なんでマジシャンに!? アイドルから転身した女性プロマジシャンぺるさんに聞いてみた 2ページ目

編集部:すい

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■プロマジシャンへの道

――芸事の下積み時代は食べていくのが大変だと聞きますが、始めた当初はどうでしたか?

私の場合マジックだけで食べられるようになったのは3年ぐらい経ってからですかね。貧乏のピークがアイドルのときで、月給10万円。アルバイト禁止なのでアパート代やら何やらで極貧生活でした。マジシャンを始めたときも貧乏でしたが、その時代を経験しているので平気でしたね。

――その後、どんな風に腕を磨いていきましたか?

もうがむしゃらにマジックをやりました。目指す方向が見えてきたときに、マギー司郎さんのお笑いマジックに憧れて「弟子にしてほしい」と手紙を送り、弟子入りを志望したんです。“マギーぺる"って語呂も良いし売れるかなぁなんて思いもありましたね(笑)。

――コメディー要素が今のスタイルに通じますね。

半年ほどたったときに大手芸能事務所への所属のお話があって。マギーさんが「そっちのほうが売れるよ」と優しく送り出してくれ、弟子入り志望を辞めて事務所に所属することになりました。それから女性マジシャンコンビで、クール系なスタイルで活動してたんですが、コンビが解散することになってしまって……。マネージャーから「一人になってビジュアルがグッと下がったので、これからはバラエティー路線で行きます」って言われました(笑)。

――むしろそちらのほうがよかったのでは?

そうですね、結果オーライです。独立するまでの5年間、「笑っていいとも!」や「踊る! さんま御殿!!」、「あらびき団」などいろいろなバラエティー番組に出演できて人生の転機だったなと思います。

■マジシャンの現実とは……?

――ぶっちゃけ収入的にはどのくらいですか?

平均よりはいいのかな。ただ、マジシャンは経費がすごくかかる。移動費や衣装代に消耗品、新しいマジックを用意するのにポーンと一気に何十万と飛んで行ったりします。なので実際はそんなに……。ただマジックが好きなので、趣味の延長というか好きなことをやってお金まで頂けるなんて! という感覚です(笑)。

――そこまで大好きなマジックをやっていて、これまでつらかったことは何ですか?

いろいろありますよ。本番で失敗とか。でも失敗しても命まで取られるわけじゃないんで。切り替えが大事ですね。あとは忘年会の営業とか大変なときはあります。みなさん気持ちよく酔ってヤジが飛んでくることも。ヤジもつらいですけど、それよりもつらかったのは目の前で名刺交換が始まったときですかね……。ヤジを出す人は何だかんだ見てくれているんです。無視はつらいですね。

――いろいろなシチュエーションの営業に行くとなると大変なことも多そうですね。

仕事以外でも、近所のおばさんに冷たくされていたこともありました。道具をキャリーバッグで運んでいるので、しょっちゅう海外旅行で遊び回っていると思っていたみたい(笑)。ある日話す機会があって、マジシャンだと知ると次の日からすごく優しくなりました。

――逆にマジシャンをしていて一番よかったと思うことは何ですか?

こんなに間近で誰かが楽しんでくれる顔を見ることってなかなかないと思います。見ている子どもの目がどんどんキラキラしてきて、楽しかったと喜んでくれるときとか、「あぁマジックやってて本当に良かった」って思うし、更に覚えたいっていう気持ちになります。私自身も元気をもらってるんです。

――本当に心から仕事を楽しんでいますね。

いつも「明日は○○で仕事だ! 楽しみだなぁ」って思います。収入が安定していても、明日も仕事か……嫌だなぁって思う毎日はつらい。安定はしていないけど毎日楽しめているのは幸せなことだと思います。

――将来に悩んでいる学生に何かアドバイスはありますか?

やりたいことが見つからない人は、とりあえずでもいろいろやってみることが大切だと思います。写真を眺めているだけじゃわからない。実際に行動して触れてみて……旅行でも何でもいいです。それで好きなことに出会えたら、それを仕事にしてみるっていう生き方も一度きりの人生だし、いいんじゃないかな。すぐに諦めるのはまた別ですが、もし頑張って合わなければ辞めてもいい。仕事を辞めても命を取られるわけじゃないんで(笑)。辞めたからこそまた新しい“好き"に出会うかもしれない。辞めることが終わりとか挫折ではなくて、次への幸せの扉だと思えば大丈夫だと思います!

――ありがとうございました。

いろいろあったけれど、だからこそ今があるというぺるさん。「それに全部ネタになるしね」と笑顔を見せますが、自分の強い信念やメンタルを貫き通してきたからこそ言えることではないでしょうか。たとえ失敗しても、回り道になっても自分の“好き"を見つけるということが一番大切なことかもしれません。

●ぺる:300歳(自称)のマジシャン。アイドルなどのタレント活動を経て十うん年前にマジシャンに転向。麻雀が得意でプロ雀士の資格も持つ。そのかわいらしさとユーモア溢れるトークで、マジックショーやメディアなど幅広く活動中。

写真提供:ぺるオフィス
文:さきっちょ

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