ありよりのありの意味と使い方は?流行のきっかけとなった元ネタや類語も解説

学生の窓口編集部

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SNSのやりとりを見ていて「ありよりのあり」という言葉を見かけたことはありませんか。「ありよりのあり」は2016年ごろから若い人たちの間で流行り出した言葉です。今回は「ありよりのあり」という言葉の意味と使い方について解説していきます。さらに流行のきっかけ(元ネタ)や類語についてもご紹介していきます。

SNSのやりとりを見ていて「ありよりのあり」という言葉を見かけたことはありませんか。「ありよりのあり」は2016年ごろから若い人たちの間で流行り出した若者言葉です。今回は「ありよりのあり」という言葉の意味と使い方について、例文つきで解説。さらに流行のきっかけ(元ネタ)や類語についてもご紹介していきます。

「ありよりのあり」の意味は?

「ありよりのあり」とは「ありかなしかで言えば、かなりありのほう」つまり、『めちゃくちゃあり!』という意味です。「ありよりのあり」は2016年ごろから流行りだした比較的新しい言葉です。

「〜よりの」と微妙な表現になっているため、「どちらかといえば…あり?」という意味に捉えてしまう人もいるようです。ですが「ありよりのあり」は迷いを含むように見せかけて、実際のところは「100%賛成!」と全面的に肯定する意味を持つ言葉なのです。

反対の「ありよりのなし」

「ありよりのあり」の反対の意味として「ありよりのなし」があります。「ありよりのなし」は「かなり迷うけど、どちらかといえばなし…」という意味です。「あり」の要素も含めつつ、総合的に判断すると「なし」という意味合いで使います。全否定するのではなくて「ありの可能性もあったんだけど…」というニュアンスを含めたい時に便利な言葉です。

さらに「なしよりのあり」も!

だんだんややこしくなってきましたが、「なしよりのあり」という言葉もあります。「あり」ではあるけれど、「なし」の要素も多分に含んでいるという意味です。「全面的な肯定はしかねる」という意味で使います。


これらの「〇〇よりの〇〇」言葉シリーズは、いわゆる「ぼかし表現」の一つだと考えられています。相手を傷つけないように、ストレートに伝えることを避けた遠回しな表現、ということですね。

たとえば、「ありよりのなし」の場合は「嫌いです」とストレートに言うのではなくて、若干の可能性を持たせながら上手に断ることができます。そもそも人の気持ちは単純に「あり」「なし」だけではありませんよね。そこで「〇〇よりの〇〇」を使うことで、そこに含まれる微妙なニュアンスを表現できるというわけなのです。

流行り始めたきっかけはTV番組!?

「ありよりのあり」が流行り始めたきっかけ(元ネタ)は、一説には深夜のTV番組ではないかと言われています。2015年10月から2016年3月まで、TBSテレビが『アリよりのアリ〜理想の男女をビジュアル化〜』というバラエティ番組を放送。司会はくりぃむしちゅーの有(あり)田哲平さん。ここではゲストの「理想=最上級!」とする男女観を番組で再現しつつ、トークが繰り広げられました。

この番組が放送された頃から、SNSでも「ありよりのあり」が激増。ただし、実はSNSでは2014年頃からじわじわと少しずつ使われ始めていたようです。そこにTV番組名として取り上げられたことが決定打となり、ブレイクにつながったと考えられます。

「ありよりのあり」の使い方は?

・このお菓子の味は「ありよりのあり」だな。
・「日曜日、一緒に映画観に行かない?」「次の日にテストがあるので『ありよりのなし』ということで」
・「週末、一緒に海行かない?」「わかった!『ありよりのあり』」

「ありよりのあり」と若干回りくどく言っているようで、実は「超お気に入り」「大賛成」と全面肯定しているところが面白いですね。

「ありよりのあり」はもう古い?

若者言葉は流行りすたりのスピードが非常に速いのが特徴。実は「ありよりのあり」も既に古い言葉となりつつあります

マイナビ学生の窓口では、2017年9月に会員の大学生を対象にして「ありよりのあり」や「なしよりのあり」について調査を実施しています。その時の調査結果では、日常的に使っているという人は26.4%。使っていないという人は73.6%でした。

2021年となった今日では、さらに使っている人は減っているものと思われます。SNSではまだハッシュタグなどで見かけるものの、実際の会話で使うのは少しはばかられるかもしれません。

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「ありよりのあり」「なしよりのあり」意味は? 使っている大学生は26.4%

「ありよりのあり」と似た意味を持つ類語

「ありよりのあり」と似た意味を持つ類語には以下のようなものが挙げられます。

・全面的にあり!
・文句なしにいいね!
・大歓迎!大賛成!
・めっちゃ(おいしい、など)

ちなみに、「ありよりのなし」の場合の類語はというと?

・どっちかといえばなし
・まあ良い面もあるけど、やっぱりなし
・微妙だけど、なし

全否定するわけではないけどごめんなさい、そんなニュアンスが含まれています。

まとめ

今回は若者言葉の「ありよりのあり」について解説してきました。改めて「ありよりのあり」とは『めちゃくちゃあり!』という意味。そしてほかにも「〇〇よりの〇〇」という言葉はいくつかあることが分かりました。若者言葉の流行としては終わりを迎えつつありますが、SNSなど対面ではないコミュニケーションで微妙なニュアンスを表すのには便利な言葉ですね。

執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。

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