【ANAの先輩社員】客室乗務職:山田亜沙美さん 2ページ目
山田さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
大学時代に力を入れたことは「留学」です。「2年生の後期は留学する」というのが、私の所属していた学部の方針だったので、それに向けて1年と2年の前期は英語の勉強に一生懸命取り組みました。留学先にはイギリスを選びました。宿泊先は、寮かホストファミリーを選択できたのですが、寮生活だと日本語に囲まれた空間になるだろうと思い、ホストファミリーの元で生活することを決めました。
イギリスは他の国の人も多いため、イギリス文化だけでなく、さまざまな国の文化や習慣が学べたことは大きかったです。また、海外は自分の伝えたいことはちゃんと主張するという文化なので、コミュニケーションの面でも磨かれましたね。
留学の経験や語学をよりよいものにしたいと考えていたので、帰国後も「英語能力を落とさないようにするにはどうすればいいか」など意識して取り組んでいました。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
やはり留学で経験したことは大いに役立っています。私が所属していた学部が、「国際文化学部」というさまざまな言語や文化を学ぶものだったこともあり、留学時は他国の文化も積極的に学びました。現在の仕事では日本人だけでなく、いろんな国の人々と接するので、サービスを考えるにあたって、大学時代に海外の文化を経験できたことは大きいです。また、日本以外の国出身のクルーも一緒に働くことがあるため、そうした面でも役立っています。
他には旅行経験も挙げられます。昔から旅行が好きで、学生時代はいろんな場所を旅しました。乗務をしているときにお客さまから「これからこの国に行くの」と話しかけられた際、「私もその国行ったことがありますよ! ここに行くのがおすすめです」と会話が広がるきっかけとなるので、そうしたコミュニケーション面で生かせています。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
現在は「グローバルな視点」が求められる仕事が非常に増えているので、やはり「語学力」は大切だと思います。語学を学ぶために留学という方法がありますが、留学をすれば語学力を磨くだけでなく、その国の文化も学ぶことができますし、「多様性」を身に付けるいい機会にもなります。大学時代にもしチャンスがあれば、他の国の人々と交流を持って、いろんな考えに刺激を受けるといいですね。
CAの中でも、飛行機全体のサービス向上のための責任ある仕事に就いている山田さん。その技術やおもてなしの心は入社5年目ながら周囲からも高い評価を受けており、「おもてなしコンテスト」への出場は全て他薦によるものだったそうです。今後さらに精進し、ファーストクラス乗務を目指すそうですが、そこでも大学時代の留学経験を生かし、山田さんならではのおもてなしを体現することでしょう。
趣味:旅行、海外の地元のスーパー巡り
特技:いつでもどこでも寝ることができます
就活で受けた企業数:30社
志望していた業界:航空、旅行、ブライダル、商社
今の会社の魅力:チームの力でお客さまに笑顔を届けられるところ
文:中田ボンベ@dcp
写真:ブリッジ
取材協力:全日本空輸株式会社