和食・洋食・中華で違う! 食事の基本マナー&作法13選 3ページ目
8)ナプキンの扱い方
席に通されて最初に迷うのが、ナプキンの扱い方ではないでしょうか。ナプキンは、席についてすぐに広げて構いません。ナプキンの置く位置は膝の上。胸元へ、よだれかけのようにするのはやめましょう。ナプキンは二つ折りにして、輪になっているほうを自分に向けて置きます。では、なぜ二つ折りにするか。これは、口を拭いたり汚れを拭いたりした後に、相手に汚れが見えないようにするためです。ですから、ナプキンを使う時には折りたたんだ内側を使うようにします。女性の場合、グラスに口紅がついてしまうのを防ぐため、あらかじめナプキンで口元をおさえておくとよいでしょう。グラスに口紅がついてしまったら、グラスに傷をつけてしまう可能性があります。ナプキンで拭いたりせず、指でそっとふき取りナプキンで手を拭きましょう。
また、途中でお手洗いなど席を立つ場合、ナプキンは椅子の上に置いていくようにしましょう。背もたれにかけていく人も見かけますが、これでは相手に汚れが見えてしまいます。不快に思われる場合があるので注意してください。尚、退席する時には、ナプキンはきっちりたたまないようにしましょう。「食事が美味しくなかった」というサインになってしまいます。あまり汚らしくならない程度で、自然にテーブルの上に置いて帰るようにしましょう。
9)ナイフ・フォークを正しく使う
洋食を食べる時、テーブル上にいくつものナイフ・フォークが最初から席へセッティングされていることがあります。これは料理に合わせて、お店の人が使いやすいナイフ・フォークをあらかじめ用意してくれているもの。外側から、一本ずつ順番に使うのがマナーです。ただし、もし間違えて使ってしまっても大丈夫。料理を片付けに来た時に確認すると、お店の人が持ってきてくれます。また、途中でナイフやフォークを落としてしまった場合、自分で拾ってはいけません。お店の人を呼び、新しいものを持ってきてもらうようにしましょう。
食事中は、ナイフとフォークを八の字に置くようにしてください。これはお店の人に対して「まだ食事をしています」というサインになります。2本そろえて置いてしまうと、たとえ料理が残っていても食べ終わったと思われ、片付けられてしまうので注意が必要です。食事が終わったら、今後はナイフとフォークをそろえて食べ終わったと意思表示しましょう。
10)スープやパンはゆっくり食べる
普段、スープは飲むものというイメージを持っていないでしょうか。洋食の場合、ゆっくりと静かに食べるものであるということを意識しましょう。「ズズズッ」と音を立てるのはマナー違反です。
左手を器に添えて、スプーンで手前から向こう側に向かってすくいながら食べます。中身が少なくなってくるとすくいにくくなりますので、器の手前側を軽く浮かせ、向こう側にスープを寄せてすくうようにしましょう。取手が付いている器が出てきたら、両手で持ちあげて食べほしてもよいとされています。また、お肉のソースをパンにつけるのはよいとされていますが、パンをスープにつけて食べるのはいけません。
基本的に、パンは出されたらいつ食べてもよいとされています。しかし、席についてすぐ食べ始めるのは控えた方がよいでしょう。食べる時はそのままではなく、パン皿の上で一口大にちぎって食べるのがマナー。パンは、ちぎった部分が自分側を向くように置いてください。