【温泉ツウと呼ばれたい!】 温泉の種類がわからない…はじめての「温泉おどおど」(泉質編)を解決 #あつまれ!_おどおど学生。 2ページ目
有名な有馬温泉は含鉄泉!
続いて、残りの5種類の泉質をご紹介します。
含鉄泉
温泉水1kgのうち、総鉄イオン(鉄IIまたは鉄III)が20mg以上含まれている温泉です。陰イオンの種類によって炭酸水素塩型と硫酸塩型に分類されます。温泉が湧出すると空気に触れるため、鉄の酸化が進み、温泉の色が赤褐色になるのが特徴です。
◇適応症
鉄欠乏性貧血症(飲用時)
◇代表的な温泉
有馬温泉(兵庫県)など
酸性泉
温泉水1kgに水素イオンが1mg以上含まれている温泉を酸性泉といいます。口にすると酸味を感じるのが特徴で、殺菌効果も持っています。日本では各地で見られますが、ヨーロッパ諸国ではほとんど見られないレアな泉質なのです。
◇適応症
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症
◇代表的な温泉
玉川温泉(秋田県)、須川温泉(岩手県)など
含よう素泉
温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含まれている温泉です。非火山性の温泉に多く見られる泉質で、時間がたつと黄色く変色するのが特徴です。
◇適応症
高コレステロール血症(飲用時)
◇代表的な温泉
強首温泉(秋田県)、前野原温泉(東京都)など
硫黄泉
温泉水1kgに総硫黄が2mg以上含まれている温泉で、硫黄型と硫化水素型の2つに分類されます。硫化水素による、タマゴの腐敗臭に似た独特の臭いが特徴。日本では比較的多く見られる泉質です。
◇適応症
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害が加わる)、耐糖能異常(糖尿病)(飲用時)、高コレステロール血症(飲用時)
◇代表的な温泉
日光湯元温泉(栃木県)、小涌谷温泉(神奈川県)など
放射能泉
1kg当たりに、ラドンが30×10-10Ci(8.25マッヘ単位)以上含まれている温泉です。ごく微量の放射能のため、人体に良い影響を与えるといわれています。
◇適応症
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など
◇代表的な温泉
三朝温泉(鳥取県)、増富温泉(山梨県)など
解決!!「温泉おどおど」(泉質編)
全部で10種類に分かれている温泉の泉質と適応症、また代表的な温泉地を紹介しました。特徴を覚えておけば、初めて行った温泉でも「あ、この泉質なのか」と理解できるはず。「他にも〇〇温泉も同じ泉質だから……」と知識を披露することもできるかもしれません。ぜひこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか。
引用元:『一般社団法人 日本温泉協会』「温泉の泉質について」
https://www.spa.or.jp/onsen/50...
記事協力:一般社団法人 日本温泉協会
https://www.spa.or.jp/
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部
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