ヒャダインが考える、落ち込んだときの気持ちの立て直し方 大事なのは「とにかく寝る」こと?!
学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人に聞き、突破口になるアドバイスをいただく本企画。今回、相談に乗ってくれたのは、ももいろクローバーZをはじめ多くのアーティストへの楽曲提供や自身の音楽活動で知られる音楽クリエイターのヒャダインさんです。さまざまな分野で活躍し、多忙な日々を送るヒャダインさんに、「落ち込んだときの気持ちの立て直し方」について聞きました。
落ち込んだときにどうやったら気持ちを立て直しできるかを知りたいです。いつまでも悩んだり考え込んだりしてしまうので余計に落ち込んでしまいます。気持ちの切り替えを早くできればいいなと思います。悩みすぎて睡眠不足になりました。
文学部(人文学部)/女性/23歳(大学4年生)大阪府在住
A.夜は何も考えないで寝て、次の日の自分に引き継ごう |
夜に悩み事について考えるのは逆効果
暇なんだと思います。人間忙しかったら悩まないですよ。悩んでる暇ないですもん。暇なときって、ネガティブな感情が増幅しちゃうんですよね。しかも夜とかに考えだしたら、ネガティブな負の連鎖が、等比数列的に上がっていく感じがしますよね。
具体的なアドバイスとしては、「夜は意識的にものを考えない」。その代わり、「朝ちゃんと考えるから、明日の朝の自分に引き継ぎさせてもらっていいですか」と自分の中の自分に言う。
でも、そういう切り替えがパッとできないで悩んでいるんですもんね。そしたら、夜バイトを入れればいいと思います。終わりが1時ぐらいの夜勤にして、家に帰ったら寝るだけの状態にする。
まずは睡眠不足ををしっかり直そう
あと、これから言うことって、デリケートに考えられがちなことなんですけど、睡眠不足を治すために普通に心療内科に行けばいいと思うんです。睡眠不足は本当に悪いもので、睡眠不足になって思考能力が停止して、それまた悩んで、正しい答えが出ずにぐるぐる回って、また睡眠不足になってと、悪いサイクルのもとになると思うので。
根治(根本から完全に治す)という意味で、睡眠不足を治すことは必要なことだと思います。精神科医とか心療内科に行くのは、心が弱い人とか負けた人とか、あと気が狂った人とか、そういうネガティブなイメージがあるかもしれないですが、そんなことはないです。風邪をひいたときに、内科に行くのは恥ずかしくないですよね? 風邪に負けた弱い人、風邪に負けた情けない人、なんて思わない。心の風邪とかをひいたら、弱いとか思ったりとかする人もいると思うんですけど、そういうことじゃなくて、睡眠不足ってただ単純に体調不良なわけなので。
なので、一度精神科、もしくは心療内科に行って話を聞いてもらってお薬をもらって、ちゃんと寝る習慣はつけたほうがいいと思います。薬を処方してもらって、まずは、ちゃんと寝てください。
僕はむかついたことがあったら寝ます。本当に寝ます。僕の中で曲を作っているときに1つルールを決めていて、「1回寝て明日も怒ってるなら正式に抗議しよう」っていうもの。「ムカつく! なんだこれ、理不尽!」と思っても、1回寝て朝起きて、それでもやっぱ許せないなってなったら、それは本当の怒りだから抗議しますけど、朝起きて「まあ一理あるよね」ってなったら不満を飲み込みます。
今までの経験上、一度寝てしまったほうが結果的によくなったりもするんですよね。一番いけないのは、夜に怒ること。夜に怒ってそのまま感情を吐き出すのは最悪。正常な判断ができていない状態だから。なので、夜に判断はしないでおこうと思っています。
だから質問してくれた彼女にも「本当に寝て!」って思いますね。23歳でまだ若いから、ドラクエの宿屋方式で、寝たら全回復すると思うんですよ。今はその全回復の機能を失って泥沼になっているので、とにかく寝ましょう。
まずは睡眠不足をしっかり直すことから始めよう |
「落ち込んだときにどうやって気持ちを立て直していますか?」という悩みに対して、「夜は意識的にとにかく寝て、次の日の自分に引き継ぐ」というアドバイスをいただきました。これから先、不安になったりつらくなったりしたときに思い出したい言葉ですね。眠れないほど悩みを抱えている人は、ぜひ今回のアドバイスを参考にしてみてください。
文・取材/砂流恵介
編集/学生の窓口編集部
撮影:中邨誠
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