研究者と気軽に意見交換できる! 横浜国立大学「サイエンスカフェ 」に行ってきた【学生記者】
こんにちは! 横浜国立大学の山Dです。
▼山Dさんの書いた記事一覧
https://gakumado.mynavi.jp/student_reporters/299
私の通う横浜国立大学では、「サイエンスカフェ」というものが行われています。サイエンスカフェは、大学内外問わず一般の方々が、研究者と科学のおもしろさについて共有するイベントです。
平成18年の第1回から毎年開催されていて今年で11年目を迎えるこのイベントは、授業とは異なり議論を楽しむことを目的にしています。実際、社会人や高校生など参加者も幅広く、さまざまな世代の方々が参加しているようです。毎回、科学に関するバラエティに富んだテーマが用意され、参加者たちに科学の楽しさについて語り合う場が提供されています。今回は昨年10月24日に行われたサイエンスカフェの様子をご紹介しましょう!
■概要
サイエンスカフェでは各回でテーマが設けられています。初めて参加する人も議論に参加しやすいように専門の教員がわかりやすく説明をしてくれるので、誰でも安心して参加することが可能です。説明や解説の後は、各テーブルで議論に入りますが、各テーブルにはファシリテーターと呼ばれる大学院生がつき、参加者が議論しやすい環境を作っています。
これまでは教室や会議室などでの開催も多かったのですが、前回は、その名の通りカフェで開催しようということで、shoca(横浜国立大学附属図書館併設のカフェ)で開催されました。会場には何種類ものケーキが用意されていて、参加者のみなさんはケーキを食べながら、人工知能について意見を交わしていました。飲食オッケー、雑談オッケーで堅苦しくないのもサイエンスカフェの特徴。終始和やかな雰囲気で進められていました。
■前回のテーマは人工知能
10月24日に行われたサイエンスカフェのテーマは、「人工と非人工の間~人工知能はいつまで人工のままでいられるのか?~」。
最初に、本学の大学院工学研究院の濱上知樹教授から人工知能に関する解説や説明がありました。濱上教授は人工知能や機械学習、社会システムの分野を専門としており、現在までに約25年人工知能を研究しているそうです。実は人工知能は学問として注目されるようになって日が浅く、学問の中では非常に歴史が浅い学問になるそうです。そのため、正式な研究の名前もまだないということでした。
これまでに訪れた第1次人工知能ブームや第2次人工知能ブームなど、これまでの人工知能の歩みや歴史をわかりやすく説明して頂いた後、人工知能が活用されている事例として、横浜市の救命救急や画像のモチーフ抽出などが紹介されました。スライドや動画を使っての紹介、また身近な事例をもとにしたわかりやすい説明で、人工知能について理解を深めることができました。
■プレゼンを踏まえ、各テーブルでの議論も白熱!
あるテーブルでは、「過去に大ヒットした映画の世界のように人工知能VS人間のようなことが起こるのでは?」という意見や、「将来は人工知能に人間の仕事は取られると思う。でも、その後に人間もなんとか新しい仕事を見つけ出すのではないか?」 といった意見も出ていましたに多くの人にとって身近で、イメージしやすい「仕事」と絡めての話し合いが多いよう。
■最後は全体共有
最後は各テーブルで出た意見や議論の内容を全体で共有する時間。それぞれどんな話し合いがされたのかを発表してもらいました。その後、会全体のまとめをして今回のサイエンスカフェは終了となりました。