死者の国なのにカラフルで陽気!? ピクサー最新作『リメンバー・ミー』で家族の絆を再確認しよう!【学生記者】
こんにちは! 早稲田大学文化構想学部3年のパステルです。
私は先日、日本公開に先駆けて行われた特別試写会にて、第45回アニー賞最多11部門受賞の大注目作品、『リメンバー・ミー』の吹替え版を一足先に鑑賞してきました。陽気でカラフルな「死者の国」を舞台にした大冒険を描く、家族をテーマにした物語は、国も文化も超えて世界中で大ヒットしています。今回は、これからまもなく日本に上陸する映画『リメンバー・ミー』をみなさんにご紹介したいと思います。
あらすじ
主人公は、ミュージシャンを夢見る少年ミゲル。彼はひょんなことからカラフルな「死者の国」に迷い込んでしまいます。日の出までにこの世界を出ないと、ミゲルは永遠に家族と会えなくなってしまうことに。そこでの唯一の頼りは、家族が恋しいガイコツのヘクター。しかし彼もまた、生きている家族に忘れられてしまうと、この「死者の国」からも消えてしまうという運命が……。絶体絶命の2人と家族をつなぐ鍵は、ミゲルが大好きな曲『リメンバー・ミー』に隠されていた……。
夢と家族、忘れかけていませんか?
主人ミゲルの音楽の夢と家族愛を描くストーリーに、私自身、共感する部分がたくさんありました。私はダンスが大好きなのですが、ダンスを続けることをなかなか家族に認めてもらえなかった経験があります。その経験から、音楽が大好きなのに、音楽を聴くことすら家族に禁じられているミゲルの気持ちが痛いほどわかりました。
劇中のミゲルと同じように、私自身、家族よりも大好きなダンスを選ぼうと思ったこともありました。しかし、『リメンバー・ミー』を観て、1人では何もできないことや、自分の夢を追いかけるのは周りの応援があってこそ実現できるものだ、ということに気づくことができました。また、当たり前のように支えてくれている家族の存在も、実は当たり前ではなく、永遠でもないということにもハッと気づかされ、会えているうちに親孝行しなくては……と思うことができました。そばにいてくれる人の大切さに気づける、そんな素敵な映画です。
日本のお盆にも似ているメキシコの文化「死者の日」
この作品は、メキシコの祭礼「死者の日」がテーマになっています。これは、年に一度ご先祖様を迎えるための日なのですが、日本のお盆にも似ている風習ですよね。文化は違っても、ご先祖様を大切にするという気持ちは、どの国も一緒なのだなと思いました。しかし、メキシコの「死者の日」は日本のお盆よりも陽気でにぎやかでカラフルでとっても楽しそう! 劇中の「死者の国」にも行ってみたくなるような、ドキドキワクワクするカラフルな光景が広がっていました。
音楽、映像、ストーリー、全てに注目!
作品の中で注目なのは、美しい映像、素敵な音楽! 心が踊りだすような陽気な音楽や心が震える美しい映像は、さすがピクサーと言えます。劇中に使われている音楽はどれも世界観や登場人物の気持ちが表れていて、心を惹きつけられますよ。特に本作のタイトルにもなっている『リメンバー・ミー』という曲の歌詞は胸に響きます。今回私は、吹替え版で鑑賞したのですが、字幕版も見たいな、英語版の歌詞も聴いてみたいなと思ったので、吹き替え版・字幕版と2回観るのもおすすめかもしれません。
また、個性豊かな登場人物が繰り広げる心温まる家族の絆の物語は、生きていても、死んでいても、家族は自分にとってかけがえのない存在であることを思い出させてくれます。ぜひ、大切な家族や亡くなった大切な人との思い出を思い出しながら観てほしい、そんな温かいストーリーです。
さいごに
どんなに遠く離れていても、たとえ死んでしまっていても、家族は家族であるということが再確認できる作品です。家族というのは、自分にとって一番身近で大切な存在だからこそ、互いにさまざまな感情が生まれるもの。『リメンバー・ミー』はどの世代の人が観ても、一人ひとり違ったメッセージを受け取ることができるはずです。私もより一層「家族のつながり」を大切にしようと思うことができました。ぜひみなさんも、劇場で『リメンバー・ミー』を御覧ください!
映画『リメンバー・ミー』3月16日(金) 公開
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved
文:パステル