「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと #好きなことで、生きていけるの?Vol.6

編集部:おもち
2019/01/07
将来を考える
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「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

「“こうあるべき”な生き方じゃなくて、自分の好きなことで生きていきたい。」
そんな悩みや葛藤を持つ大学生のために、覚悟を決めて、好きなことをして生きている人たちにお話を伺い、生き方のヒントやメッセージをもらう連載『好きなことで、生きていけるの?』。

第6回目となる今回のゲストは、日本語・韓国語・英語を操るミレニアル世代のラッパー、シンガーとして活躍するちゃんみなさん。作詞作曲やトラック製作、ダンスの振り付けなどを全て自分自身で行い、18歳という若さでメジャーデビューを果たしたちゃんみなさんに「好きなことで生きていく」ことについて伺いました。

INDEX

1.テスト用紙の裏に歌詞を書いていた学生時代
2.歴史は若い子たちが作っているもの
3.「お前じゃ無理」をはねのけて来た
4.全部欲しいなら全部あるところに行けばいい。

取材・文/峯岸利恵
撮影/島田香
編集/学生の窓口編集部

テスト用紙の裏に歌詞を書いていた学生時代

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

ーーちゃんみなさんが音楽を仕事にしたいと思ったきっかけはどんなことですか?

きっかけ……というものがないんですよね。物心ついたころから歌手になりたいと思っていたので、それ以外に考えたことないです。お母さんいわく、わたしが1歳半のときにテレビで音楽番組を観ていて、その中で歌っている女性を見て「わたし歌手になっていい?」と訊いたのがきっかけっぽいです、全然覚えていないんですけど(笑)。“曲を作りたい”という気持ちもずっとあって、ピアノを習いながら曲を作ったり、親の運転する車に乗っているときに歌詞を書いたりしていました。

小学生のころになんとなく立てた目標なんですけど、高校生のうちにはメジャーデビューしたいと思っていて、ぼんやりと「高校生までにデビューしなきゃ遅いな」と考えていました。

だから、勉強は小2で捨てた(笑)。親戚一同「この子は大丈夫か⁉」みたいになったんですけど、テスト用紙の裏に歌詞を書いては、「いい歌詞書けた!」って言いながら持ち帰ってましたね。でも、お母さんや大人にとっては言い訳に聞こえるかもしれないんですけど、それはそのときの自分に必要じゃなかったし、ここに時間を費やすべきじゃないと思っていたからなんですよね。

ーー幼少期から確固たる夢があって、さらにそれが現実に叶っているというのは凄いですね。今、昔からの夢だったことで生きていけていることのやりがいや楽しさはどういうときに感じますか?

わたしは、自分のことを書いて自分のことを歌っている、言わば自己満足から始まっているので、それが知らない人に届いて、その人が「わかる!」とか「人生変わった!」と言ってくれるのはやりがいですね。

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

わたしが一番楽しいのは、ライブの準備をしているときなんですよ。本番は勿論わけがわからないくらい楽しいんですけど、楽しすぎて実感があんまりできなくて。だからこそ冷静に、たとえばダンサーとリハーサルをしているときとか、楽曲をダンスで表現しているときは「ああ、やっていてよかったな」と実感として思いますね。自分の音楽のおかげで会いたい人や素晴らしい人たちに会えているし、やっていてよかったなぁと思います。

ーーメジャーデビューもして、多くのファンがいるという「ひとつの夢」を叶えた状態にあると思うのですが、ここまで来ることができたのはご自身のどういった性格が影響していると思いますか?

負けず嫌いではないと思うんですけど、『GO MY WAY!』で生きていますね。わたしは常に裸でいたいんです。守るものがない状態でいたいというか……自分が叶えたいことがあるから、守るものがあると戦えないんですよね。そういう意味でいろんなことを捨ててきたことによって「何でそんなことするの?」とか「変わってる」とか言われることもあるし、正直「叶えたところで何になるの?」と訊かれても自分でもわからないんですよ。

でもそれは、昔の自分とした約束で叶えたいからだし、自分との約束すら守れないんじゃ誰との約束も守れないと思うんです。さっき話したようにわたしは勉強もできないし、人生で「夢を追う」ということしかしてこなかったから、もし仮に自分に子供ができても教えてあげられることがないんですよ。だからこそ、「自分が理想とするアーティストになる」という夢を自分でちゃんと叶えて証明しないと、子供にも教えてあげられないと思っているので。

歴史は若い子たちが作っているもの

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

ーーたとえば、就活生や自身の将来を悩む人の中にはちゃんみなさんのように生きたくても「みんなと同じ」から逸れることを怖がってしまう人もいると思うんです。そういった風潮についてはどう思いますか?

風潮かー! わたし、そういうことがあるから風潮や固定概念って苦手なんですよね。日本は海外と比べて「固定概念」の期間が長いじゃないですか? アメリカだったら流行りなんてコロコロ変わりますし。今の時代、たとえば“タトゥーがNG”と言われているのを聞くと「その考えいつまであるの?」って思うし、「就活しなきゃダメ!」とか「男は稼げ!」とか、いやいやいいじゃん……って心底思うんですよ。

わたしが勉強しなかった理由って、勉強が嫌いだからなんですよ。それで、嫌いなものを極めると、嫌いなものをやらなきゃいけなくなりそうだなと思ったんです。わたしは天才じゃないから「やりたいこと」か「やらなきゃいけないこと」のどちらかに絞る必要があったし、そのときに「やりたいこと」に突き進んでいったタイプだったので。自分のやりたいことがあるのにやらない意味がわからないですね。

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

だって、若い子ってほんとにめちゃくちゃ可能性に溢れているんですよ。わたしがずっと言っていることだけど、歴史って若い子たちが作っていっているんですよ。今、おじさんたちが「〇〇世代だ」とか言っているけど「いやいや、そんな言葉流行ってないし」って思っちゃう。じゃあ今その時代にいちばん詳しいのは誰か? って言ったら、今を生きている若い子なわけで。だからせっかく時代を作れる年齢なのになんで動かないの!? て思っちゃいますし、世界を変えていこう! と思いますね。

ーーそういった若者に対して、自身の音楽を通じて「一緒に変えて行こう!」と伝えていきたいという想いはあるんですか?

めちゃくちゃありますね。誰かの何かを変えるきっかけになりたいと思うようになったのは、メジャーデビューしてから持った夢なんですけど。それまでは「メジャーデビューしたい」と思ってきたので、いざそのフィールドに立つと今までとは違う角度から見えるものがあって、たとえば、ファンの子たちに会ったときの気持ちってこの場所からじゃなきゃ見えないものじゃないですか? そういう変化に触れたときに「この子たちのいい方向に変わるきっかけになりたい」と思ったし、それは今の新しい夢ですね。

「お前じゃ無理」をはねのけてきた

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

ーー今までのお話を聞きながら思ったのは、いくつになっても「夢」を語れる人ってほんとにキラキラしているなと思いました。

でも、大人になると夢って抽象化してしまうと思うんです。だけどそれって、年齢を重ねるにつれて世の中を知りすぎた故なんだろうなと思います。世間を知りすぎたのと、自分に自信がどんどん無くなっていくのが理由だと思っていて、わたしも「世界で一番のアーティストになる!」って言葉にするのは、今はちょっと恥ずかしいですもん。

でも、小さいころに言っていた「プロの歌手になる」という夢もそれはそれでありえないことだったはずなんです。その想いに宿る熱意は、ターニングポイントこそ違えど同じはずなのに「なんでわたしは今、胸を張って言えないんだろう?」って思うこともあります。それはきっと、それを実現することがどれだけ大変かを自分自身で知ったこと、そして他人に「お前じゃ無理だよ」と思われたくないっていう気持ちがあるからなのかもしれないですね。

ここまでそういった他人の言葉をはねのけてきたんですけど、じゃあそのころのエネルギーが今も同じだけあるかと言われたら、あるんでしょうけど久しく使ってないなと思います。あのころのハングリーさが欲しいとたまに思ったりもしますけど、わたし自身、現時点で満足は全くしていないので、もっと高みを目指していきたいと思っています。

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

ーーそういった飽くなき向上心や、誰かからの嫌味や苦言を撥ね退けてきたちゃんみなさんだからこそリアルに歌えるのが、まさに最新シングル『PAIN IS BEAUTY』だと思うのですが、今作はどういった心境のもとで生まれた楽曲なんですか?

当時はつらかった経験も、今振り返れば楽しかったと思えますし、タイトルのように「辛さが人を美しくさせる」というのも後から気づくことなんですよね。過去の経験というのは人に貫禄をつけるものだと思うし、まさに今まとっているオーラや立ち振る舞いに影響してくるんですよね。そう考えると今までの経験全てに意味があったと思うし、少なくともわたしはそのときよりも綺麗になっていると思っています。


わたしの作品を作る上でのエネルギーって「悔しい」が多いんです。つらいことがあったとき、次に来る感情は「悲しい」なんですけど、時間の経過と共にだんだん悲しんでいる自分に対して「は? なんでわたしこんなに悲しんでいるの? ムカツク!」という感情に変わっていって、最終的に「悔しい! やってやる!」ってなるんですよね。ただ最近は「寝たら治る」っていう癖がついちゃって困っているんですよ、歌詞が書けなくなるーって(笑)。でも、10代のころは落ち込んだらとことん落ちこんでいましたね。

全部欲しいなら全部あるところに行けばいい。

「せっかく時代を作れる年齢なのになぜ動かないの?」ラッパー・ちゃんみなが伝えたいこと

ーーそのつらさを乗り越えるために必要な強さとは何だと思いますか?

愛ですね。愛を受け取っていることの自覚と、愛が還ってくるという自信ですね。たとえば、両親から愛されていることに気づくことだったり、誰かに愛情を伝えることって確かに難しかったり怖いことではあると思うんですけど、絶対に自分に還ってくると思っていれば怖くないと思うんですよね。

「自分が何を愛したいか」「何を大事にしたいか」ということもそうですし、超ぶっちゃけちゃうと、やりたいことがあるけど就活しなきゃっていう人には「どっちか選ぶことが大切だよ!」と思います。中途半端にキープしているから迷うわけであって、全部欲しいなら全部あるところに行けばいいし、天才じゃない限り犠牲は絶対にしなきゃいけないと思う。

わたしも仲間を犠牲にしてきた経験があるから、全部を守ろうとして何一つ犠牲にしないようにする強さが無いのであれば、悩んでいる資格がないんじゃないかなと思っちゃいますね。もちろん必要じゃない犠牲はする必要ないと思いますけどね。

ーーありがとうございます! では最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

自分を愛して、自分の可能性を信じてほしいと思います。歌の話で言えば、人によっては半年間、ひたすら音を覚えるだけで、相対音感って身に着くんですよ。10代なんて、今からマライアキャリーを目指せるんですよ! 若い子なんてそれくらい、もうほんとにバカみたいに可能性に溢れていると思うんです。

「あったらいいな」止まりじゃなくて「あったらいいな……作ろう!」くらいの気持ちを持っていたほうが絶対楽しいし、もっとアグレッシブに生きていってほしいですね。


【ライブ情報】

「THE PRINCESS PROJECT 3」
2019年3月17日(日) 大阪・Zepp Namba (開場17:00 / 開演18:00)
2019年3月29日(金) 東京・Zepp Tokyo (開場18:00 / 開演19:00) 
全⾃由 ¥4,800-  / U-18チケット ¥4,300- (当⽇公的⾝分証確認)

チケット一般発売:2019年1月19日(土) 10:00

ちゃんみなオフィシャルサイト:http://chanmina.com/

編集部:おもち

音楽と猫とお酒がだいすきな新卒1年目OL見習い。
がくまど公式Twitter(@m_gakumado)の中の人もやってます◎
笑い方がわりと変です。

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