外に出れば出るほど次に繋がる。若手の営業担当に聞く、コミュニケーション力の活かし方【アサヒ飲料】
所属部署:アサヒ飲料株式会社 中部北陸支社 営業一部
業務内容:スーパーマーケットなど量販チェーンに対する営業
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回は、アサヒ飲料(株) で働く先輩社会人にインタビュー。
中部北陸支社の営業一部で、スーパーマーケットなどの量販チェーンなどへの営業を担当する長島壮平さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――長島さんはどんな学生時代を過ごしていたんですか?
大学時代はラクロス部に所属していて、学業よりも部活に打ち込んだ4年間でした。大学のチームはもともと2部リーグに所属していたのですが、最終的には1部リーグで関東3位に入ることができ、個人的にもU-20代表選抜に選ばれ、海外のチームと戦ったりもしました。
――学生時代、一番頑張ったことは何でしょう?
やっぱりラクロスですね。部員が100人以上いたので、まとめ上げるのも大変でした。入部当初はだらしなさもあるチームだったのですが、僕たちの世代は「目標を高く持ちたい」と考えていた人が多かったので、組織としてのあり方を見直し、練習メニューも刷新し、出欠管理も取り、高い目標を共有することでバラバラだったチームをひとつにまとめることができました。
――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?
ひとつはラクロスで学んだ協調性です。自分の役割を認識することで、どうすれば組織にいい風を吹かせられるか、常に考える癖がつきました。
あとはスケジュール管理もそうですね。社会人は時間を管理できないと仕事が回せません。僕は学生時代から分刻みで動いていたので、そのときの経験は今も活きていると思います。
また、いろんな人に揉まれたことで、自分の考えを持つ習慣が身についたことも今に繋がっています。僕は自分の意見を必ず相手に伝えるようにしていますが、やはり確かな信念を持っていれば、苦しい状況でも決断力として活きてくると感じています。
――何か就活前にやっておいたほうがいいことはありますか?
自分を見つめ直すことですね。自分がどんな人間なのかを主観ではなく、客観的な目線で見てみるといいと思います。僕も友達や親に自分がどんな人間に映っているかを聞きました。
その結果、僕はどうやら「何も考えてなさそうに見えて、自分の考え持っている」「意地っ張りで、人に流されないところがある」ということがわかりました。自分ではマメに人の意見を聞いるつもりだったのですが……意外に突っ走っていたんだなって思いましたね(笑)
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
まずは業界3位という点ですね。今は3位だからこそ、1位を目指せる会社だと思いました。また、面接などで人事担当者と接したときに、フィーリングが合いそうだと感じたのも大きな理由です。
――今のお仕事の内容を教えてください。
チーム北陸支社に所属して、営業を担当しています。主に三重県のスーパーに行って新商品をお店に出したり、毎月1回バイヤーと商談し、「こういう商品が出るのでチラシに載せてくれませんか?」などと交渉したりしています。
――このお仕事ならではの特徴的な作業があれば教えてください。
営業は、売り上げアップを目指して商談することなどがメインの仕事です。でも、実はスーパーの店舗に自ら新商品を並べさせていただいたり、空きスペースを見つけては「ここにウチの商品を出させていただけませんか?」などとお願いするなど、お店の方とコミュニケーションを取りながら商品を売っていくこともあります。これはまさに飲料メーカーの営業担当ならではの仕事だと思います。
――仕事のやりがいをどういう瞬間に感じていますか?
スーパーの中に自分で想像したとおりの売り場ができて、その売り場でお客さまが楽しんでお買い物をしていたり、後日、商品の多くが売り切れになっているのを見たときなどは嬉しいですね。消費者の皆さまに届いたことが実感できますし、すごくやりがいを感じます。
――今の仕事の面白いと思う点や魅力を教えてください。
外に出れば出るほど次に繋がる、というところでしょうか。例えばスーパーに顔を出し、忙しそうな店員の皆さまをフォローしたりすることで、「ありがとう! じゃあ、ここの売り場をあげようかな」と言ってもらえたりもします。そうすることで、また次の新たな取り組みに繋がったりするので、本当に人と人との関わりが深い仕事だなって思います。
――この仕事に求められるスキルはなんでしょう?
オフィスで仕事することもありますが、すぐにパソコンのスキルが必要かというとそうではありません。むしろ、コミュニケーション能力が求められます。得意先との会話の中でも、メーカーとしてのエゴを出しすぎると嫌がられますから、客観視して状況を理解しなければいけません。そういう場面でも大事なのはコミュニケーション能力ですし、それは社外でも社内でも求められる要素だと思います。
もし、コミュニケーションが苦手な学生さんがいたら、まずは自分が思っていることを相手に伝えることから始めてみてください。相手は親でも友達でも大丈夫ですし、バイト先の知り合いなどでもいいと思います。どう言えば自分の考えが伝わるか、相手のリアクションを見ながら練習するのがオススメですね。
――今まで一番印象に残った仕事を教えてください。
カルピスの誕生日が7月7日で、毎年七夕の季節はスーパーなどの店頭に社員が直接出向き、大々的にカルピスを売っているのですが、2020年はコロナ禍の影響でイベントそのものがなくなってしまいました。
でも、2021年は店頭に大きなモニターを置いて、カメラで社員を映し出し、オンラインでお客さまとコミュニケーションを取ることにしたんです。その結果、前年より売上を上げることができました。
コロナ世代ならではの取り組みだったと思いますし、結果的にも大成功を収めることができました。とてもいい経験になったし、心から楽しいと思えるイベントになりました。
――オフタイムの過ごし方についてもお聞かせいただけますか?
僕は運動をしないと生きていけないタイプの人間なので、仕事終わりはジムで筋トレすることが日課になっています。あとはNetflixを見たりもしますし、意外に学生の皆さんとそう変わらない私生活だと思いますよ。
週末は友人とゴルフに行ったり、温泉に行ったり、洋服を買いに行ったりするのが好きですね。休日はゆっくり時間を使ってリフレッシュしています。
――プライベートの中で、何か仕事に活かされていると思うことはありますか?
プライベートを充実させることで、仕事とのメリハリがつけられることですね。仕事後に予定がないと、ついズルズルと仕事をしてしまったり、気持ちの切り替えができないまま翌日を迎えてしまったりしますよね。平日でも予定を入れれば気持ちにメリハリが生まれますから、仕事にもいい影響が出ていると思います。
――それでは、最後に大学生の皆さんへ一言お願いします!
どうか妥協しないでほしいなって思います。就活していると、うまくいくことといかないことがあるでしょう。そこでうまくいかなくても妥協せず、その都度新しいヴィジョンを持ち、自分の意思を相手に伝えてください。それが若手社員としてのインパクトにもなりますし、先輩社員もそういう後輩を求めていると思います。
そして、会社が求めている人材に自分を合わせるのではなく、自分の行きたい会社にこだわって就活できるといいですよね。どの会社に行こうか悩むこともあると思いますが、学生時代の経験を踏まえたうえで、ちゃんと自信を持って就活していれば、きっといい方向に進めると思います。頑張ってください!
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:アサヒ飲料