「周囲の目は自分を輝かすための指針」人目が気になって行動できない学生へ、ぺこぱがアドバイス #大学生の相談窓口
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みに対して、突破口になるようなアドバイスを著名人の言葉で贈る「大学生の相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、『M-1グランプリ2019』にて第3位の成績をおさめ、子どもから大人まで大人気のお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇さん、シュウペイさん。長い下積み時代を経てブレイクを果たしたお2人に、周囲の目が気になって行動できない学生へアドバイスを伺いました!
Q.周囲の目が気になって行動できない
わたしはやりたいことがあるのですが、人目を気にしてやりたいことが出来ません。まわりは自分が思うほど自分のことを気にしてはいないとは思うのですが、どうしても周囲の目を気にしてしまいます。どうすれば周りを気にせず、自分のやりたいことをやれるのでしょうか?
(女性/21歳/大学4年生)
A.周囲の目は“立ち位置”を把握できる大切な指針!行動したあとのパターンをイメージしよう
「人からどう見られているか」という感覚は必要
松陰寺太勇さん(以下:松陰寺):人間社会において、人からどう見られているかという感覚は必要だと思っています。僕は周囲の目をめちゃくちゃ気にして生きていますからね!「こういう行動をした場合、こんなふうに思われるだろうな」など、バランスは意識しています。
お笑いの仕事でも、自分たちが面白いと思っていることをやっているだけでは絶対に売れない。今はどういうお笑いの構造で、どんなものが求められていて……といった周囲の視点は常に考えていました。
もちろん、やりたいことだけをやり続けて成功した人もいますが、僕たちみたいにさまざまなキャラや設定を試しながら模索している人たちもいます。自分が輝ける場所を探す意味でも、人目を気にしながらポジショニングするのはいいと思うな。
「人目を気にしたくない」「人目に打ち勝ちたい」と考える人も多いかもしれませんが、それって周囲の目を“敵”だと思ってしまっている状態。人目は自分をより魅力的に見せていくための指針だと思えば、意識が和らぐ気がしますね。
また、最近は自分(個人)主義が強い風潮じゃないですか。でも、日本人のいいところって、協調性といった感覚だと思うんですよね。まわりをちゃんと見られることは強みですし、無理に気にしなくていい。「気にしてしまう自分はダメだ……!」なんて思わなくて大丈夫です。
うまくいかなくても大丈夫なように、2パターン想定しよう
シュウペイさん(以下、シュウペイ):僕も最初は気にするほうだったんですけど、お笑いをやり始めるようになってからは気にならなくなりました。特に自分の中で意識しているのが、何かあったときのために、常に2パターンを深く考えること。
いざチャレンジした際に、どちらに転んでも受け入れられるようにしておきます。いわば最悪なパターンと良いパターン(想定外と想定内)のことを深く考えておけば、何かあったときに「じゃあこっちの方向に行こう」と舵が取れます。人目を気にしてしまう人は、「失敗したくない」「恥をかきたくない」といったことしか考えていない気がします。最悪なパターンだった場合に、その先にどう動くまで考えられていると、ダメージを抑えられるかもしれません。
松陰寺:たしかに「失敗したくない」「恥をかきたくない」という気持ちは強いかもしれないよね。ただ、失敗の積み重ねで成功していくはず。たくさん失敗をしていると、だんだん1回の失敗が大したことがなくなるので、ぜひ恐れずにチャレンジしてほしいな!
【まとめ】
やってみて初めて成功に近づく!周囲の目と仲良くなっていろんなチャレンジをしてみて
「人からどう見られているかの感覚は必要」「人目によって自分のポジショニングができる」と話すお2人。つい周囲の目を気にしてしまう人も多いかもしれませんが、そもそも人目は良いものだと捉え方を変えることで、随分付き合いやすくなると感じます。学生のうちはいろんなことにチャレンジできる大きな機会だと思うので、恐れずにどんどん挑戦してみてくださいね。
文・取材/田中さやか
写真/島田香
編集/学生の窓口編集部
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