ほっとけない戦いがここにある!大喜利大会の新しいかたち『ほっとけない学生芸人GP2019』大喜利決勝レポート
2019年10月25日(金)渋谷・東京カルチャーカルチャーにて、『ほっとけない学生芸人GP2019 決勝ライブ』が開催されました。『ほっとけない学生芸人GP』とは、昨年よりスタートした学生芸人の大会。
笑いの技術力はもちろんのこと、とにかく「ほっとけないなぁ」と思わせることができた学生が優勝できます。ウェブ投票で勝ち上がった学生芸人が、優勝をかけバトルを繰り広げました。ここでは昼に行われた「大喜利部門」のライブレポートをお届けします。
▼本選オフィシャルレポートはこちら
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/55935
文:落合由希
写真:学生の窓口編集部
編集:ほっとけない学生芸人GP運営
【INDEX】
1.ホワイトボードに人生が出る。初大喜利の幕開け
2.サドンデスでデットヒート! Aチーム戦
3.とにかく数で勝負! Bチーム戦
4.予選1・2位が進出! 本当の最終決戦へ
5.初代王者・ぺるともにとって「大喜利」とは?
ホワイトボードに人生が出る。初大喜利の幕開け
大喜利部門では、総応募数117組の中から匿名でのWEB投票を勝ちぬいた精鋭10名が集結! 5組ずつA・Bの2チームに分かれて対決し、一回答ごとに審査員が「ほっとけない」かどうかを判断します。審査員全員が「ほっとけない」と認定したら1ポイント獲得。10ポイント先取するか、制限時間30分以内にいちばん得点した方が最終決戦に進出します! 優勝者には優勝賞金10万円と賞状、トロフィーが贈られます。
審査員は、R藤本さん、サツマカワRPGさん、中野なかるてぃん(ナイチンゲールダンス)さん、星野光樹(Gパンパンダ)さん、大島育宙(XXCLUB)さん、仁木恭平(ひみつスナイパー健)さん、檜原洋平(ママタルト)さん、寺田寛明さんの8名。
MCにはさすらいラビーのお二人が登場しました。冒頭のルール説明の際に、中田さんが「わかりやすく言うと『IPPONグランプリ』と一緒です」と言い、会場の雰囲気を笑いで和ませます。
審査員を代表して、寺田さんが「みなさんの人生がホワイトボードに出ると思って頑張ってください」と学生芸人たちを激励し、いよいよ大喜利大会のスタートです!
サドンデスでデットヒート! Aチーム戦
Aチームは、ぺるとも、山口昌、裸官、ヒデ、十九人ゆッちゃんwの5名。
Aチームのメンバーを見た檜原さんが一言。

ぺるともくんは裸だけど、大丈夫?

服は着てます!

あと、ずっと怒ってるよね?

怒ってないです!
実はこのやりとり、以前から知り合いだという2人の恒例。しかし、お決まりの流れを知らないお客さんたちにもウケているようでした。
最初のお題は「『オタサーの姫』みたいな言葉を教えてください」。

柿ピーの種

大企業の母
この回答で、それぞれ1ポイントずつ入ります。
続いてのお題、「動物園にいるときに耳元でささやかれた嫌なひとこととは?」

おじさんは君とふれあいたい

私、おじさんのメス
気持ち悪いながらも、確実に笑いを取る秀逸な回答が続出。
結局、制限時間内に決着がつかず、ぺるともさん、山口さんがサドンデスに突入した結果、WEB投票でも1位通過だったぺるともさんが最終決戦への出場権を手にしました。

レベルが高かった。山口くんは「おじさんのメス」という回答がすごくよかった。あれで3点あげたいくらい。

もっとデッドヒートを見たいと思うくらい、山口くんがよかった。あと、ぺるともくんはずっと裸だけど大丈夫?
とにかく数で勝負! Bチーム戦
Bチームは、膝ペイン平井、ミツヲ、寿司柳、でかいしゃもじ、手長渕 剛の5名。
ひとつめのお題「全然褒めるところのない上司を無理矢理ヨイショしてください」

早出勤ですね

イス引くとき無音ですね
ほとんどディスりに近い爆笑の回答が続出! 他にも……

髪の毛、長少ないですね

窓拭くの早いっすね〜
などの回答で次々とポイントが入り、MCの中田さんも思わず「このお題、いいですね」と感心します。
続いてのお題は、「『大学デビュー』ならぬ『大学引退』したやつの特徴とは?」

サッカー部→囲碁将棋部
回答自体はおもしろいのに、残念ながら誤字が多く、宇野さんに「誤字脱字がほっとけない」と言われてしまうでかいしゃもじさん。
その他にも、ミツヲさんが……

徐々に黒髪になっていく
という回答で爆笑をさらい、ポイントを取っていました。
戦いの結果、Bチームを制したのは膝ペイン平井さん。ふだんはコンビで活動しているという彼は「賞金をとって大阪の相方に自慢したいです!」と最終決戦への意気込みを口にしていました。

個人的に、寿司柳の“とにかく出す”っていうプレースタイルが好きでした。

手長渕がもうちょっと真面目にやってくれたら……。でもそんなところもカッコいいなって思っちゃいました。
予選1・2位が進出! 本当の最終決戦へ
そしていよいよ最終決戦へ。ぺるともさんと平井さんの一騎打ちとなった最終決戦ですが、実はこのふたり、予選通過の1位(ぺるとも)と2位(平井)という実力派。
先に5ポイント先取したほうが優勝というルールの中、さっそく最初のお題へ。
「“おばあちゃんの知恵袋”の中でいちばんしょうもない知恵を教えてください」

ゆっくり逮捕されることもあるぞ

カレーを混ぜると育ちが悪い
という回答で、仲良く1ポイントずつ取るふたり。
4ポイントずつ取り、あと1ポイントで優勝……というところで、審査員の判定も厳しくなってきたのか、ふたりともパタリとポイントが取れなくなり、お題もどんどんチェンジしていきます。気がつけばお題の数は10を超え、ふたりとも半分グロッキー状態。
なんとか戦い続けた結果、ようやくぺるともさんが平井さんを振り切って優勝しました。
R藤本さんからトロフィーをもらい熱い抱擁

ここ数年見た中でいちばんキツい大喜利だったと思う。でもずっと手数も出てたし、すごいなぁと思いました。

平井くんはあるあるが強くて、ぺるともはさすがって感じでした。

平井くんが全然慣れてないと言いながら、結構したたかだなと思いました。
中野さんから記念品の「オリジナルメモクリップ」を渡される膝ペイン平井さん

ぺるともは素晴らしかったし、平井さんの回答を出す前の苦い顔はクセになる。

(最終決戦に出られなかった)8人が後ろでずっとお題に答えたそうな顔をしていたのが印象的でした。

ぺるともとは普段の大喜利ライブでも一緒になっていたので、その面白さはわかってました。

ぺるともは“ずっと裸で、ずっと怒ってる”って大喜利中に2回もイジったのに、それを乗り越えて優勝するのは日頃の努力の賜物だと思います。

ぺるともが優勝を目前に、回答をかぶせたりして、勝負というよりもちゃんと「お笑い」をやってたのがいいなって思いました。平井さんはスピード感とワードセンスが素晴らしかった。
初代王者・ぺるともにとって「大喜利」とは?
めでたくほっとけない学生芸人GP大喜利部門の初代王者となったぺるともさんに、お話を伺いました。
――今の率直な気持ちは?
むちゃくちゃ疲れたので、いま一気に眠くなりました(笑)。でも、うれしいです。
――予選でも1位通過でしたが、優勝も意識していましたか?
もともと大喜利を趣味でやっていて、大喜利会に参加したりしていたので、経験値みたいなものは他の人よりはあるかな?とは思ってました。
――今は大学3年生ですが、将来はお笑いの道も視野に入れていますか?
正直、お笑いの道は考えてないです(笑)。趣味で続けるのがいちばん楽しい距離感で大喜利をやれるかな、って思うので。
――賞金の10万円の使い道は?
パソコンが壊れちゃったので、買い換えたいなと思ってるんですけど、もうひとつのぜいたくな使い道と迷っていて……。
旅行に行きたいんですよね。大阪とかに行って、そこで大喜利の大会があったら出たいなって。カッコつけてるかな? って思ったんですけど、大喜利の賞金は大喜利に還元できたらいいなって……。
――最後に、ぺるともさんにとって大喜利とは?
ホントにカッコつけたこと言えなくて……(笑)。いちばん楽しいと思える趣味ですね。
――改めて、優勝おめでとうございました!
中学1年生の頃から大喜利が趣味だったというぺるともさん。カッコつけたこと言えないと言いつつ、照れくさそうに笑う姿が印象的でした。ほっとけない学生たちが熱き戦いを繰り広げた『ほっとけない学生芸人GP2019 大喜利大会』。来年の開催が今から待ち遠しいです!
▼本選オフィシャルレポートはこちら