弱いメンタルはどうすれば強くなる? #大学1年生の転び方

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弱いメンタルはどうすれば強くなる? #大学1年生の転び方

新年度がスタートし、素敵なキャンパスライフを送っている大学1年生のみなさま、新年度だろうがなんだろうがいつも通りの生活を送っているかつて大学1年生だったみなさま、ごきげんよう。

なんの変化もない毎日を送っているせいで曜日感覚が失われ、資源ゴミの回収日をいつも忘れてしまい、チューハイの空き缶によって順調に部屋を占領されております、ものすごい愛です。

前回トミヤマユキコさんの元に届いたお悩みは「就活だらけの大学生活から抜け出す方法」でした。
わたしの人生も、いつだって回り道しまくりです。
遊んでばかりいて留年したり、一度国家試験に落ちたり、苦労して取った資格を今はつかっていなかったり……。
でも、その回り道の中で得られたものもある、と自信を持って言えます。
回り道ばかりの自分の人生を「まあ、こんなのもアリでしょ!」と楽しんだもの勝ち
なのではないでしょうか。

さて、今回のお悩みです。

保育系の大学に通っているのですが、実習がどうしても辛くて怖くてたまりません。実習先の先生は優しいのですが、その道のプロが見ていると思うととても緊張して怖く感じてしまいます。また毎日の実習日誌が書けず、私は早くても4時間かかってしまい自分の自由な時間どころか寝る時間もあまり持てません。それをとてもストレスに感じてしまい、実習前から実習が終わるまでずっと精神的に辛く、実習と聞くだけで泣きたくなり、行くたびにもう二度と行きたくない、逃げ出したいと感じます。
今までは何とかやってきましたが本当に辛く、こんなメンタルでは実習先にも失礼ですし保育士として働くことなど出来ないと感じ、もう免許を諦め卒業だけしようかと思っています。両親は「好きにしていいよ」と言ってくれたのですが、せっかく免許の為に両親がお金を出してくれたのに駄目にしてしまう気がして迷っています。
どうしたらいいでしょうか? また、私の弱いメンタルをどうにかするにはどうしたらいいでしょうか……よろしければアドバイスをお願いいたします。
(女性/20歳/大学3年生)


実習しんどいよね!!!つらいよね!!!わかるよ!!!!!

わたしは保育系の大学ではなかったのですが、医療系の資格を取るための大学に通っていたため、あなたと同じように長期に渡って実習に行っていた経験があります。

それまでは毎朝ちゃんとろくに起きもせず、遅刻欠席は当たり前、同級生に代返してもらってなんとか出席したことにして、授業も昼ごろに終わるからそのあとは遊んで好きに過ごし、勉強だって試験直前に慌てて詰め込むような生活を送っていました。
しかし、実習がスタートするや否や毎朝決まった時間に起き、平日は右も左もわからない状況で一日中気を引き締めて過ごさねばならず、家に帰っても夜遅くまで実習日誌を書いて、次の日のために早めに布団に入ったのに「絶対に朝起きなきゃ……寝坊なんてできない……」とプレッシャーでなかなか寝付けない日々……。

まあ、きちんとした学生さんならわたしほど生活が激変することはないとは思いますが、実習前と実習中とでは少なからず生活の変化は避けられないですし、それに伴って心も体もついていかないこともあるでしょう。

ちゃんとできなくて当たり前

今はまだいっぱいいっぱいで気付けていないかもしれませんが、実習生は仕事ができなくて当たり前だと、指導員はみんなちゃんとわかっています。

“実習“は実地で業務を習うために行われているのですから、むしろ完璧にこなせる実習生の方が不思議な存在です。
大前提として、実習先はなにもボランティア精神だけでやっているわけではないのです。
もちろん、後輩をきちんと育てる・しっかり教えるということに情熱を持って指導しているとは思いますが、あくまでも業務の一環。
施設によっては、大学側がきちんと実習生を受け入れてもらうためのお金を払っていたり、就職先として学生に薦める協力をしたりしているところがほとんどです。
実習先の人たちにはきちんと相応の給料が支払われていますし、就職してくれる実習生が増えたら負担が減る期待だってできます。

誰だって何にもできない実習生の経験を経て、少しずつ一人前になっていったのですから、まずは「ちゃんとやらなくちゃ」「実習先に迷惑をかけないようにしなくちゃ」という強迫観念を捨てましょう。

やる気があって、挨拶と「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えて、わからないことがあるたびに「教えてください」という謙虚な姿勢を崩さなければ大丈夫ですよ。

1日だけ思いっきりサボっちゃおう

できないことばかりに注目してしまっては、自己肯定力が下がって物事を俯瞰して見られなくなります。
「毎朝ちゃんと起きてえらい!」「手を抜かず実習日誌を書いて偉い!」「お父さんお母さんがお金を出してくれることを当たり前だと思ってなくてえらい!」など、些細なことでも当たり前だと思えることでもなんでもいいので、一旦これまでなんとかやってきた自分を褒めてあげてほしいと思います。

でもきっと、今はそんな余裕すらなくなっているのではないでしょうか。
いっぱいいっぱいになって、自己肯定力が下がっているときに下す判断ほど、あとから後悔するものはありません。

だから、とりあえず実習を1日サボっちゃいましょう。
1日くらいサボったって別に死にはしません。

わたしの通っていた大学は実習が必修で、実習を終えないと進級できないシステムだったのですが、わたしは丸一日実習をサボったことがあります。
仮病をつかって、大学にも実習先にも用意周到な嘘をつきました。
その日は、ぐっすり昼まで寝て、外に買い物に行って、映画を観て、パフェを食べたり、喫茶店でコーヒーを飲んだり、夜は友達と遊んでお酒を飲んで、好きなことをして過ごして、サボったぞ!!!と堂々と言えるぐらいの、見事なサボりっぷりです。

決して褒められることではありませんし、後々休んだ分の補修はありましたが、「あのときサボってよかった」と、今でも思います。
心と体のリフレッシュって、とっても大切なんです。

成功してもあきらめても、どちらも間違いじゃない

プレッシャーのない解放された1日を過ごして、気づかないうちに入ってしまっていた体の力が少しでも抜けているのを感じてから、今後どうするのかを考えたらいかがでしょうか?
もしそれでも、「絶対無理! もう頑張れない! 落ち着いて考えてみたけれどやっぱりわたしは続けられない!」と思ってしまったのなら、それは心が壊れる寸前なので新しい道を探すのもアリです。
人生なんて思いもよらぬことの連続なのですから、初志貫徹に囚われる必要は全くありません。
「やってみて自分に向いていないことがわかった」「挑戦したことで自分の得意不得意が明確になった」というのも、立派な学びです。

もしも、ちょっとでも気持ちが落ち着いて、なんとかやっていけそうなのであれば、最後まで頑張ってほしいと思います。
資格は、人生の保険になることがあります。
別に、取った資格を使っても使わなくてもどっちだっていいのです。
資格=安定な未来、の確約では決してありませんが、未来の選択肢を増やすことは、失敗したときに戻るため・逃げるための道となり、心の支えにもなります。

どちらを選択するにせよ、しっかりと考えて出した結論は間違っているなんてことはありません。
自分が納得できる結論を出すために、とりあえず一度しっかり休みましょう。
ゆっくり寝て、たくさん食べて、だらだら過ごして、心を楽にしてから下す決断って、案外正しいことが多いんですよ。

大学生活の失敗談・転び
エピソードはこちらから

文・ものすごい愛
北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。

連載:命に過ぎたる愛なし 
初のエッセイ本『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』が4月30日発売予定。Amazonより予約受付中。
Twitter:@ mnsgi_ai 


イラスト・saori・tanaka
北海道生まれの関東在住。文字とイラストを描きます。好きな食べものは梨。

Twitter:@ oyocois


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