この日の私は、早朝5時に起きなければならなかった。寝ぼけ眼で用意していたワンピースを身に着ける......|エッセイ企画「#Z世代の目線から」キーワード:勝負服

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エッセイキーワード:勝負服
エッセイタイトル:『人生の勝負服』/ 著者:ゆん さん

755文字/2分くらいで読み終わります。

この日の私は、早朝5時に起きなければならなかった。寝ぼけ眼で用意していたワンピースを身に着ける。そして、メイクをして名古屋行きの新幹線に乗った。髪の毛はボサボサのままだが、途中で美容室に寄るのでいいだろう。コロナウイルスの蔓延で1度は延期になったものの、今回は開催されるようだ。ある二人に会える日。楽しみで仕方がない。

約2時間半新幹線でウトウトしているうちに名古屋へと到着した。まずは美容師さんに髪の毛をセットしてもらう。して欲しい髪型を見せると、私の長い髪の毛もあっという間に綺麗に巻かれていく。仕上げにパールのついたヘアアクセサリーもつけてもらう。ちょっとしたおめかし気分でヘアセットは完成だ。するとあんなに眠たかったのにシャキッと気合が入り、これからへのワクワクが増してきた。

果たしてこんな格好をするのはいつぶりだろうか。今日身に着けたワンピースは俗にいうお呼ばれドレス。そう、この日は従姉の結婚式。そして私は結婚式場へとやってきていたのだ。

久しぶりに会った従姉とその夫の二人。白いドレスとタキシードの二人の姿がまぶしく、心がときめいた。ウェディングドレスとはこんなにも華やかで美しいものなのか。普段見慣れないドレスを目の当たりにして息をのんだ。正直、食べることが好きな私はこの日のごちそうに期待をしていた部分があった。
そんな自分を恥じるくらい、主役は二人でしかなかった。今思うと当たり前かもしれないが。
あの式場での素敵な時間、そして従姉が身に纏った純白のドレスを私は一生忘れないだろう。

私は今22歳。特に結婚願望などないが、もし「この人だ!」と思えるような運命の人に出会えたら、人生の勝負服とも思える、純白のドレスを結婚式で着るのを楽しみに結婚をするのも悪くないと思えた一日だった。


著者:ゆんさん
学校・学年:京都橘大学 4年
著者コメント:私の経験したある1日を書きました。
そこで過ごした素敵な時間と勝負服についてです。

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編集部:ベッシー

編集部:ベッシー

昔ながらの大学生活でイメージされるような大学生活を謳歌し、就職活動はちゃんとやらず、社会人のスタートではつまづき、いろんな会社を転職しながらキャリアビルド。学生や若い人のチャレンジを応援したい、頑張れる場を提供したいという想いを持って編集部で活動中。伝えたいメッセージは「自分で考え、自分で動き、人にはどんどん頼りましょう」

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