1日の撮影ノルマは約40コーディネート! ファッションのプロが感じる仕事の醍醐味【株式会社ストライプインターナショナル】
所属部署:Green Parks ECチーム撮影担当
経歴:店舗勤務を経て、ファッションサブスクリプションサービス「メチャカリ」部へ異動。 メチャカリ部ではコーディネート組みなどを担当し、現在はECサイト「STRIPE CLUB」のGreen Parks撮影担当。撮影の他、「STRIPE CLUB」でのライブ配信やGreen Parks内取り扱いブランドarmoniaの商品企画としても活躍中。
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回は「ストライプインターナショナル」で働く先輩社会人にインタビュー。
自社ECサイト「STRIPE CLUB」でGreen Parksの撮影やスタイリングを担当している北川愛菜さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――北川さんは、どんな学生時代を過ごしていましたか?
私はファッションの専門学校に2年間通って、デザインやスタイリング、ビジネス、色彩など、ファッション全般を学んでいました。もともとファッションに幅広く興味を持っていたので、何事も真面目に取り組めていたと思います。
※学生時代(卒業制作風景)
――ファッションを好きになったキッカケは何だったんですか?
小学3〜4年生の頃に、年の離れた従姉妹と一緒に雑誌を読んだのがキッカケですね。
最初は付録が目当てだったんですけど、雑誌に掲載されていた“1ヶ月の着回しコーデ特集”みたいなページを見て、「同じ服でも、こんなにバリエーションが組めるんだ。面白い!」って思ったんです。
小学5〜6年生の頃には漫画より雑誌を読む子どもになっていましたし、自分でいろいろコーディネートを組むことを楽しんでいました。
――学生時代に一番頑張ったことは何でしょう?
スタイリングの授業ですね。与えられたテーマに沿った世界観をコーディネートで表現するという授業があったのですが、決められたテーマの中でも、自分らしさは出さないといけません。
※学生時代(卒業制作風景)
私は「紙でジャケットを作る」ことにチャレンジしました。雨や汗には勝てないジャケットですが、あくまで授業での発表だったので、いろいろ冒険してみました。
※紙ジャケット
――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?
たくさんあります! ファッション全般を学べる専門学校だったので、いろんな検定を取ることもできました。例えば、ファッションスタイリング検定、カラーデザイン検定、ファッション販売能力検定、ファッションビジネス能力検定を取得しているのですが、これらはショップスタッフとしても役立ちました。
※自身でつくったブランド(化学式アクセサリー)
実際に、お客様に「どちらの色が似合う?」と聞かれた際に、「お客さまの肌の色合いだと、こちらの色のほうがお似合いになると思いますよ」といった具合に、具体的な提案をすることができたんです。
――何か就活前にやっておいたほうがいいことはありますか?
私自身は就活で4〜5社くらいしか受けていないのですが、自分が将来どうなりたいかを明確にするために、「こういう仕事ができたらいいな」という理想を考え、「これだけは絶対に外せないな」という条件も決めたうえで入社説明会に行きました。
将来像を明確化しておけば、会社説明会で「ここにはトキメかないな」と感じた会社は選択肢から外せますし、限られた時間を効率よく使うことができたと思います。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
もともと私は販売員をしたいわけではなく、「専門学校で習ったことをちゃんと仕事にしたい」と思っていました。うちの会社には公募制度があって、販売員に本社・本部スタッフへキャリアチェンジできる応募案内がくるんです。社内就活みたいなものですね。そういうチャンスが用意されているならいいかもしれない、ということで入社を決めました。ちゃんとステップアップのイメージができたのは大きかったですね。
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――今のお仕事の内容を教えてください。
ECサイト「STRIPE CLUB」でGreen Parksの撮影担当をしています。大体、月に3〜5回くらい撮影があって、私はサイトに載せるコーディネートを組んだり、撮影した画像を選んだり、「こういうカットが撮りたい」ってカメラマンさんに指示を出したりしています。
※コーデ組み
――1回の撮影でどれくらいのコーディネート数を撮るんですか?
大体40コーデくらいは組みますが、時間が限られているので早いときは30分、長いときでも約2時間で全コーデの撮影を行っています。いつも6時間の撮影で、そのうちヘアメイクが1時間、休憩が1時間となると、本当に時間がなくて大変なんですよ(笑)
※PC作業中
他にも、サイトのブログを書いたり、HTMLを使って特集サイトを作成したり、ライブコマースの配信ライバーをしたり、商品企画も行ったり……など、撮影だけでなく、本当にいろんなことをしています。
※スタッフコーデページ
――このお仕事ならではの特徴的な作業は何でしょう?
例えば、ECサイトは写真がよくないと商品も売れないので、とにかく配置が重要です。一番目立つ場所にはどんな画像を置くか、サムネイルにはどのカラーバリエーションを載せるかといったことを常に考えていますね。それと、実はデスクワークも結構あるんですよ。幅広い仕事をしているので、スキルアップできる仕事がたくさんあるというのも特徴ですね。
※armonia着回し特集
――仕事のやりがいをどういうときに感じますか?
私はもともとスタイリストになるのが夢だったんです。就活ではまた違った視点を持っていましたが、実際に今はスタイリストのような仕事ができているので、すごくやりがいを感じています。それと、商品企画にも関わっているので、自分が携わったアイテムが世に出るとやっぱり嬉しいですね。
※MTG風景
――この仕事の面白いと思う点、魅力を教えてください。
やっぱり撮影の奥深さは大きな魅力のひとつです。例えば、在庫が多いアイテムを売るには撮影での工夫が大切で、白や黒のアイテムのほうが人気ですが、サイトのサムネイルにそればかりが並んでいても面白くないサイトになってしまいますよね。ですから、全体のバランスを見ながらビビッドカラーを入れたり、トップスは白だけどボトムスで色を使ってみたりすることで、お客様が視覚的に惹かれるように仕掛けることも多いです
――求められるスキルは何でしょう?
「服が好き」っていう気持ちが強い人は向いていると思います。例えば、いろんなお店をウィンドウショッピングして回っているときにトレンドを感じ取るなど、ちょっとした細かいところに気付ける人は撮影の仕事も向いているかもしれません。トレンドをうまく取り入れたり、自己流にアレンジして参考にしてみたり、そういう柔軟性も求められると思います。
※ライブ配信画像
――これまでで一番印象に残った仕事は何ですか?
私は基本的にグリーンパークスの撮影担当ですが、自社サイト全体のコンテンツ撮影というのもたまにあって、そこで、着回しコーデの特集を任せてもらったことがあったんです。着回し特集は、小学校の頃にファッションを好きになったキッカケでもあったので、そのときのお仕事はとても印象に残っています。今ではブログ機能を使って着回しコーデの提案をしたりしているのですが、それが初めてだったのでとても嬉しかったのを覚えています。
※着回しコーデ
――オフタイムはどんな過ごし方をされているんですか?
ウィンドウショッピングをしたり、他サイトをチェックしたり、読書をしたり、アクセサリーを作ったり、絵を描いたり、運動したり……興味があることは何でも全力でやっています(笑)。
――オフタイムで何か仕事に活きていることはありますか?
読書はすごく活きています。私が普段読むのは自己啓発本やマーケティング本で、仕事で実践できそうだな、って思ったことは実際に取り入れるようにしています。
※趣味の読書
――最後に、大学生へメッセージをよろしくお願いいたします!
就活は体力を使いますし、「もうイヤだ!」って思うこともありますが、自分の好きなもの、やりたいことを見失わず悔いのない就活になるよう、どうか最後まで頑張ってください!
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社ストライプインターナショナル