「じわる」の意味は？

「じわる」とは若者の間で流行っている省略言葉で、「じわじわとくる」という言葉を略したものです。

「じわる」は、主に面白いことや笑いに関して「じわじわとくる」という意味が含まれています。

例えば、InstagramなどのSNSに投稿された画像を見て、あとからじわじわと笑いがこみあげてくることがあった場合などで使います。

つまり「じわる」とは、「あとから面白さや笑いがじわじわとこみあげてくる現象」を言葉にした表現なのです。

「じわじわとくる」という言葉の本来の意味

語源となった「じわじわとくる」という言葉の意味は、「あとからこみあげるもの」という意味のオノマトペ「じわじわ」あるいは「じわ」と、動詞表現の「～る」を合体させて動詞化した言葉です。

「じわじわとくる」と使った例文としては以下の通りです。

・「じわじわと笑いがこみあげてくる」

・「じわじわと人気がでてくる」　など

「じわる」という言葉の歴史

今ではネットだけでなく、普段の会話の中でも「じわる」が使われるようになりましたよね！

そんな「じわる」が登場したのは2014年ごろ、TwitterやFacebookといったSNSに書き込まれたのがはじまりだと言われています。

SNSには、「この画像じわるな～」や「これ、じわるわ～」「クソじわる～」「じわるwww」といった書き込み、あなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

Twitterには「じわる画像」というアカウントも存在しています。

また、「じわる」は2015年に国語辞書や書店で有名な「三省堂」の編集者たちが決める「今年の新語」大賞に選ばれました。

若者言葉やネット用語は流行り廃りが激しいものの、「じわる」は「今年の新語」大賞を受賞したことがきっかけなのか、ネットだけでなく広く世間一般に広まり、2020年代に突入した現在でも使われるようになりました。

【例文アリ】「じわる」の使い方は？

「じわる」の使い方の一例を例文と共にご紹介します。

画像や行動など「あとから面白さや笑いがじわじわとこみあげてくる」要素があれば、SNSやチャットだけでなく、会話中でも使用可能です。

「じわる」と「ジワる」で意味は変わる？似たような表現について

「じわる」はひらがなで表すことが一般的ですが、「ジワる」「ジワル」のようにといったカタカナ表記もあります。

しかし、SNSなどの書きこみを見てみると、ひらがなで「じわる」と表記するケースがほとんどです。

また、最近では「じわる」の「る」を省略して「じわ」と表記するケースもたまに見受けられるようになりましたが、まだ世間的に浸透していないと言えます。

まとめ

「じわる」とは「じわじわと面白さがこみあげてくる」または「じわじわと笑いがこみあげてくる」というときに使う言葉です。

「もう古い」と言われる若者言葉やネット用語が多くある中、「じわる」は2020年代である現在でもネット上だけでなく、会話でも使うことのある世間一般的な若者言葉として定着しています。

もし「じわる」という言葉を知らなかったという人は、この記事をきっかけに友達同士の会話やSNSの投稿時に一度使ってみても良いかもしれませんね！

執筆：ヤマダ ユキマル

国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。