アニメ化で話題の「チア男子」の元ネタ! 早稲田大学「SHOCKERS」ってどんなサークル? 2ページ目
――SHOCKERSでは主にどういった活動をされていますか?
亥川さん 主な活動としては、チアダンスの大会への出場。また10月の「ショッカーズステージ」と呼ばれるSHOCKERSだけの単独公演、そして11月の早稲田祭での公演があります。他にも応援部に協力いただいて早慶戦の場で演技を披露できるなど、普通のサークルでは体験できないようなことも経験しています。また、さまざまなイベントでの演技披露も行っています。
――チアリーディングの大会にも出場されているのですね。
亥川さん 『JAMfest JAPAN』という、大規模なチア&ダンスのイベントです。日本では2015年から男子チア部門が誕生し、2015年度は見事に優勝することができました。その後、アメリカで行われた『The U.S.Finals』という大会にも出場し、Collegiate Coed部門で優勝しています。男子チアの優勝は世界初なんだそうです。
――素晴らしい実績を残されているのですね! イベントでも演技披露をされているとのことですが、例えば一般の企業からも依頼があったりするのですか?
亥川さん HPに依頼フォームがありまして、そこから依頼があったりします。これまでにはバレーボールチームの『サントリーサンバーズ』からご依頼をいただいて、試合のハーフタイムに演技を披露したりしました。CMなどの出演もありますね。
――そうしたイベントでの演技披露の頻度はどれくらいなのですか?
亥川さん 多いときは月に3-4回のペースでイベント出演したりしますよ。
■笑顔と迫力がSHOCKERSの魅力!
――世界大会で優勝するほどの実力を誇るSHOCKERSですが、普段はどういった練習を行っているのでしょうか?
亥川さん 練習は週に3-4回のペースで集まり行っています。全員で柔軟などのアップをしてから、演技の構成を全員で合わせて詰めていきます。入ったばかりの新入生は、基礎となる体力づくりやチアリーディングならではの基本動作の練習を重点的に行っています。もちろん各自で自主的に練習も行っています。
――やはり入部される新入生は初心者が多いのですか?
亥川さん なかなか男子でチアリーディング経験者という人はいませんので、ほとんどが初心者です。自分も初心者でしたので、1からチアリーディングを学びました。技などだけでなく、SHOCKERSが培ってきたもの全てを先輩から後輩へと教え、受け継いでいってもらっています。
――初めてチアリーディングをやることになり、驚いたことはありましたか?
亥川さん トスといって選手を高く放り投げる動作があるのですが、それで空中に飛んだ選手が二回転ひねりをしながら着地するんです。初めてそれを見たとき、こんなすごいことをするんだと驚きましたね。
――女性の演技ももちろんすごいと思いますが、男性がするとより力強く見えるでしょうね。
亥川さん 男子の場合はやはり組体操のようなリーディングの部分が魅力だと思います。トスの高さも非常に高いですし、声も男性なので野太く、とにかく迫力がありますよ。
――SHOCKERSの演技の魅力は何でしょうか?
亥川さん 一言で言えば「笑顔」ですね。実際に演技する側も楽しく演技していますし、自分たちの笑顔を通してその楽しさが見ている人に伝わってほしいと考えているので、特に笑顔は大切にしています。僕自身も最初にSHOCKERSの演技を見たとき、その笑顔に「すごいな」と感じました。これも先輩から後輩へとずっと受け継いでいってほしいなと思います。
――SHOCKERSの活動のおもしろいと思うことはどんなことがありますか?
亥川さん SHOCKERSは学内では知られているサークルですが、全国ではまだまだです。しかし知名度が低いことは「大きな可能性を秘めている」ことだと考えています。新しいことに挑戦するのもいいですし、とにかくいろんなことができます。これが面白いことでもありますし、やりがいのあることです。
――男子チアとしてのパイオニアですから、道を切り開くおもしろさがあるでしょうね。
亥川さん おっしゃるとおりだと思います。自分たち次第でどんなことでもやっていけるのではないかと思います。