みんなの銀行が目指す“新しい銀行のカタチづくり”に関わるお仕事とは! #株式会社みんなの銀行 【お仕事図鑑】

編集部:ゆう

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渋谷定則さん(左)
サービスデザイングループ グループリーダー
サービス設計・システム開発の検討。既にリリースしているサービスの改善バックログの方針検討等も行っている
河田豪さん(中央)
デザイングループ所属
UIUXデザイナーとして、みんなの銀行アプリの設計・デザインを担当
納富彩香さん(右)
マーケティンググループ所属
マーケティンググループで、SNSや企画を担当

2021年5月に開業した『みんなの銀行』は、日本初のデジタルバンクです。アプリで決済や振込、カードレスでのATM取引などが可能という使い勝手の良さに加え、シンプルでおしゃれなアプリデザインも注目を集めています。

今回は、話題の『みんなの銀行』のお仕事に迫ります。お話を伺ったのは、サービス設計を担当する渋谷定則さん、アプリデザインを行う河田豪さん、マーケティング業務を担う納富彩香さんの3人です。

「日本で初めての取り組み」に携わる面白さ

――どのような業務を担当されているのか教えてください。

渋谷さん 私はサービスデザイングループのグループリーダーとして、サービス設計の取りまとめを担当しています。サービス設計をする際は、法令・ガイドライン等を遵守しつつ、お客さまからの声を取り入れ、会社として必要な要件も満たす必要があります。どのようにすれば全ての要件を満たすサービスにできるのか考え、その内容を「要件定義書」に落とし込むのが私の仕事です。

河田さん 私はUI・UXデザイナーとして、『みんなの銀行アプリ』の設計・デザインを担当しています。私たちは「お客さまの声をカタチにする」というコンセプトを掲げています。この言葉どおり、お客さまの「声」をきっかけにアプリの改善案を検討し、サービスデザイングループやエンジニアと連携しながらアップデートしています。また、イラストや広告のアートディレクションも行っています。 

納富さん マーケティンググループで、SNSやキャンペーン企画など、お客さまに情報を届ける業務を担当しています。お客さまがアプリをどのように使っているのか、利用実態を基に、より便利な使い方の提案やキャンペーンの実施を行っています。また、SNS上で収集したお客さまの声をサービスデザイングループやデザイングループと共有し、サービス改善に繋げるのも業務の一環です。

――担当している仕事の面白いと感じる点は?

渋谷さん やはり「日本で初めての取り組み」という点ですね。従来、銀行の営業は平日で、平日に働いている人は銀行になかなか行けません。生活に欠かせない機関ではあるものの、使い勝手がよくありませんでした。しかし、デジタルバンクならば好きなタイミングで銀行サービスが使えるようになります。また、スマホで利用できることから、デジタルネイティブ世代の親和性も高いサービスです。

私自身、どうすれば多くの人に手軽に銀行サービスを利用してもらえるか、どうすればお客さまの生活をより豊かで充実したものにできるのか考えていたので、その手助けになるであろうサービスに携われるのはすごく面白いと感じています。

河田さん わたしたちは「既存の銀行らしさからの脱却」というテーマを掲げておりますが、銀行はこれまで150年という長い歴史があります。「銀行の長い歴史を変えよう」という大きなチャレンジにやりがいを感じています。

――お二人とも日本で初めてであるなど、チャレンジングな取り組みという部分に面白さを感じているのですね。納富さんはいかがですか?

納富さん 私たちのサービスを利用した大学生など若い世代が、SNSで感想を書いてくれることがあります。そうした「リアルな声」を見つけたときはすごくうれしいですね。学生時代は、「お金」に対してなかなか向き合う機会は少ないと思うのですが、そんななかで私たちのサービスがお金について考えるきっかけになったことを実感できます。

「リーガルマインド」が必要

――これまでの仕事の中で「最も印象に残っていること」はありますか?

渋谷さん 「カバー」という、無利息で立て替え枠を用意するサービスを開発した時が一番印象に残っていますね。カバーに対しては「タダより怖い物はない」と言われるように、「無利息」となると怪しいイメージを持つ人が多くなってしまいます。そのため、怪しいと思われないような文言にしないといけませんが、法解釈も難しくなります。困難な仕事でしたが、省庁や弁護士事務所に何度も足を運んで検討を重ねた結果、これまでにない形のサービスを生み出すことができたので、印象に残っています。

河田さん サービスがリリースされたらどんな反応があるんだろうと正直不安でした。しかし、結果的にSNSを通じてお客さまからポジティブな意見を多くいただくことができました。また、世界三大デザイン賞のひとつ『レッドドット・デザイン賞』に選ばれました。デザイン面で世界的に高い評価が得られたことは、デザイン担当として誇らしく感じています。

納富さん 私はSNSを担当しているので、お客さまとダイレクトにコミュニケーションを取ったり、お客さまの声を日常的に観察したりと、窓口に立つ銀行員に近い立場で仕事ができています。その中で印象的だったのが、アプリをリリースした瞬間です。Twitter上でも「新しい銀行ができた」という情報が広がり、「こう使えば便利だよ」「こんな点が足りない」とさまざまな意見が、RTも含め3日間で約1万件も投稿されました。今後も「お客さまとのつながり」は大事にしていきたいと思っています。

――皆さんの仕事では、どのようなスキルが求められますか?

渋谷さん 例えば、「こんなアプリにしたい」「SNSの反応を踏まえてこんなキャンペーンをしたい」といった提案があった場合、銀行の法規制・ガイドライン等のどこに該当し、どんな問題に触れるのかを探ります。その際「難しそうだから無理」とただ却下するのではなく、「どうすれば実現できるのか」を考える柔軟な判断力が求められます。こうした「法規制に照らし合わせ柔軟に判断する思考」を「リーガルマインド」と言いますが、サービス設計の取りまとめをするのなら、リーガルマインドは必要なのかなと思います。また、個人的には英語のスキルも求められる仕事だと感じています。

河田さん デザイン領域の仕事は、一見絵を描くことやソフトウェアの知識が必須と理解されがちですが、最も大事なのはコミュニケーション能力です。デザイン=課題解決のための手段なので、いろんな人とコミュニケーションを取り、課題や要望をうまくヒアリングして、意見を汲み取る力がいちばん大切だと思います。

納富さん マーケティングの仕事は華やかなイメージを持つ人が多いと思います。私自身もそうでしたが、意外と日々の仕事は地味です。キャンペーンのための実態調査や、マーケティングに関する法律の調査、告知内容の確認等、ひたすら調査、確認です。読む力、聞く力、理解する力、この3つに加え、どうすれば課題を解決できるのか粘り強く考える姿勢が必要な仕事だと考えています。

「健全な言い争い」をするためのスキルとは

――仕事をする上でこだわっていることはありますか?

渋谷さん コミュニケーションを取る上で、主語が「私は、私が」にならないように注意しています。自分の意見だけ押し通そうとするのはよくありません。不健全な言い争いになります。これはプロの仕事ではありません。良いものを生み出すには「健全な言い争い」が必要です。そのために大事なのは「お客さま」を主語にすることです。例えば、「お客さまはこの情報の表示を求めています」といった形にすれば、物事が意外なほどスムーズに進みます。

河田さん 私も同じで「お客さま目線で考えること」が仕事をする上でのこだわりです。デザインの仕事をしているとき、没頭しすぎて周りが見えなくなることがありますが、これでは良いものを生み出すことができません。独り善がりにならないよう、「お客さまの声」を踏まえ、他のデザイナーや関係部署とコミュニケーションを取りながらアイデアをブラッシュアップしていくことに努めています。

納富さん 示し合わせていたのではありませんが、私も「お客さまのことを第一に考える」ことを大事にしています。マーケティングは数字を追う仕事なので、目標達成のために「お客さまにやってほしいこと」を企画にしがちです。しかし、企業とお客さまの考えは必ずしも一致しません。その企画がお客さまにどう伝わるかを考えながら、キャンペーン設計をするよう心掛けています。

貪欲に学ぶ姿勢を持っている人なら楽しめる

――『みんなの銀行』という会社の魅力は何でしょうか?

渋谷さん 『みんなの銀行』は、従来のネットバンキングをただスマホに落とし込んだものとは異なり、スマホで全て完結する日本初の取り組みです。この取り組み自体が非常にチャレンジングなものなので、会社全体がチャレンジ精神にあふれています。動いている企画やスケジュールも、他の企業にはないような取り組みも多く、働いている社員も全員が高いプロ意識を持ち、前例に捉われない挑戦を行っています。

河田さん 『みんなの銀行』という名前は、「お客さま皆さまの銀行です」という意味があります。一方で、社内に向けても通用するテーマなのではと感じています。いろんな個性、才能、バックボーンを持つ人が集まり、お客さまに良いものを届けようと日々切磋琢磨しています。この多様性は「『みんなの銀行』らしい」と感じます。

納富さん 私は「フレンドリーさ」が『みんなの銀行』の魅力だと思います。会社としての考えやアプリの設計だけでなく、会社内部もフレンドリーな空気です。ベテラン、若手問わずフラットな環境なので、他のグループの方に協力を仰いだ際、皆さん忙しい状況でも真摯(しんし)に向き合ってくれます。社員の関係性の良さが、アプリやサービスにもつながっているのかなと感じています。

――どんな人が『みんなの銀行』という会社に向いていると思いますか?

渋谷さん 向上心、意欲に燃えている人にとっては働き甲斐があるのではと思います。恐らく、日々勉強をしないと仕事に付いていくことはできません。コミュニケーションを厭わない人、貪欲に学ぶ姿勢を持っている人は向いているかもしれません。

河田さん 「当たり前」や「常識」を疑い、原点に立ち戻って考え直せる人は、楽しみながら働けると思います。また、デザインという面でいえば、私たちはインハウスデザイナー(企業内のデザイナー)なので、言われたまま作るのではなく、「こうすればいいのでは」「こんな企画はどうだろう」と、さまざまなアプローチが可能です。他のチームと一緒になって何かを生み出すのが好きな人は向いていると思います。

納富さん いろんな視点で物事を考えることができる人が向いている仕事だと思います。例えば「前の会社はこうだったからこうする」といった、ただ前例を踏襲するだけでは、課題を乗り越えることもできません。大きな挑戦をしている会社ですから、常識に捉われない柔軟な発想ができる人に入ってきてもらいたいですね。

「人とのつながり」を大事に

――学生時代に最も力を入れたことはなんですか?

渋谷さん 刑法ゼミでの活動ですね。法律の話も好きでしたし、熱心に取り組んでいたと思います。ゼミ活動の中で銀行法を読み解き、お金の本質についても考えることができました。その時の経験は、現在の仕事などその後の人生でも役立っています。

河田さん 私は美術大学に通っていて、Webサイトや動画などデジタル領域を専攻していました。ちょうど初代iPhoneが登場した時期で、アプリが台頭し、Web上で新しい挑戦が次々に生まれていた時代だったので、そうしたデジタル分野に注力しました。

納富さん 私は学生時代、書道を専門に勉強していました。書道は自由に書くだけでなく、決められたルールの中で、自分なりに解釈し、表現することが評価される学問です。ただ書くだけでなく、今まで触れたことがない人にも「書」に興味を持ってもらうために、イベントをするなど、いろいろな方法を考えていました。その時の「何かを考え、実現する力」は、今の仕事でも生かせているかもしれませんね。

――自身の経験を踏まえ、学生へのメッセージをお願いします。

渋谷さん 「人とのつながり」を大事にしてほしいですね。例えば、私の場合は大学時代の友人とは今も連絡を取り合っています。中には同じ銀行員になった友人もおり、お互いに情報交換するなど仕事でも生かせています。また、就活では「学生時代に頑張ったことを企業でどのように生かせるのか」という、ストーリーラインを説明できるようにしましょう。参考になる就活サイトも多くあるので、できる限りの準備をして就活に臨んでもらいたいと思います。

河田さん 情報が溢れる世の中ですが「インプット」だけではなく、「アウトプット」も意識してもらいたいです。そこで得た情報を自分で噛み砕いて、それを自分なりの言葉や表現で発信することが大事だと思うので、ぜひ好奇心旺盛な若いうちにいろんなことにトライしてほしいです。

納富さん ここ10年で、過去にはなかったようなサービスや企業が次々に誕生しています。そのため、どんな企業があり、どこに需要があるのかなど、これまで以上に広く目を向けることが重要になったと感じています。そうすることで、効果的な自己分析につながるかもしれませんし、自分とマッチする企業が見つけられるかもしれません。ぜひ高く、広い視線で世の中や企業を見るようにしてください。

――ありがとうございました。

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

編集後記

新時代の銀行として注目を集める『みんなの銀行』の仕事について伺いました。全てがアプリで完結するという、従来の銀行の常識を破るチャレンジングな取り組みだけに、働く社員も意欲に燃えているようです。「これまでにない新しい取り組みに私も参加したい!」という人は、ぜひ『みんなの銀行』を目指してみてはいかがでしょうか?

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文:高橋モータース@dcp

編集:学生の窓口編集部

取材協力:みんなの銀行

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 【みんなの銀行コーポレートサイト】

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