複数の会社で構成されているJTBグループですが、その中で法人向けのサービスを提供しているのが、『株式会社JTBコーポレートセールス』です。グループのメイン事業である旅行のほか、会議や研修といった分野についてもサービス展開をしている会社です。今回は、このJTBコーポレートセールスで、法人営業を担当している笠原康太さんに、現在の仕事内容ややりがいだと思うこと、また学生時代の経験について伺いました。

今のお仕事はどんな内容？

私は、企業の優秀な社員を連れていく「報償旅行(インセンティブツアー)」や、企業が顧客をお連れする「招待旅行」の営業、ほかには「企業の研修やそれに伴う地域交流の提案」など、法人向けサービスの営業を担当しています。

企業研修においては、地域活性を望んでいる地域と提携し、その地域で企業研修することで地域振興を図る、という取り組みに携わっています。社員数百人単位で宿泊する企業研修は、その分消費も大きくなるため、地域振興に大きく貢献することが可能です。また、研修の一貫として、市内の清掃活動に参加したり、地域の方々と交流するなど、単純にその地域で研修するだけに留まらない仕掛けや取り組みを取り入れることで、「研修を通しての地域交流」を図っています。私も、温泉地としても知られる静岡県の伊東市での企業研修を担当しています。

今の仕事の魅力は、最初から最後までワンストップで関わることができることです。例えば旅行・イベントを自分で企画するところから始まり、それを自ら提案し、お客さまに採用された後も、現場まで同行することができます。何か一つに携わって終わりではなく、最後まで自分の目で見届けることが可能です。お客様からの反応がダイレクトに感じられる環境なので、「自分の仕事が人の役に立っていること」がとても実感できる仕事といえます。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

一番楽しいといいますか、達成感を感じた経験は、2014年から担当している「伊東市で行っている社員研修」です。社員研修と地域交流という、極めて社会的意義の高い両者をマッチングさせることに成功しただけでなく、年数を重ねるごとに取り組みの幅を広げ、住民の理解を得ることにも成功しました。現在は伊東市役所とも連携し、伊東市の市長から表彰されるまでに至っており、企業側・地域側それぞれ喜んでいただけたことに、とても達成感を感じました。研修を行っている企業が、私が新入社員として入ったころからのお付き合いだったことも、印象深い要因です。

実際はその伊東市での研修は、うれしかったことでもありますし、反面つらかったことでもあります。特に「企業の研修ニーズにマッチする地域を探す」という、最初の要素が最も大変でした。企業側からすると、今後会社を支えていく大切な新入社員の研修ですから、かなり慎重に考えていらっしゃって、なかなかその要望に合うところが見つからないときは、苦労しましたね。

今の会社を選んだ理由は？

大学の部活動の中で、自分が頑張ることで周囲にいい影響を与えられる経験を数多く重ねました。それと同じように「人の役に立っていることが実感できる仕事」に就きたいと思い、就活時は、「お客様と喜びをわかち合える仕事」である航空業界や、旅行業界を志望していました。その中でJTBを選んだ理由は、人の役に立っていることが実感できるという自分の中の軸に合致していたことはもちろん、「尊敬できる先輩方がいたこと」も大きいです。

正直迷っている時期もあったのですが、就活中に紹介いただいたJTBの先輩方が「このような人になりたい」と思える先輩ばかりだったので、JTBに入ろうと思いました。