【JR東日本の先輩社員】鉄道事業本部営業部 輸送戦略グループ:大部晃裕さん 2ページ目
大部さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
今思い返すと「学生生活全て」だったかと思います。2時間近くかけて大学に通い、授業のほかに複数のサークルに所属し、その他にアルバイトもしていたのでとにかく時間がありませんでした。当時、大学への通勤途上の駅で駅員のアルバイトをやっており、朝の混雑時にホームで乗客のご案内をしたり、改札口での清算やご案内業務を行っていました。朝6時から9時くらいまで働き、そこから大学へ行き授業を受けて、夕方からサークル活動をして、また次の朝は6時からアルバイトで……。その中で「どうすれば効率的になるのか」を考えていましたね。とにかく忙しかったですが、比較的充実していた毎日だったと思います。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
充実しつつも慌しかった学生生活で、「どうすれば効率的になるのか」ということを学べたのは大きかったです。自分自身でそうしていたのですが、時間のない中で活動していたので、会社に入ってからも時間を上手に使うという意味では、役に立っていることですね。
また、駅員のアルバイトもいい経験でした。職場には以前百貨店や水族館で働いていた人など、さまざまな社員がいて、学生ながらに「鉄道会社っていろんな人材がいるんだ」と思いました。そこから鉄道会社に興味を持つようになったので、今の仕事に直結しているという意味ではとても役立ちました。
あとは卒論です。下書きはあるものの、原稿用紙100枚程度、補足や注釈もいれるとさらに数十ページを手書きで書かないといけないもので大変でした。ただ、原稿用紙100枚分も文字を書くという経験はまずないですから、文章を書くのがそこまで苦ではなりました。会社に入ってからも資料作りなどで文章を書くことが多いですが、その経験は役に立っていると思います。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
就活において「この会社に入りたい!」「この業界に入りたい!」と思って活動している人もいるかもしれません。ただ酷な言い方になりますが、必ずしも希望どおりになるとは限りません。私は幸いにも志望している業界に入れましたが、自分の興味や関心の幅を狭めることのないよう、「いろんな業界や仕事を幅広く見る」ようにしてほしいです。それによっていままで知らなかったことも知ることができます。就活では自分次第で何でもできると思うので、ぜひその貴重な時間を生かしてほしいなと思います。
取材当日は、ご自身が携わった四季島の制服を着用してのインタビュー取材でした。現在は四季島の仕事から少し離れていて、着るのは2カ月ぶりとおっしゃっていましたが、やはり非常に思い入れが強いようで、「久しぶりに着ることができてうれしい」と話していました。「調整」という難しい仕事に携わってきたわけですが、そうした強い思い入れのある仕事ができるのは、すごく幸せなことですよね。
趣味:読書、釣り、遺構巡り
特技:小型船舶1級免許を持っています。乗ってないですが……。
就活で受けた企業:約20社
志望していた業界:損保、生保、信託等の金融業界、鉄道業界
今の会社の魅力:人の生活に直結していること、幅広い事業フィールドなど
文:中田ボンベ@dcp
写真:ブリッジ
取材協力:東日本旅客鉄道株式会社