マネージャー職のやりがいは「チャレンジの環境づくり」ができること。エイベックス若手社員が思う仕事の醍醐味【エイベックス・ピクチャーズ株式会社】
所属部署:エイベックス・ピクチャーズ株式会社
企画制作本部 マネジメント&プロデュースグループ 第2マネジメントユニット
経歴:2021年エイベックス株式会社に新卒入社。入社後はアニメ・映像事業を展開するエイベックス・ピクチャーズ株式会社に配属され、現在までアーティストマネジメント&プロデュースの部署で声優 / 声優アーティストのマネジメントを担当。
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回は「エイベックス」で働く先輩社会人にインタビュー。
エイベックス・ピクチャーズ株式会社の企画制作本部で声優さんたちのマネージャーを務める相澤奈実さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――相澤さんは、どんな学生時代を過ごされていたんですか?
大学は総合政策学部で社会学などをメインで学び、学外では塾講師のアルバイトなどもしていました。割と思い立ったら実行するタイプで、ちょこちょこ海外にも行きましたし、EDMが好きなので北欧へ行って地域の音楽フェスのお手伝いをしたり、少しエンタメに関わるようなことにも手を出してきました。
※塾講師時代
――学生時代に一番頑張ったことはなんでしょう?
学業とアルバイトがうまく両立できるよう、しっかりバランスを取ることに力を注ぎました。ちなみに、アルバイトは塾講師だけでなく、Webライターなども経験しました。
――今の仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?
学業とアルバイトを両立させた経験は、今も役立っていると思います。塾講師の仕事は自分の裁量で働く日時が決められましたし、生徒のスケジュールなども私が管理していました。自分の勉強がおろそかにならないようにしながら、アルバイトの時間もちゃんと確保する、そのスケジュール管理能力は今の仕事でも活きていると思います。
※学生時代(北欧の音楽フェスの手伝い)
――就活前にやっておいたほうがいいことはありますか?
これは難しい質問ですね(笑)。逆に「やらないほうがいい」と思うことはあります。例えば、「就活が終わるまでは◯◯をしない」とマイルールを決める就活生もいますが、私は就活中も何かを制限するようなことはしないタイプでした。
「就活中は◯◯をしない」と決めて自分を鼓舞するのも大事かもしれません。でも、私は就活中もしっかりライブ会場に行って、推し活をしましたし、その結果として得られたものも多く、それは面接で自分の意見を述べるうえでも役立ったと思っています。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
就活を通してエイベックスは人柄が一番いいという印象でした。いち就活生の私でも人事の方にたくさんお会いできましたし、ちゃんと私のことを見てくれている感じもありました。「会社見学をしたい」という私の無茶な要望にも応えてくれたこともあります。実際に入社してからもチームに恵まれ、毎日笑いの絶えないチームで業務に取り組んでいます(笑)。
――今のお仕事の内容について教えてください。
今は声優と声優アーティストのマネジメントを行っています。声優と声優アーティストの違いは、声優は役者として演技をお仕事にしている人のことを指します。一方の声優アーティストは、声優としても活躍しながら、音楽活動もしている人のことですね。
――このお仕事ならではの特徴的な作業はなんでしょう?
入社して感じるのは、「周囲の人と関係を構築するときの構図が複雑だ」ということでしょうか。というのも、社内にはアニメーション制作の部署があって、私たちは“キャスティングしてもらう側”なんです。ビジネスチャンスが社外だけでなく、社内にもある感覚ですね。
もちろん、社外の人とは違って、あくまで身内とのやりとりなので、よりフランクなコミュニケーションにはなりますが(笑)
――実はあまり知られていない仕事の「秘密」はありますか?
マネージャーって、一般的には荷物を持ったり、アーティストを移動させたりするイメージがありませんか? でも、私たちの場合はほとんどそういうことはありません。役者の荷物は本人が持ちますし、移動も公共交通機関を使うことが多いです。想像していたマネージャー業とは異なることが多く、私も入社して驚きました(笑)。
※エイベックス・ピクチャーズ所属の声優アーティスト・鈴木杏奈
また、特に声優アーティストの場合はプロデュースするという面も強くて、「この子の場合はこういうイメージでいこう」「声優としてはこういうポジションなので、アーティストとしてもイメージを崩さないようにしよう」「スカートの丈はここまで」「髪型はここから崩さないようにしよう」などと日々考えています。マネージャーでも、プロデューサーのような一面があると個人的には思います。
――今の仕事のやりがいをどういうときに感じますか?
所属役者にチャレンジできる環境を整えてあげられたときなどは、強いやりがいを感じます。例えば、声優が歌を歌ったり、実写の仕事をしたりすることもあります。そうやって今までとは違った新しい領域にチャレンジしている姿を見ると「こちらも頑張らなきゃ!」と思えますね。
――この仕事の面白いと思う点や魅力について、教えてください。
毎日違う景色が見られることです。1日たりとも同じ日がないので、私の性に合っていると思いますし、すごく刺激がありますね。
――この仕事に求められるスキルは何ですか?
コミュニケーション能力の中でも、特に「空気を読む力」は必要だと思います。例えばライブやイベントの本番前は役者も緊張していますし、そこで余計な言葉をかけてしまったり、今言わなくていい情報を伝えてしまうと、本番のパフォーマンスに影響が出てしまいます。逆に、緊張を解せるような言葉ならかけてあげてもいいですし、そのあたりの空気を読む力は本当に大事だと思います。
あとは素直であることでしょうか。私自身、自分に言い聞かせているのですが、例えば自分がミスしたときは、相手が年上でも年下でもしっかりと謝るようにしています。些細なことかもしれませんが、関係構築には重要なことなので、素直であるよう常に心がけています。
――これまで一番印象に残った仕事は何でしょう?
これは毎回のことですが、役者にとって初体験となる仕事に携わるときはいつも印象的です。例えば、昨年10月にデビューしたばかりの当時14歳だった担当の藤寺美徳が自身のキャリア初となる番組収録に同行した際には感慨深さがありました。初めてという瞬間は二度とないことなので、そこに立ち会っている重要性は感じますし、私もずっと忘れることはないと思います。
※エイベックス・ピクチャーズ所属声優・藤寺美徳
――オフタイムの過ごし方を教えてください。
プライベートは自分の趣味に時間を注いでいます。好きなアイドルや作品のライブ・イベントに行って推し活をしたり、好きなものを好きなだけ楽しむ、みたいな(笑)。
※オフタイム
――プライベートの中で、仕事に活かされていることはありますか?
仕事とプライベートを明確に分けていないタイプなので、オフタイムの推し活中に思ったこと、コンテンツを楽しむ中で感じたことなどは、仕事でもそのまま活きています。
※オフタイム
――最後に大学生へのメッセージをよろしくお願いいたします。
就活中は、自分の「したいこと」は何かと問うことが多くなると思います。しかし、私は「したくないこと」も考えてこの道を選びました。ですから、たまには自分が「したいこと」だけでなく、「したくないこと」も考えて進むことが大事だと思います。
あとは息抜きも忘れないようにしましょう! (インタビューをご覧になっている中には)真面目な学生さんが多いと思うので、できるだけ張り詰めない程度に、肩肘の力を抜いて楽しみながら就活していただければと思います。頑張ってください!
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:エイベックス・ピクチャーズ株式会社