和食・洋食・中華で違う! 食事の基本マナー&作法13選 4ページ目
11)料理のとり方
基本的に、中華は円卓の上に大皿で料理が運ばれてきます。上座に座っている人から、順番に時計回りで料理を取っていきましょう。その時、席を立たないようにしてください。また、料理をとる際には自分の箸を使わず、サーバーや取り箸を使い、盛りつけをあまり崩さないよう気をつけます。お店の人は、見た目も含めて美味しく見えるよう配慮しています。次の人のためにも、見栄えが悪くならないようにすることが大切です。
また、調味料なども全員共通で使うのが基本となります。料理をとった際、調味料を自分の手元に置いてしまわないようにしてくださいね。そして、料理をとったらすぐに食べ始めず、全員に料理がいきわたるのを待ってから食べましょう。尚、全員が料理をとり終わった時点で、大皿に残っている料理は食べたい人が自由に食べてもいいとされています。
12)取り皿の扱い方
取り皿は無理に同じものを使い続ける必要はなく、次の料理がきたら取り替えても構いません。使った取り皿は重ねて置いても大丈夫。周りの状況を見て、取り皿が足りなくなるようであればお店の人に追加で持ってきてもらうようにしましょう。
そして取り皿に盛った料理などは、持ちあげずテーブルに置いたまま食べます。ただし、ご飯茶椀だけは持っても構いません。ただし、器に口をつけるのは基本的には控えた方がよいとされています。また、取り皿に盛った料理を残すのはマナー違反ですので、最初から食べきれる量だけとるようにしましょう。
13)れんげの使い方
意外と知らないのが、正しいれんげの持ち方。人差し指をれんげのくぼみの中に入れ、親指と中指を添えるようにして持つのが正しい持ち方です。そして、れんげはあくまでスープを飲むためのもの。スープを食べる時は右手で持ち、そのまますくって食べます。
麺類などの汁物は、左手でれんげを持ち、右手で箸をもって具を少しずつ取りましょう。汁が飛び散らないよう、れんげで一度受けます。このとき、そのままれんげを口にもっていき、具を食べるのはマナー違反です。あくまで受け皿としての役割をしていますので、れんげの上の具はお箸で食べるようにしてください。また、具を食べた後、左手にれんげを持ったままスープを飲むのもいけません。一度、右手に持ち替えてからにしましょう。
和食や洋食、中華と、それぞれに独特なマナーがあります。しかしマナーだからと堅苦しく考え過ぎず、「どんな人とでも気持ちよく、楽しく食事の時間を過ごすためにはどうしたらいいか」を意識してください。ご紹介したマナーや作法も、この意識があれば自然と身についていくはずです。
執筆者:高橋 みお(ナレッジ・リンクス)