Youtuberになって友人と疎遠に……令和のネットとリアルのバランスの取り方は? #大学1年生の転び方
INDEX
1. インターネットで見つけた居場所も大切に
2. ネット配信は一生残るもの。自分も観る人も楽しめる内容にしよう
3. リアルもネットも閉ざさないようにしよう
4. 転ばない人生なんてない
大学生のみなさんは、新年度の始まりに胸を高鳴らせながら、春休みを満喫していらっしゃるのでしょうか。
わたしは春休みとか新年度とか関係なく家に引きこもり、最近発売されたばかりのゲーム、Nintendo Switch『あつまれ!どうぶつの森』を満喫しております。
全然家から出たくない!魚を釣ったり虫を捕ったりやることがいっぱいあってめちゃくちゃ忙しい!
最近はゲームだったり、NetflixやAmazonプライム・ビデオだったり、自宅での娯楽に勤しんでいる人も多いと思うのですが、YouTubeなどの動画サイトはその代表格。
今回は、Youtuberをやっている学生さんからの転びエピソードです。
インターネットで見つけた居場所も大切に
わたしは動画は見る専門なんですが、少し前から発信する人たちも増えてきましたよね。
わたしの時代は、学生がお金を稼ぐとなるとコンビニやスーパー、飲食店、冬休みの年賀状の仕分け、コールセンターなどのアルバイトしか選択肢がなかったのですが、最近では動画を配信して、その広告収入や閲覧者からの投げ銭システムなどによってお金を稼げる時代。
しかもそれは、見てくれる人たちを楽しませる話術だったり、企画を立案するアイディア力だったり、動画を編集する技術だったり、人生のスキルにもなり得ます。
さらには、インターネットさえつながっていれば、住んでいる場所なんてどこでもいいわけですし、学生だろうが、働きながらだろうが、自分のやりたいことを表現できますからね。
いやぁ〜いい時代になったなぁと思います。
また、インターネットは自分の居場所を見つけることもできます。
人間関係や置かれている環境というのは、自分で選択していいはずなのに、特に学生時代だとクラスや部活など、どうしても世界が狭くなりがちで「ここしか居場所がない」「ここから逃げたらおしまい」と思い込んでしまう人も多いのではないでしょうか。
大人になるにつれてだんだんと視界はひらけていくものなんですが、若いうちはそれに気づくことがどうしたって難しいもの。
でも、学校での居心地が悪かったり、どうしても馴染めなかったり、気の合う友達ができなかったりしても、インターネットを通して趣味や話の合う友達ができるかもしれません。
気持ちよく呼吸ができる場所が見つかる可能性があるというのは、とても救いになりますよね。
学校でできた友達も、インターネットでできた友達も、どちらも友達で、そこに優劣はありません。
もしも、あなたが学校だったり、その他現実の人間関係がちょっとだけ上手くいってなくて、居心地の悪さを感じている中、インターネットの繋がりで友達ができて楽しい日々を送っているのなら、それはそれでいいと思います。
むしろ、それってめちゃくちゃラッキーなことなので、見つけた自分の居場所は大事にしてくださいね。
ネット配信は一生残るもの。自分も観る人も楽しめる内容にしよう
先にもお話ししたように、人間関係は自分で選んでいいのですから、自分を押し殺してまで無理に学校などのリアルな友達と苦痛を感じながらつながっている必要はないのではないでしょうか。
ただ、「ネットの友達におもしろがってもらおう」「視聴者を増やすために過激なことを言おう」という邪な気持ちで、誰かを陥れるような発言をするのはかなり危険。
陰口や炎上狙いのものは、そのときは盛り上がって周囲に注目されがちかもしれませんが、あまりにも刹那的すぎます。
あなたがどういった形態で動画配信を行っているかは書かれていないのでわかりかねますが、今の若い人たちはインターネットで顔を出すことにあまり抵抗がないように思います。
それが悪いというわけではありませんし、たとえ顔出しをしていなかったとしても、インターネットを楽しむには気をつけなくてはいけないことがたくさんあります。
動画は全世界に配信されていますし、デジタルタトゥーという言葉が浸透してきたように、今の時代はいつ誰が何を言ったかというのはずっとずっと残っていきます。
一時のおもしろや評価のために、悪口で他人を傷つけることはそもそもよくないですし、きっと言った本人ものちのち損をしてしまいますからね。
今後も動画配信をしていくのなら、さまざまなことに配慮して、自分も楽しくて、観る人も楽しめるような内容を目指してほしいと、心から願っております。
リアルもネットも閉ざさないようにしよう
現時点でリアルな友人を必要としていないのなら、それはそれでいい、とお話しさせていただきました。
でも、だからといってリアルな間口を閉ざすようなことはしないでほしいと思います。
いつ、リアルでも気の合う人が見つかるかもわかりませんから、最初から「リアルの友達はもういらない!」と決めつけてしまうのはもったいない。
リアルとか、インターネットとか関係なく、いろんな人と交流を持つこと前提で過ごしてみてはいかがでしょうか。
自分のために、柔軟な思考を持って過ごしてくださいね。
転ばない人生なんてない
さて、今回で『大学1年生の転び方』は一旦終わりになります。
これまでみなさんのさまざまな転びエピソードを紹介させていただきましたが、わたしが連載を続けていく中で感じたのは「いや〜みなさんめちゃくちゃ転んでますね!」ということ。
みなさんと同じように、わたしもこれまでの人生で転びまくりですし、おそらくこれからもたくさん転ぶことがあるでしょう。
でもまあ、たとえどこかで盛大に転んだとしても、時間が経って痛みがなくなってからでも、傷だらけでボロボロだとしても、誰かに手を差し伸べてもらってでも、最終的になんやかんやで立ち上がればいいと思うのです。
だって、一度も転ばずに人生を送れる人なんていないのですから。
「誰だって転ぶときはあるよね!」と気楽な気持ちで、毎日を明るく楽しく過ごしてほしいと思います。
それではみなさま、また会う日まで。
北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。
エッセイ本『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』好評発売中。
『命に過ぎたる愛なし 〜女の子のための恋愛相談』が12月24日に発売予定。現在Amazonで予約受付中。
Twitter:@ mnsgi_ai ;
北海道生まれの関東在住。文字とイラストを描きます。好きな食べものは梨。
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