メディアとライバーの“架け橋”になる仕事。「17LIVE(イチナナ)」のPRチームで活躍する先輩社員の働き方
2019年入社
PR事業部 Liver PR TeamのTeam Leadとしてチームを牽引。戦略立案・実績管理を行いながら、幅広いメディアを通じて世の中に17LIVEのライバーの魅力を発信している。
Team Action Planの作成、ライバー情報の収集・管理、ライバーのプロモート資料の作成・配布、取材対応、各種実績管理を行う。
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回はライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」を展開する「17LIVE株式会社」で働く先輩社会人にインタビュー。PR事業部「Liver PR Team」のチームリーダーとしてチームを牽引する小山内彩夏さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――小山内さんはどんな学生時代を過ごしていたんですか?
私は音大で音楽教育について学んでいました。もともと4歳からずっとピアノをやっていて、学生時代もピアノの実技をメインで頑張りながら音楽の先生になるための勉強をしていました。
――学生時代に一番頑張ったことはなんでしょう?
ピアノの実技だと思いますが、何かしらのハングリー精神みたいなものがあって、「音楽以外のことにも色々と挑戦したい!」という思いが強かったので、バスケサークルやカフェでのアルバイトなどもピアノに負けないくらい頑張っていました。
――何か仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?
ピアノと向き合ってきたことがすごく大きかったと思います。ピアノはひとりで舞台に立ち、結果的に失敗しても成功してもすべての責任が自分にのしかかります。その経験で、ものづくりに対する責任感が養われた気がします。
また、作品と向き合うときは楽譜を読むだけではなく、文献を読んだり、いろんな人の演奏パターンを聞いたり、自分なりに情報収集して多角的なアプローチで解釈するようにしていました。これが考える力となって今の仕事でも活きていると感じます。
――何か就活前にやっておいたほうがいいことがあれば教えてください。
自分自身の価値観に気付いておくことは重要だと思います。何をしているときが楽しいか、どんなときなら辛くても我慢できるか、そういった軸を整理するのが大事なのかなと思います。
私の場合は、色々と迷いましたが、音楽の先生という道とは違った就職先を考えていました。音楽に携わる仕事がしたいけど、クラシック畑で育った自分が音楽業界やエンタメ業界で活躍するイメージも湧かなかったので、何か違った角度から音楽に関われないかと模索しました。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
前職は人材会社で音楽家の就労支援をしていたのですが、自分も含めて、音楽を学んできた人がちゃんと食べていける世の中になればいいなという思いがあるんです。そのためには音楽で稼ぐ道を増やす必要があります。そこで、「ライバー」という働き方なら音楽という強みを活かせるんじゃないかと思い、この会社に入りました。
前職時代では有給休暇を利用して、カンボジアの子供たちにクラシック音楽を届ける海外ボランティアへ参加
――今のお仕事の内容について教えてください。
「Liver PR Team」という、ライバーの魅力を発信していくチームのチームリードをしています。業務内容としては、ライバーの魅力的な情報を収集して、世の中により伝わりやすいよう資料を作成し、メディアなどを通じて発信していく仕事ですね。
――この仕事ならではの特徴的な作業はどんなことがありますか?
メディアの取材に立ち会ったり、「こういうライバーがいるので取り上げてくれませんか?」とメディアにアプローチすることも業務のひとつです。本当にたくさんのライバーがいるのでいつも悩ましいのですが、世の中の流れや出来事を見極めながら、どういうライバーさんなら多くの方々にライバーの魅力が伝わりやすいかな、といったことも考えています。
ライバーのメディア取材現場にて
――実はあまり知られていない仕事の「秘密」があれば教えてください。
メディアもライバーも、日頃からいい関係を築いておくことで、何かあったときに協力し合うことができるようになるということです。ですから、私は直接的に自身の仕事とは関係ないところでのコミュニケーションも重視しています。
例えば先日、あるライバーさんが個人の会社を立ち上げたので、これをどうにかメディアにお知らせできないかと思い、そのプロモーションをお手伝いさせていただいたこともありました。それまでコミュニケーションをとったことがないライバーさんでしたが、他愛のない話も重ねて信頼関係を築き、ともに成功体験を積みました。おかげで、そのライバーさんは今も弊社の中でしっかり活動してくれていますし、いい関係が続けられています。
――今の仕事のやりがいを、どういうときに感じますか?
ライバーさんが記事やテレビを通じて世に出たときは、いつも強いやりがいを感じますね。最近もある報道番組でライバーさんを取り上げてもらったのですが、準備期間が3ヶ月もある大掛かりなものだったので、無事に放送されたときは胸をなでおろしました。W杯などが盛り上がっていたので、「もしかしたら放送されなくなっちゃうんじゃないか」とも心配しましたが……(笑)
――この仕事の面白いと思う点や魅力について教えてください。
「音楽を軸に稼げる仕事を作りたい」と考えたとき、そもそもその仕事を世の中に広げる力が必要ですから、PRの専門知識は非常に大事だと感じていました。今の仕事はPRの経験が積めますし、ライブ配信というジャンルがエンタメ業界でもまだ新しく、よくも悪くも確立されていないジャンルでもあります。
だからこそ、活躍しているライバーを世に広める成功パターンも少ないし、PR業務でありながら新規事業的な経験もできているのですが、その新しいものづくりにチャレンジできていることにワクワクしています。
――この仕事に求められるスキルは何でしょう?
基本的な社会人スキルはマストだと思います。例えばワード、エクセル、パワポなどは最低限使えたほうがいいですね。あとは文章を書く力や話す力、広義の意味でのコミュニケーションスキルも重要です。この仕事はメディアの方とライバーの架け橋にならないといけないので、メディアのニーズを把握したうえで、ライバーや我々が伝えたいことをうまくマッチさせつつ、多くの人に伝わる形でその魅力を伝えなければいけません。
――これまで一番印象に残った仕事は何ですか?
「Liver PR Team」が去年7月に発足し、当初はまだ私一人だけだったのですが、準備期間のようなものを経て徐々に人が増え、今は3人で業務にあたっています。メンバーが増えて感じたのが、自分だけではなかなか実行できなかったことも、新しいメンバーが加わったおかげでスピーディーに進められるようになったということ。自分ひとりで考えることも重要だけど、チームによる広がりをもって仕事することも楽しいなって感じました。
――オフタイムの過ごし方について教えてください。
エンタメや音楽が好きなので、仕事につながるかどうかは関係なしに、ライブや映画、漫画やラジオなど、吸収できることはなんでも吸収するようにしています。
17LIVE軽音部ではキーボードを担当
――プライベート中で、何か仕事に活かされていると思うことはありますか?
ものすごくあります。例えば、元テレビ東京の佐久間宣行さんが『オールナイトニッポン』の中で、「テレビ番組はこういう思いで作った」「こういう芸能人だったら起用したい」ということをおっしゃっていて、「テレビマンってこういうことを考えているんだな」「じゃあライバーもこういう情報発信だとひっかかりやすいのかな」と影響を受けたりもしますし、こういう趣味の時間の中に仕事のヒントがあると思っています。
――学生のみなさんにメッセージをお願いします!
趣味でも、遊びでも、アルバイトでも、学業でも、何でもいいので「一番頑張った!」と思えるような経験をひとつ作れるよう意識しておくといいかと思います。「なんでこんなに頑張れたのか」と振り返ることで自分の価値観に気づけますし、社会に出て迷ったときなどの軸にもなると思うので、ぜひ、短期間でもいいので頑張ってみてください!
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:17LIVE株式会社