看護師になるには? 資格や気になる収入について知ろう 2ページ目
看護師国家試験は、年に1回厚生労働省医政局監修の下で行われます。試験科目は、
・人体の構造と機能
・疾病の成り立ちと回復の促進
・健康支援と社会保障制度
・基礎看護学
・成人看護学
・老年看護学
・小児看護学
・母性看護学
・精神看護学
・在宅看護論および看護の統合と実践
といった内容になっています。試験は必修問題と一般問題、そして状況設定問題で構成されており、それぞれに合格基準に達しないと試験合格となりません。
合格率はおよそ90%ほどと高く、2016年(平成28年)度の試験では、6万2,154人が受験し、合格者は5万5,585人。合格率は89.4%でした。
■看護師の収入はどうなっているの?
看護師免許を取得後は、病院やクリニックで働くことになります。病院によっては一定期間の研修を受ける必要があります。
では看護師の収入はどうなっているのでしょうか? 厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」を参考に、看護師の年収を計算してみました。
※平均年収は「きまって支給する現金給与額」を12倍し、そこに「年間賞与その他特別給与額」を加算
●規模10人以上の職場に勤める看護師
平均年齢:39.0歳
平均勤続年数:8.0年
平均年収:480万8,500円
●規模10-99人の職場に勤める看護師
平均年齢:46.0歳
平均勤続年数:8.7年
平均年収:437万5,800円
●規模100-999人の職場に勤める看護師
平均年齢:40.8歳
平均勤続年数:7.7年
平均年収:466万7,100円
●規模1,000人以上の職場に勤める看護師
平均年齢:35.0歳
平均勤続年数:8.3年
平均年収:509万4,100円
看護師の平均年収は「1,000人以上の職場」が最も高く約509万円。一番低い「規模10人以上の職場」でも約437万円と、一般サラリーマンの平均年収とされる400万円を上回っています。人の命を預かる仕事ですし、非常に過酷な仕事でもありますから、それに見合う収入なのかもしれません。
看護師になるにはどうすればいいか、資格や試験、収入についてご紹介しました。看護師を目指すみなさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■引用元
厚生労働省「看護師国家試験の施行」
⇒http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kangoshi/
厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」
⇒http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062209&cycleCode=0&requestSender=estat
(中田ボンベ@dcp)