~ファッションで伝えるメッセージ~ Keio Fashion Creatorが開催するファッションショー『羽化』の取材に行ってきました!

こんにちは!学窓ラボ 学生ライターのあすかです。今回、私はKeio Fashion Creator のファッションショー「羽化」を取材してきました!
私は、実際にファッションショーを見るのは初めてだったので、とても取材の日を楽しみにしていました。会場に入ってみると、始まる前から独特の雰囲気が醸し出されていて、どんなものが見られるのだろう、とワクワクが止まりませんでした!
それでは、ショーについて詳しく説明していきます!
Keio Fashion Creatorとは?

Keio Fashion Creatorは、ひとりひとり異なるアイデンティティや興味関心を持つ部員たちが、120名程度が集まった、学生服飾団体です。慶應義塾大学の学生をはじめ、その他4年制大学や服飾専門学校の学生によって運営されています。
社会に対する問いかけや主張を「服」や「ファッションショー」を通じて表現されている団体です。
ショーテーマ「羽化」に込められた意味
「羽化」という言葉は、生物の成長過程を表現する言葉として用いられることが多いですが、今回は単にその意味ではなく、羽化の過程にある「繭」の構造に「タブー」を重ね合わせたものとして使われています。
生物にとっての繭は自分自身を守ると同時に縛るものですが、現代社会におけるタブーもこれと同じ構造を持っているのではないでしょうか。
今回のショーでは普段「タブー」とされているものをあえて赤裸々に表現することによって、停滞する現状を破壊すること(現状から羽化すること)をショーの目的としています。
この国では特に、争いの火種となりそうな領域をタブーとして覆い隠すことで、自分たちの言動や表現を無意識のうちに縛ってしまう傾向があります。
しかし、例えデリケートな話題であったとしても、私たちはそれについて赤裸々に話し合うべきであり、タブーを設定することは現状維持でしかありません。特に、私たち若い人間が率先してタブーとされていることを表現、発信していくことは社会にとって非常に大切だと思います。
印象に残ったルック
本当にどのルックも印象深くて、沢山の事を考えさせてくれるルックばかりでしたが、中でも印象に残ったのは、「軍隊の解体」というテーマのルックです。
モデルさんが、ゴミ袋を纏ってランウェイを歩いてきて、最初は驚きましたが、テーマを見て、なるほど、と感心させられました。
ファッションを通してこれだけのメッセージを発信していけることはとても素敵だなと感じました。そして、今回はランウエイを間近で見ることが出来たため、モデルさんの歩き方、表情からも表現したいことを感じることができ、ファッションショーを大満喫することができました!
最高のきっかけを
今回のショーを通して、私たち一人ひとりが現状に目を向けて、現状を打破していくために行動していくことが大切だと改めて感じることができました。
そして、タブーとされている事にも自分の意見を持ち、他人との対話でその意見を向上させていける環境を作っていくのも私たちなのだな、と今まで自分の中で無意識の内にタブーとしていた問題について、当事者意識を持って考え直すことができました。
こうやって、考え直すきっかけを作ってくれた、Keio Fashion Creatorさんのファッションショーには魅力が盛り沢山でした!
Keio Fashion Creator 2022 ファッションショー「羽化」のルックや様子は、下記からも見る事が出来ます。
▼Keio Fashion Creator 2022 ファッションショー「羽化」の様子
皆さんも、この記事や動画がきっかけとなって、現状に対する意識が少しでも変わっていくと、とても嬉しいです。
■自己紹介
理系の大学1年生。“何かを創る”ことが好き。
最近は、自分が本当に興味のある事は何かを知るために色々な分野に手を出している。
キービジュアル
Photo: Hideyuki Sakuma
Hair&Make: ERIKO MORI
ショールック
Photo: Yanni
文:学窓ラボ あすか
編集:マイナビ学生の窓口編集部 ゆり
写真提供:Keio Fashion Creator