初心者が知っておくべき注意点やマナーは？

楽しく登山をするためにも、マナー違反は絶対に避けなければなりません。しかし、初めての場合はマナーやルールなどが分からないですよね。そこで、蛭田さんに「初心者が覚えておくべき心得、注意事項やマナー」を聞いたところ、以下の点に注意すべきとのことです。

1.登山は登り優先
登山道では「登りが優先」です。自分が山を下っているときに登ってくる人が見えたら、安全にすれ違うことができる場所で待ちましょう。

2.誰かとすれ違ったらあいさつをする
登山中に誰かとすれ違う際は、「こんにちは」とあいさつをしましょう。また、道を譲ってもらったら「ありがとうございます」「お先に」と相手に伝えるのも忘れずに。お互いが気持ちよく山を登るためにもあいさつは必須です。

3.他の人の歩く速度を意識する
山を登ったり、下ったりしていて、自分より早く歩く人が後ろに来たら道を譲ります。疲れてくると周りが見えなくなるかもしれませんが、周囲の確認は怠らないようにしましょう。

4.休憩しすぎない
疲れてくるとつい休みたくなりますが、頻繁に休んでばかりいると、ペースがつかめずに逆に疲れが加速してしまいます。例えば、50分歩いたら10分休憩など時間でタイミングを決めたり、「山頂で休憩」「分岐で休憩」などスケジュールを立てて休憩するようにしましょう。

5.行動食を忘れない
休憩する際は、ついつい飲み物だけを多く摂取してしまいます。しかし、水分だけではエネルギーが不足してしまいます。水分補給だけでなく、行動食も取りましょう。エネルギーはこまめに補充することが重要です。

また、蛭田さんによると「注意事項として、『保険に入ること』も大切」とのことです。日帰りの1日だけの保険もありますし、登山を本格的に始める人向けに1年タイプもあります。万が一のことを考えると、保険に入っておくのがいいそうです。

解決!!「登山おどおど」（ マナーと注意点編）

「登山当日の流れ」や「登山のマナーや注意点」をご紹介しました。特に、「登山届け」については、万が一の際の早期発見・救助に欠かせないもの。必ず提出しておきましょう。また、初めての登山で失敗しないためにも、マナーはもちろん、「休憩しすぎない」「行動食を忘れない」といったポイントも覚えておきましょう。次回は、「より登山を楽しむためのポイント」です。お見逃しなく！

文：大西トタン＠ｄｃｐ
編集：マイナビ学生の窓口編集部
取材協力：『公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会』
https://www.jma-sangaku.or.jp/

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