。なんでそんなに短期間で成績を伸ばせたんだろうか。興味が一気にわいてきます。
この話には「フリとオチ」が入っています。そのおかげで、話にグッと興味がわいてくるんですね。
■実際に読んでみた本書の感想
本書を読んで、今まで自分が間違って認識していた概念に気付かされることばかりでした。たとえば「伝える」と「伝わる」は違うということ。こうした概念を、具体例を用いて分かりやすく説明しています。
私自身、人と会話する時に沈黙の時間が苦手で、話題を毎回必死に探すことが多かったですが、この本を読んで自分の話を相手にわかりやすく伝えるためには、まずは相手を理解しようとすることが大事なのだと知りました。
この本を読んで、伝えることがすぐに得意になるわけではないけれど、何度も読み返し実際の自分の例に当てはめて実践することで、成長していける本だと思いました。(まえれな)
■著者からおわりに
僕自身、「伝える」ということに四苦八苦しながら、これまで生きてきました。伝えたいことがなかなか伝わらず、何で伝わらないんだろうという悩みがたくさんありました。伝わるとはどういうことかを何度も何度も考え、学び、実践しながらやってきたことの積み重ねが、この本に書かれていることです。
『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』
定価 : 1,540円(税込)
頁数 : 272頁
ISBN : 978-4-7612-7577-8
発行日 : 2021年12月21日
■著者情報
柿内 尚文(かきうち たかふみ)
1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。