【温泉ツウと呼ばれたい!】 温泉の種類がわからない…はじめての「温泉おどおど」(泉質編)を解決 #あつまれ!_おどおど学生。
温泉に行くと「泉質」が書かれたプレート(温泉分析書)が掲示されています。では、皆さんはそもそも泉質とは何か、またどんな泉質があるのかご存じでしょうか? 泉質の種類・特徴やどのような効能を持つのかを知っておけば、より温泉が楽しめるはず。そこで今回は、意外と知らない「温泉の泉質」と「適応症」についてまとめました。
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泉質は大きく10種類に分かれている
温泉は、含まれている成分や含有量の基準が設けられています。この基準を満たすものが「療養泉(療養に役立つ泉質をもつ温泉)」です。療養泉は、成分や含有量によって全部で10の泉質に分けられています。まずは、5つの泉質と特徴をまとめました。
単純温泉
温泉水1kgのうち、溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg未満。湧出時の泉温が25℃以上のものを単純温泉といいます。このうち、pH8.5以上のものは「アルカリ性単純温泉」と呼ばれています。肌への刺激が少ないのが特徴で、アルカリ性単純温泉の場合は入浴すると肌が「すべすべ」する感触が得られます。
◇適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
◇代表的な温泉
下呂温泉(岐阜県)、鹿教湯温泉(長野県)など
塩化物泉
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上。陰イオンの主成分が塩化物イオンの温泉です。塩分が主成分のため、口にすると塩辛さを感じます。日本では比較的多い泉質です。
◇適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、萎縮性胃炎(飲用時)、便秘(飲用時)
◇代表的な温泉
熱海温泉(静岡県)、片山津温泉(石川県)など
炭酸水素塩泉
温泉水1kgのうち、溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンの温泉です。含まれる陽イオンの主成分によって「ナトリウム-炭酸水素塩泉」「カルシウム-炭酸水素塩泉」「マグネシウム-炭酸水素塩泉」など細かく分類されます。
◇適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、胃十二指腸潰瘍(飲用時)、逆流性食道炎(飲用時)、耐糖能異常(糖尿病)(飲用時)、高尿酸血症(痛風)(飲用時)
◇代表的な温泉
川湯温泉(和歌山県)、小谷温泉(長野県)など
硫酸塩泉
温泉水1kg中に、溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、含まれる陰イオンの主成分が硫酸イオンの温泉です。炭酸水素塩泉と同様に、含まれる陽イオンの主成分によって「ナトリウム-硫酸塩泉」「カルシウム-硫酸塩泉」「マグネシウム-硫酸塩泉」などと分類されます。
◇適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、胆道系機能障害(飲用時)、高コレステロール血症(飲用時)、便秘(飲用時)
◇代表的な温泉
法師温泉(群馬県)、天城湯ケ島温泉(静岡県)
二酸化炭素泉
温泉水1kgのうち、遊離炭酸(二酸化炭素)が1,000mg以上含まれているものを二酸化炭素泉といいます。入浴すると炭酸の泡が皮膚を覆う爽快感が楽しめます。日本では少ない泉質です。
◇適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症、胃腸機能低下(飲用時)
◇代表的な温泉
長湯温泉(大分県)、黄金(こがね)温泉(山形県)