「今日も定時で帰りたい。」vol.1 ~メディア関係・カトウさん(26歳)の定時とは? <後編>~

編集部:ベッシー

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「今日も定時で帰りたい。」vol.1 ~メディア関係・カトウさん(26歳)の定時とは? <後編>~


「今日も定時で帰りたい。」

働く大人の多くはこう思っているのでは?

これから働きだす学生たちは

「定時で帰れる職場がいい。」

こう思っているのでは?

全員が全員そうではないとは思いますが、本企画ではいわゆる「ホワイトな働き方」をしている人にインタビュー。仕事や暮らしで大事にしていることや、どんな風に人生を楽しんでいるのか「ちょっといい普通の暮らしと働き方」を探っていきます。

今回は転職を期に「定時帰り」の暮らしを手に入れた、自社メディアのコンテンツディレクター、カトウさん(仮名)にお話しを伺いました。今の仕事や働き方、暮らしについて伺った<前編>に続いて、この<後編>では前職での経験や、どのような転職だったのか、それを踏まえての今についてのパートをお届けします。

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■お話を伺った方のプロフィール

カトウさん(仮名)、26歳(取材当時)。
大学卒業後、新卒入社でWEB系の広告制作会社へ入社し、広告の制作チームで働く。約4年働いた後に転職し、現在は自社メディアのコンテンツディレクターを担当。転職を期に「定時で帰る」働き方を実践中。旅行とお酒、Travis JapanとELLEGARDENが好き。
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今日も定時で帰りたいvol1-3

今日も定時で帰りたいvol1-4

<ここからはインタビュー記事>カトウさんの転職エピソード。「電車がギッチギチで良かった」

転職を経て、ほぼ毎日「定時で帰れる」今の暮らしになっていったと<前編>で伺いましたが、転職活動の際には「定時で帰りたい」「ホワイトな職場で働きたい」というような希望は伝えていたんですか?

そうですね、とにかくワークライフバランスが取れる職場が良いと思っていました。

もちろんやりたいことはやりたい。 今までの経験を活かしたいし、今後、次のステップに行くにしてもさらに成長できるところがいいなあっていう気持ちはあったんですけど、それ以上に自分の体、ワークライフバランスをとにかく大事にしたくって。

転職エージェントの方にそれをお伝えしたときに、「ここの会社の残業時間、本当に少なくて、ワークライフバランスも本当にいい会社です」っていうふうにご紹介頂けて、実際入ってみたら「定時って存在したんだ……」ってビックリしました(笑)

「しっかり自分で整える」を越えて、「しっかり整えてもらえてる」っていう職場ですね。

すごくいいですね。

そうですね。なんか逆に「電車が混んでる時間に帰れるんだ」と思って。

18時とか18時半とかって、だいたい電車混んでるじゃないですか(補足:東京の18時台の電車はすごく混む)。

前社で働いていたときは、基本帰りは遅い時間で、ほとんど人がいなくて絶対に座って帰れるスッカスカの電車で、孤独感が増すというか、気持ちもずーんっと重くなってました。人混みや満員電車は嫌いなんですけど、転職直後は、帰りの電車がギッチギチになってるのが逆に、「ああ、人がいっぱいいる。自分、ちゃんと存在してる。良かった。」って。

ちなみに、「あ、これ。 転職だ。ワークライフバランス大事にしよう」ってなったきっかけというか、何か自分の中で「あ、無理だもう」みたいなのあったんですか?

元々限界だなって思っていた時期なんですけど、クライアントから他部署宛のクレームがなぜか自分のほうに飛んできまして、「知らんがな……直接その人に言ってくれよ……」と言いたくても、フロントに立って窓口になるのが自分の担当でもあったので、もうひたすら謝るしかないじゃないですか。

状況や背景も分からないまま、自分が関与してないことで何度も何度も他部署宛のクレーム電話を受け続け、そのときプッツリとダメになってしまって「もう耐えられるかっ!」ってきた感じです。

その電話を受けていたとき、ちょうど在宅勤務だったんですけど、電話を受けながら昼間っから無意識でハイボール作り出したときは、もう心身共に限界なんだなと思いました(笑)

社会人としてどうなんだ?! って思う方が大多数だと思うのですが、当時を振り返ると、仕事のストレスを受け続けて心が壊れかけてしまっていて、真正面から対応するともうキャパオーバーになってしまうので、少しでも逃げたかったんです。

私が限界を迎えたのは本当にあの、まともに考えることを辞めたくて、何をするにもお酒に頼るしかなくなった瞬間でしたね。

それは大変でしたね。前職での残業経験やハードワークを経て、役に立っていることや、当時の良かった点はありますか?

正直言いますと、前の会社で遅くまで残業して働いてで役立っていることは特に何にもないですね(笑)。

ただ「前職、楽しかったな」とは今でも思っていますよ。

楽しかった。 ですか?

その、残業している時間も同じ課の人たちや同期と「この広告、どう思う?」「このクリエイティブ良くない?」とか「これ絶妙にダサくない?」とか、やいやい言って、コンビニで買ってきたおやつを食べながら夜遅くまでみんなで仕事をしていたのは、文化祭前の学生みたいな、ある意味、社会人生活の中での青春だったなと思ってますね

大好きな同期や仲良くしてくれる先輩、気軽に話しかけてくれる可愛い後輩もいたし、いい社会人生活だったとは思っています。

理不尽な上司やクセが強すぎるクライアントに悩まされ、仲のいい同僚に「愚痴聞いて!今日飲み行こ!」ってなったりプライベートの話や推しの話をしたりすることは新しい職場ではなくなっちゃいました。

愚痴話はそれはそれで楽しくて、あのわちゃわちゃを恋しいなあと思う時もありますけどね。ないものねだりってこういうことだなと思います(笑)。

社会人の青春を経て、今はひとつ大人になったと。

そうですね。落ち着いた大人の社会人になった気がします。

では、最後に「あなたにとっての定時とは?」って聞きますね。

「ご自愛」そのものですね。

自分を愛する。ご自愛そのものですよね。

前職では基本的に寝に帰るためだけに家に帰って。で、ストレスで寝られないから、美味しいとか美味しくないとか関係なく、早く寝るためにとりあえず強めのお酒飲んで、お風呂もシャワーでバーッとすまして。で、4~5時間ぐらい寝て起きて出社して、みたいな感じで働いてたんですよね。

「お前疲れてるよ、休みなよ」っていうサインが心身共に出ているのを無視して「まだまだここからだぜ」みたいなマインドで働いて、土日はひたすら寝潰すか平日に終わらなかった仕事をしてっていう感じだったんですよ。

けど、今はちゃんと定時で仕事を終わらせられる環境になってから「もっとこういうふうに過ごしたかったんだ」っていうのとか、今までないがしろにしていた自分自身のことをもっと大事にしたい! っていう風に思えるようになったのが、「定時で帰宅する」ということなんで、たぶん私にとっての定時は「ご自愛」です。

そんな感じです。なんか恥ずかしいですね(笑)。

今は平日も土日も充実していて「ご自愛」な日々を送られているんですね。

そうですね。なんか「土日でまとめてやってたことを一週間の時間をかけてじっくりできるな」って言う感じで。
例えば、月曜日は、土日に放送してたアニメが配信されるんでそれ見ながらお酒飲んで、火曜日は「読んでなかったな」っていう本を読み始めたりとか。以前は土日でまとめてやっていたことを平日の5日間にやって、土日は友達と遊んだり、ご飯行ったりとかの時間にしています。

定時で帰っているとはいえ、平日に人と会うと次の日疲れちゃう部分があるんで、平日と土日とで使い方を分けられるようになりました。

本当深いところまで聞かせていただいて、今日はありがとうございました。

じゃ、今日はこれからジム行ってきます。

良い夜をお過ごしください。お疲れ様でした。


取材・執筆:学生の窓口編集部 ベッシー
漫画:どてらぞぬ(@zonu_summer


カトウさん(仮名)の今の仕事や働き方、暮らしについては<前編>をどうぞ。

編集部:ベッシー

編集部:ベッシー

昔ながらの大学生活でイメージされるような大学生活を謳歌し、就職活動はちゃんとやらず、社会人のスタートではつまづき、いろんな会社を転職しながらキャリアビルド。学生や若い人のチャレンジを応援したい、頑張れる場を提供したいという想いを持って編集部で活動中。伝えたいメッセージは「自分で考え、自分で動き、人にはどんどん頼りましょう」

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