ASIAN KUNG-FU GENERATIONが“学生の君に伝えたい3つのこと”「本を読んで勉強したり、海外に行って国の違いを体感してみる」

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

今回のゲストは、現在ツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 プラネットフォークス」真っ最中のASIAN KUNG-FU GENERATIONのみなさんです。

9月28日(水)にニューシングル『出町柳パラレルユニバース』を発売、10月27日(木)の横浜アリーナ公演の模様がWOWOWプラスで独占生中継されることも決定したASIAN KUNG-FU GENERATION。大学時代に結成し、25年以上も活動を続けている彼らから大学生にエールをいただきました。

▼西野七瀬さん、磯村勇斗さん、本田翼さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

ASIAN KUNG-FU GENERATIONが<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.本を読んで勉強したり、海外に行って国の違いを体感してみる

――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

後藤正文(Vo, G):勉強じゃないですか?やっぱり。勉強するための学生だと思いますし……って、どの口が言ってんだって話ですけど(笑)。僕は社会人になってからの方が読んだ本が多かったりするので。ただ、大人になってから勉強しようと思うと、 何かとトレードオフしなきゃいけなくなるんですよ。余暇だったり、本来は休養しなきゃいけない時間だったり、働く時間をちょっと圧縮させたり。でも、学生のうちは時間を持て余してたりするだろうから、そういうときに何をするかというのは非常に大事なことだと思う。大人になってから、みんな必ず「もっと勉強しとけばよかった」って思うんです。もちろん、何を勉強するかっていうことも大事ですけど、本を読むのはいいと思います。それも、なるべく駅とか空港の書店の平台に並んでいないような本を読んだ方がいいと思う。

――ベストセラーじゃない本ということですか?

後藤:そうですね。あんまり実用的じゃない本を読むのがいいんじゃないかなって思います。自分から見ていちばん遠くにあるものを読むというか。もしかしたら、いつかそれが自分に繋がることがあるかもしれないじゃないですか。そういう読書の仕方って学生時代にしかできないと思うので。あと、海外に行った方がいいと思います。僕はできなかったんですよ。学生のとき海外に行きたかったんだけど、働かないと大学に行けないような経済状況で、まったくお金がなくて。だから、できれば一度海外に行ってみて、日本と何が違うかっていうのを体感してみると面白いのかなって気がする。例えば、アメリカに行って500円(=約3.5ドル)でまともなモノが食えるのかっていうのを経験してみるのはすごく大事なことだと思う。日本とは全然違うんですよ。すると、その理由はなんだろうって考えるじゃないですか。日本の安さって誰が犠牲になってるんだろう?とか。僕は幸運なことにバンドを始めてから海外に行く機会を与えてもらったんですけど、本当に考えることが増えたし。お隣の韓国に行くだけでも意識が変わると思うんです。自分と同い年くらいの人たちが徴兵されて兵士の服を着て歩いているのを見るだけでも、見える景色って変わってくると思うし。

山田貴洋(B, Vo):ゴッチが言うように、大人になってからみんな「もっと勉強しとけばよかった」って思うんですけど、なぜそう思うかというと、大人になるにつれて社会と関わっていく上で自分に足りないものがあからさまに分かってくるからなんですよね。だから学生のうちにバイトして、社会と関わっておくといいと思います。バイトをすると、いろんな人と関わらざるを得ないから、自分が社会においてどういう存在なのか、これから社会で生きていく上で自分は何を勉強したらいいか、この先社会に出ていく上でのいろんなヒントが見つかると思うんですよね。一緒に何かをしたり、真剣に人と関わることでその人の深いところが見えたりもしますし。もちろん、学校でもゼミとか学園祭で真剣なコミュニケーションをする機会はあると思うので、必ずしもバイトじゃなくていいのですが、とにかく人と関わることは大事だと思います

2.生のライブ、フェスに行ってほしい


撮影/Tetsuya Yamakawa

――学生のうちに見てほしいと思うものはありますか?

喜多建介(G, Vo):僕は、大学生の時に初めてちゃんとした生のライブを観に行ったんです。武道館とかそういうコンサート会場にビッグネームのライブを観に行くっていう体験はやっぱりすごく感動したし、生のライブを体感するのはすごくいいことだと思います。その頃、もうすでにアジカンを組んでいたので「いつかこの会場でやってみたいな」という気持ちも芽生えました。

――ちなみに何のライブに行かれたんですか?

喜多:最初に武道館で観たのは、山ちゃん(山田)と行った、ブラーっていうイギリスのバンドですね。みんなでオアシスとかも行きましたし、東京国際フォーラムで見たレディオヘッドもやっぱりいまだに忘れられないというか「あんなライブいつかやりたいな」って今も思ってたり……。そういう思いがずっと残ってるんですよね。音楽をやってるやってないに限らず、生のライブを体感することはいいんじゃないかなと思います。

ーー音源だけを聞くのとはまた違った体験ですよね。

喜多:そうですね、また違う扉を開いてくれるんじゃないかと思います。

伊地知潔(Dr):僕がいちばん衝撃を受けたのはフェスだったので、フェスに行ってほしいですね。なかでもフジロックに行ってもらいたい。洋楽がちゃんと観られるフェスだし、フジロックはその空間からいい意味で逃げられない、24時間その空間にずっといることになるので、変わると思いますね、人生が。僕は昔、あまりライブに行きたいと思わなかったんですよ。音源を聞いてるだけで満足していて。今は特にそういう子が多いと思うんです。YouTubeなどでライブ映像がいくらでも見れるし。だけど、ほんとに生で見ることって別物なんですよね。それをちゃんと体感できて、しかも自然とともに観られる場所となるとやっぱりフジロックというか。土砂降りの中で大好きなアーティストのライブを観たときって、もちろん過酷ではあるんですけど、絶対忘れないですよ

ーー暑かったとか寒かったとか、そのときの状況込みで思い出になりますよね。

伊地知:そうなんです。やっぱり「生演奏っていいな」って思うし、生でその空気感を感じられるよさを体感してもらいたいと思います。

3.大学時代から何かをやり続けることが大事

ーー今まで経験した中で、やっておいてよかったなと思うことはありますか?

伊地知:料理ですね。1人暮らしがきっかけで自炊を始める人も多いと思うんですけど、そういう学生さんにはぜひ料理を続けてほしい。僕は飲食店でアルバイトをしていたこともあるんですけど、そのあと1人暮らしをしている時もほとんど自炊でがんばってたんです。なぜならものすごく節約になるから。自炊した方が体にもいいし節約にもなるからおすすめなのと、 僕は今、料理研究家としても仕事をしているのですが、続けていくと、後から始めた人には思いつかないようなアイデアがひらめいたりアレンジができるんです。だから、大学時代から始めたらめちゃくちゃすごい料理研究家になれる!

喜多:(笑)ホントかよ!やっときゃよかった。

伊地知:食べることは毎日のことなので、それを積み重ねると……。英語もそうじゃないですか。1日10分毎日英語を勉強したら普通に話せるようになると思うんです。それと同じく、料理も知らないうちにできるようになっているので、かなりオススメ……。

後藤:(話をさえぎるように)潔、英語しゃべれないのに何を言ってんの(笑)?

喜多山田:(爆笑)。

伊地知:例えです、例え(笑)! とにかく料理はオススメです。

大学時代は四六時中、勉強そっちのけでバンドしていた


撮影/Tetsuya Yamakawa

ーーアジカンは大学の音楽サークル内で結成されたそうですが、大学時代の印象深い思い出があれば教えてください。

後藤:ホントにたっぷり時間があったのはとってもよかったですね。四六時中みんなで集まって演奏したり曲作ったりしてたし。夏休みでも僕らぐらいでしたからね、大学のスタジオにわざわざ通ってたの。そういう濃い時間を過ごせたのがよかったですね。ひとつのことに夢中になれたというか、勉強そっちのけでバンドやってたので。なにかに熱中できる時間って、今から考えるとそんなに持てないじゃないですか。潔が言ってた“料理が好きで料理研究家になれた”みたいなことに通じるのかもしれないですけど、自分たちにとって音楽をやることは、努力も努力とは思えないぐらい楽しさの一部だったので、そうやって音楽に没頭する時間を持てたのは、学生時代でいちばん有益なことだったんじゃないかなと思います。でも、“印象深い思い出”と言われていちばんに思い出すのは最初に出会った時のことかなぁ。潔が黄色い袖のすごく不思議なシャツを着てたこととか(笑)。

喜多山田:(笑)。

伊地知:よく覚えてるね。

後藤:服も覚えてるぐらいだから、よっぽどインパクトのあることだったんでしょうね。

喜多:でも本当に、最初に組んだバンドが今も続いてるっていうのは素敵なことだなと思います。潔がそのシャツを未だに大事にとっておいてくれてるんですけど(笑)、それが全てじゃないですか。

伊地知:(笑)。

ーーバンドの大事な思い出を今も残されてるんですね。

後藤:横アリで売るんでしょ?あのシャツ。

全員:(爆笑)。

喜多:マイナビで読者プレゼントにすれば(笑)?

伊地知:しちゃおっか(笑)。

喜多:いらないよ、誰も(笑)!

お客さんのいるライブは、無観客の時とは別物ですごく楽しい

撮影/Tetsuya Yamakawa

ーー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 プラネットフォークス」ツアー、前半を終えた現在の心境をお聞かせください。

後藤:無事に終えられてよかったなという気持ちが大きいですね。1本も中止することなくやってこれたので、後半もこのまま健康で、僕たちだけじゃなく観客のみなさんも健康なまま終えられたらいいなというのが率直な気持ちです。

喜多:サポートメンバー2人を迎えて、やれることも増えているので、アルバムの世界観がいい形でできているツアーだなって毎回充実感を覚えてますね。

山田:本当に前半、いい形で楽しく終えることができて。間に夏フェスを挟みましたけど、後半に向けて、前半の良かったところに少しプラスアルファしていけたらなと思ってます。現段階ではまだリハーサルはできていないんですけど、今、いろいろ考えながら準備中といった感じです。

伊地知:やっとツアーができているので、その嬉しさが全てですね。お客さんの顔を見ると喜んでくれているのが伝わってくるし。まだ声は出せないけど、盛り上がってるなというのは感じるし、 無観客の時とは別物で、すごく楽しいです

ーーWOWOWプラスでは10月27日の横浜アリーナ公演の模様が生中継されますが、横浜アリーナ公演の見どころを教えてください。

後藤:僕らは横浜のバンドなので地元でやるライブには特別な思いもありますし、横浜アリーナといえば、これまで『NANO-MUGEN FES.』をやってきたり、自分たちにとっても思い出深い場所なので、そういった意味でもスペシャルな夜になるんじゃないかなと思ってます

撮影/Tetsuya Yamakawa

ーーツアーファイナルのスペシャル公演ということもあって、ゲストアーティストも豪華ですね。

後藤:ラッパー(Rachel、OMSB)を迎えて一緒にやるのも楽しみだし、三船(雅也)くん、(塩塚)モエカさんとはいつ演奏しても楽しいので。

山田:このゲストが来るという時点でなんの曲をやるかはわかると思うんですけど(笑)、楽しみにしていただきたいですね。あと、本当に今、アルバムの曲をいい形でライブで演奏できているので、改めてアルバムの楽曲たちの魅力を視聴者の方にも届けられたらいいなって思ってます

喜多:一夜限りのスペシャルな公演を……まぁ、横浜だけずるいですけどやらしてもらいますって感じなんですけど、今回のツアーはホントにバンドの状態がすごくいいので、それがちゃんと画面からも伝わって、みんなもお家で観て興奮してくれると嬉しいなと思います。

伊地知:前半後半回ってきて、最後の最後の横浜アリーナなので、僕たちもたぶん相当いい状態で仕上がりまくっていると思いますので……。

山田:ハードル上げたな(笑)。

伊地知:ハードル上げとこうよ(笑)! いろんな仕掛けもありますけど、ライブの臨場感なんかもきっと映像でちゃんと伝わると思いますので、楽しみにしていてください。

ーー生中継が入るとなると、通常のライブとはまた違った緊張感がありそうですか?

伊地知:ありそうですね。でも、あんまりそこを意識しすぎるとガチガチになっちゃうので、いつも通りにフラットな感じでできたらいいなと思っています。


撮影/Tetsuya Yamakawa

ASIAN KUNG-FU GENERATIONから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

ASIAN KUNG-FU GENERATION

後藤正文(Vo & G)、喜多建介(G& Vo)、山田貴洋(B & Vo)、伊地知潔(Drums)からなる4人組ロックバンド。1996年に大学の音楽サークルにて結成され、2021年に結成25周年を迎えた。2022年3月30日には記念すべき10th オリジナルアルバム「プラネットフォークス」をリリース。現在、ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 「プラネットフォークス」のツアー期間中。

生中継!ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 「プラネットフォークス」
10月27日(木)横浜アリーナ公演をWOWOWプラスにて独占生中継

https://www.wowowplus.jp/program/episode.php?prg_cd=CIIDM22057
http://www.akglive.com/tour2022/

取材・文/落合由希
編集/学生の窓口編集部

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編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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