「TsunAGU(ツナグ)ボランティア愛好会」の活動を本にするなら!? 出版甲子園が学生団体・サークルの魅力を発掘!

学生の商業出版を支援している早稲田大学公認インカレサークル 「出版甲子園実行委員会」のメンバーが全国の珍しい学生団体・サークルを発掘し、その活動や魅力を本にするなら?という企画。
今回はTsunAGUボランティア愛好会の活動を取材します。
TsunAGUボランティア愛好会は学生連合TFT-UAの青山学院大学支部として、栄養不足が問題の開発途上国と肥満や生活習慣病などが問題となっている国々の食の不均衡解消を目指す活動をしている団体です。その魅力を深堀りしてみました。
Name:TsunAGUボランティア愛好会 | |
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Place:東京都渋谷区・青山学院大学青山キャンパス | |
Member:24人 | University:青山学院大学 |
Instagram:@tsunagu_tft Twitter:@tft_aogaku |
Activity:週1回程度 |
どんな活動をしているの?
TsunAGUボランティア愛好会は、学生連合TFT-UAの青山学院大学支部です。TFT-UAの各支部では「Table for Two」という考え方の下、栄養不足が問題の開発途上国と肥満や生活習慣病などが問題となっている国々の間にある食の不均衡解消を目指す活動をしています。
主な活動としては、ヘルシーな学食メニューを考案・宣伝し一食につき20円(開発途上国では20円で子供達に給食を一食提供できます)を寄付することで、日本の大学生と開発途上国の子供達の健康への貢献を目指しています。その他にも、食に関わる活動や他大学との交流が行われます。
みんなに知られていない「TsunAGUボランティア愛好会」ならではの魅力とは?
当団体の入会理由は大きく分けると2種類あり、多くの人が食に関心がある為、もしくは人の役に立ちたいという理由で入会しています。 その為、メニュー考案の話し合いや試食会での楽しい雰囲気の他、メンバー一人一人の思いやりある人柄も魅力ではないかと思います。

1番印象に残っていること、やりがいを感じるのはどんな時?
私達の考案メニューが、学食側の方との交渉を経て実際に学食で提供されるまでの全ての段階にやりがいを感じました。
2年間に渡り新型コロナウィルス流行により活動が制限され学食メニュー提供も難しい状況にありました為、考案したものが現実の形になっていく様を見るのは本当に嬉しく感動的なことでした。
TsunAGUボランティア愛好会さんの活動を本にするならどんなタイトルを付ける?
学食から救える世界の命

●食の不均衡解消という壮大な問題を学食という身近なものに結びつけた上で、自分事としてその解決に取り組まれる姿勢に感銘を受け、自分たちも見習いたいと思いました。 by水城
●まず、20円という安さに驚きました!それと同時に安いと感じていることに対して私は恵まれているんだな、と思いました。私もフードロス減少など日頃からできる小さなことを少しずつ積み重ねていきたいです。 by石田
学生の商業出版を支援している「出版甲子園」では本にしたい企画を大募集中!
2022年度の第18回の応募は6/22まで受付中です!
過去に39冊が出版甲子園を通して世の中に送り出されました。
詳しい応募要項などはHPや公式Twitterなどで確認してね!
Twitter:@spk17th
Instagram:@spk.picaso
HP:http://spk.picaso.jp/
Mail:shuppankoushien@gmail.com
取材してほしい!という学生団体・サークルさんも募集しております!
★ご応募はこちらから★
ちなみに…TsunAGUボランティア愛好会さんの一推しの書籍はこちら!
『「20円」で世界をつなぐ仕事 ”想い”と”頭脳”で社会起業・実践ガイド』 小暮真久著(2018年10月),ダイヤモンド社
TABLE FOR TWO(略称 TFT)というNPO団体をご存知ですか? TFTでは、食堂のある一般企業や学校などと提携して、低カロリーで栄養バランスのとれたメニューを開発し、20円を上乗せした価格で提供することで、その20円を寄付金として開発途上国に送る活動をしています。
その寄付金は現地の子どもたちの学校給食費にあてられていて「先進国の肥満と開発途上国の飢餓という二つの問題を同時に解決してしまおう」という仕組みです。日本で食べる1食がそのままアフリカの子どもの1食になる。つまり、「1つの食卓を囲んで日本の参加者とアフリカの子どもが2人で食事を分かち合う」ということです。
「TABLE FOR TWO=2人のための食卓」という団体名には、こうした意味が込められています。 この本の著者である小暮真久さんはこの活動を行うNPO法人TABLE FOR TWOで事務局長をしている方です。そして私たちのサークルはこれに取り組む団体として活動しています。
この書籍は私たちが取り組むTFTの中心となっている小暮さんの著書で、この本を読むことで私たちが行なっているTFT に関することを知ってもらえると思います。
また、この活動が小暮さんの経験が私たちのサークル活動と重なる点があり、それをいくつかご紹介します。まずは本の出版がゴールではなくスタートであること。小暮さんは「本というのは出版がゴールなのではなくそこが新たなスタートなのだ」と語っています。これは私たちの活動にも通じる部分であり、サークルを立ち上げてボランティアを始める場を整えることだけではなく、本当のゴールはその先、実際にTFTの活動を通じてであったり、さまざまな形でボランティアに取り組んで支援を必要としている人々の役に立つというところにあるのです。そして本を出版したことで新たな出会いとビジネスが生まれたことです。
私たちのサークルでは学食と協力し、TFTメニューを提供する活動を行なっています。その中で学食の方と交渉や相談を重ねていく中で、学食の方にとっては経営学食での営業や食事の提供は経営であり、私たちの活動のなかで条件となる栄養バランスの取れた食事で二十円の上乗せという条件があると、売り上げや食べる人のニーズなど考慮しなければいけない点も多く難しいのではないかと考えたこともありました。しかし、TFTの活動で支援につながるというお話をするととても前向きに協力してくださりました。
小暮さんが本の出版によって様々な方から問い合わせを受けて、社会の中でTFTに賛同する人々の存在を知ったように、私たちも学食との協力を進めていく中で、この活動に理解を持って協力してくださる方、支援活動に関心を持ってくれている方の存在を知りました。
社会事業を新たにはじめるにあたっての苦難や経験についても知ることができ、企業の難しさという面についても学べる一冊です。 次に、TFTが身構えることなくできる社会貢献であるということを知れる点です。この本ではTFTの仕組みについて知ることができる著書です。