「かわいい」を書き言葉でも通用する言葉に改めるとどうなる?社会人として身につけたい、知性を感じさせる語彙力
社会人になるとメールやチャットツールなど文字でのやり取りが増え、これまでの語彙力だけではちょっと不安な場面がでてくるかもしれません。そこで、語彙力を高めたい方におすすめの書籍『大人の言葉えらびが使える順でかんたんに身につく本』から、若者言葉や流行り言葉の言い換え方をご紹介します。
※本記事では吉田裕子著『大人の言葉えらびが使える順でかんたんに身につく本』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。
「かわいい」は「愛らしい」「チャーミング」「お茶目な」に言い換えられる
日本のポップカルチャーは「kawaii(かわいい)文化」として海外からも注目されています。その意味するところはさまざまで、原宿のファッションも、ポケモンなどのキャラクターも、何でも「カワイイ!」になるんですね。できれば、繊細に区別したいところです。
「愛らしい」
子どもや若い女性に使われる言葉。見た目がいじらしく、周囲の人から、愛おしむ気持ちを引き出すような様子を言います。「かわいらしい」「可憐な」がほぼ同義です。
「チャーミング」
魅力的な様子。「愛らしい」よりも少し強い言葉です。というのも、元になるcharm は、魔力と訳されることもある語だからです。強烈に周囲を惹きつけ、虜にさせる魅力を持つ様子、魅惑的な様子を言います。
「お茶目な」
かわいらしい様子を言う言葉ですが、とくに性格面に注目した言葉です。愛嬌のあるイタズラをするなど、無邪気で天真爛漫、憎めない人のことを言います。
「かわいい」は漢字で書くと「可愛い」で「愛することができる」という意味です。恋人や好きな芸能人などに関しては、「歯並びが悪いのがかわいい」「すぐ拗ねるのがかわいい」などと、一般的にはかわいいとされないところも「かわいい」と感じます。
■著者より、おわりに
国語を学ぶことで感受性と対話力を磨いたら、人生はもっと楽しいと思う──。私が、ウェブサイトなどに掲げているモットーです。ぜひ豊かな語彙を道具や武器にして、より生き生きと毎日を楽しんでいただけたらと思います。
定価:1,540円(税込)
頁数:224頁
ISBN: 978-4-7612-7316-3
発行日:2018年1月22日
■著者情報
吉田裕子
国語講師。三重県出身。公立高校から、塾や予備校を利用せずに東京大学文科三類に現役合格。教養学部超域文化科学科を首席で卒業後、学習塾や私立高校などで講師の経験を積み、現在は大学受験塾の教壇に立つ。また、カルチャースクールや公民館で古典入門、文章の書き方講座などを担当し、6歳から90歳まで幅広い世代から支持される。たとえ話や笑いを交えた、わかりやすく納得できる教え方が好評で、栄光ゼミナールの授業コンテストで全国優勝した経験を持つ。