行政書士とはどんな仕事? なるにはどうすればいい? 仕事内容や制度について知ろう
行政書士という職業は、漫画『カバチタレ!』シリーズでテーマになるなど、比較的有名なのではないでしょうか。ただ名称だけは知っていても、実際の仕事の中身となると「?」という人が多いかもしれません。今回は「行政書士」とはどんな仕事かについてご紹介します。
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■基本は「行政に出す書類を作成する仕事」です
「行政書士」は国家資格で、その仕事は「行政に提出する書類を作成すること」です。「行政」ですので、国の各機関、地方自治体などが書類の提出先になります。同じ「書士」(書類を書く人という意味ですね)が付く職業でも、「司法書士」はその名のとおり裁判所や法務局といった司法関連機関に提出する書類を作成します。
この行政書士という職業は、明治時代に役所に提出する書類を「代書」した仕事に、その起源を求めることができます。昔は文字を書けないという人が少なくありませんでしたし、書式を厳格に守ることが求められましたから、代書のニーズも大きなものだったのですね。
行政書士の仕事の主なものは「クライアントから相談を受けて、代行して書類を作成すること」です。代行作成できる書類の種類は1万種以上もある、なんて言われることもあります。例えば「保健所への食品衛生責任者の届け出書類を作成する」といった仕事はその一つです。こういう書類仕事は面倒くさいので代わりにやってくれる人がいれば、お金を払ってでもお願いしたい、というニーズは大きいのです。知り合いの行政書士に聞いてみたところ「外国人の帰化申請書類の作成」といった仕事もあるそうです。クライアントから直接依頼されるだけではなく、弁護士からの紹介で行うこともあるとか。