社会福祉士になるには? 仕事内容や資格について知ろう 2ページ目

編集部:いとり

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■社会福祉士国家試験の内容は?

社会福祉士国家試験は、財団法人社会福祉振興・試験センターが実施しているもので、年に1回、1月下旬に開催されています。試験科目は、

・人体の構造と機能及び疾病
・心理学理論と心理的支援
・社会理論と社会システム
・現代社会と福祉
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・社会保障
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・権利擁護と成年後見制度
・社会調査の基礎
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助の理論と方法
・福祉サービスの組織と経営
・高齢者に対する支援と介護保険制度
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
・就労支援サービス
・更生保護制度
※2017年(平成29年度)のもの

以上の19科目。範囲が広く、また専門性の高い知識が問われることから難易度も高く、2017年(平成29年度)の1月に実施された第29回社会福祉士国家試験は4万5,849人が受験し、合格者は1万1,828人。合格率は25.8%でした。私たちの生活において重要な「福祉」に関わる仕事ですから、そう簡単になれないのが現状のようです。

■合格した後はどんな形で働く? 年収は?

社会福祉士国家試験に合格すると、社会福祉士として登録され、福祉系施設で働くことになります。財団法人社会福祉振興・試験センターの「平成27年度就労状況調査結果」によると、社会福祉法人に相談員として就労するケースがもっとも多く、仕事の分野では高齢者福祉関係が最多となっています。高齢者が増えていますから、それだけこの分野での需要も高まっているということでしょう。

また、同調査によると社会福祉士の年収は377万円。男女それぞれで見た場合は、男性439万円、女性339万円です。サラリーマンの平均年収が400万円ほどといわれていますが、男性の場合はそれと同等、女性の場合はやや少ないといった感じです。仕事の重要さと資格取得の難しさに比べ、収入は思ったよりも少ない印象です。今後ますます需要が高まる社会福祉士の仕事ですから、収入面が改善されると、なりたいと思う人が増えるかもしれませんね。

社会福祉士になるにはどうすればいいかを解説しましたが、いかがでしたか? 社会福祉士は、高齢化が進む今の日本でどんどん需要が高まっている職業のひとつです。社会福祉士を目指す方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

■引用元

財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験」
⇒http://www.sssc.or.jp/shakai/index.html

財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士・介護福祉士就労状況調査結果」
⇒http://www.sssc.or.jp/touroku/results/pdf/h27/results_sk_h27.pdf

(中田ボンベ@dcp)

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