【サークル体験談】ボランティアの難しさ〜私たちがタンザニアに行ってできること〜【学生記者】

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こんにちは! ASANTE PROJECTです。ASANTE PROJECTは、東アフリカにあるタンザニアのこどもたちに学びの場を届けるために集まった学生団体です。

突然ですが、みなさん「ボランティア」という言葉を最近よく耳にしませんか? 現在の日本はボランティアブームの真っ只中にあり、ボランティアを行う団体やサークルが年々増えているように感じられます。とはいえ、目的やアプローチは人それぞれ。ボランティアに対する考え方や感じ方も、その活動内容に応じて変わってくるでしょう。

そこで今回は、「ボランティアの難しさ」について、私たちがタンザニアで実際に経験したことをもとに紹介していきたいと思います!

ボランティアの難しさ〜私たちがタンザニアに行ってできること〜【学生記者】

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1. 現地の「本当の」ニーズに対応する難しさ


現地の幼稚園で行う学習支援は、「物資・設備支援」および「授業サポート」です。

一つ目の「物資・設備支援」に関しては、無駄な物資を出さないために、物資を集める段階で前回の渡航で調査した情報を反映させています。生徒の人数把握はもちろんのこと、自分たちが実際に見て感じたことや先生の意見を参考にしながら、現地のニーズを見極めるよう心がけています。

二つ目の「授業サポート」については、支援を開始した当初は授業ボランティアとしてメンバーが各学校で中心となって授業をしていましたが、「継続性」といった観点から今ではその方針を転換しました。

具体的には、今までのように私たちが中心となって授業をするのではなく、現地の先生のサポートに徹することで、私たちが帰国してからも授業の質が下がらないよう工夫しました。先生の要望に応じたオリジナルテキストやポスターを作成し、先生の授業のバラエティーを増やすことで子どもたちが退屈しないさせないよう工夫しています。

しかし時には、事前に調査した情報に依存し過ぎてしまい、失敗してしまったことも……。例えば前回の渡航の際には、オリジナルテキストを無駄にしてしまう場面がありました。その原因は、メンバーが現地の幼稚園の卒業時期を把握していなかったために、卒業した子どもたちの学習能力を基準にテキストを作成してしまったのです。その結果、年齢の低い新入生の習熟度には合わず、私たちの作成したテキストは塗り絵ように使われてしまいました。このような出来事を経て、現在では生徒の数や習熟度が半年間で大幅に変化することを理解し、臨機応変に対応できるように先生と連絡を取り合うことを心がけています。

また、タンザニアに関する知識が不足していると感じたことから、日々のミーティングで定期的にワークショップを開催し、タンザニアについて知る機会を作っています。渡航を重ねるたびに、本当に必要なニーズとは何なのか考えさせられます。

2. 言語の壁

タンザニアでは、母国語であるスワヒリ語と第二外国語の英語が話されています。しかし、支援先の先生や子どもたちはほとんど英語が喋れないため、私たちは現地のコーディネーターの通訳のもと活動を行なっています。

子どもたちとの信頼関係を築くために名前を覚えて呼んであげたり、一緒に歌や踊ったりしていますが、彼らの発言を理解してあげられなかったことを後悔しているメンバーが大半でした。そのため、反省会では「スワヒリ語をもっと勉強しておくべきだった」という意見が多くでました。

この反省を踏まえて、その後の渡航からは事前に挨拶や授業で使えそうなフレーズを単語帳にまとめることにしました。言語は信頼関係を築く上で非常に大切な要素なので、引き続きスワヒリ語を勉強していこうと思います!

3. 支援開始と撤退の基準は……?

支援開始および撤退のタイミングも難しいところです。毎回の渡航で、新しい支援校視察を実施したり、支援を撤退する幼稚園を決めたりします。ですが、その二つの基準が曖昧だったのが現在の課題です。物資の管理状況や設備状態など、何を判断材料として基準を設けるのか具体的には決めていません。まずは少しでも多くの子どもたちがいい環境で勉強できるよう、これから慎重に話し合っていく予定です。

4. まとめ

いかがでしたか? 「ボランティア」や「アフリカ」という言葉を聞いたら、貧困や飢餓などネガティブな印象を持つ人がほとんどかもしれません。たしかにそれも事実ですが、私たちASANTE PROJECTはこのようなマイナスなイメージを払拭するためにアフリカの魅力を配信しており、日本とアフリカの架け橋のような存在になれるよう日々励んでいます。

私たちの活動を通じてアフリカのポジティブな面を少しでも知ってもらえればうれしいです!

 文:ASANTE PROJECT

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