TOEICの平均点と、企業が求めるスコアは?大学生への意識調査も大公開
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英語能力を測る「TOEIC(R)Listening&Reading Test」(以下TOEIC(R)L&R)。そのスコアを新卒採用の要件にしたり、参考にしたりする企業があるため、就活の一環としてテストを受ける人も多くいます。そこで今回は、テストの平均点がどのくらいなのかを調べてみました。それに対して企業が求めるスコアはどの位なのか、そして大学生が「高い」と感じるスコアの意識調査もあわせてご紹介していきます。
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TOEICの平均点を調査!結果は意外にも…?
TOEIC(R)programを運営するのは『一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会』。当協会は公式サイト内「公開テスト 平均スコア・スコア分布一覧」において平均点を公開しています。
ここでは過去3年間で実施されたTOEIC(R)L&Rから、一部のスコアデータをご紹介。試験は比較的頻繁に実施されていますが、参考として3回分をピックアップしました。
第228回 (2018年3月) |
第245回 (2019年11月) |
第256回 (2020年11月15日午前) |
|
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受験者数 | 128,022人 | 87,608人 | 45,027人 |
最高スコア | Listening:495点 Reading:495点 トータル:990点 |
Listening:495点 Reading:495点 トータル:990点 |
Listening:495点 Reading:495点 トータル:990点 |
最低スコア | Listening:5点 Reading:5点 トータル:10点 |
Listening:5点 Reading:5点 トータル:10点 |
Listening:5点 Reading:5点 トータル:10点 |
平均スコア | Listening:315.1点 Reading:254.1点 トータル:569.2点 |
Listening:318.4点 Reading:267点 トータル:585.5点 |
Listening:336.1点 Reading:276.6点 トータル:612.6点 |
※最近は新型コロナの影響で、午前午後実施や抽選などの分散対策が取られています。そのため1回当たりの受験者数が減少傾向です。
⇒引用:TOEIC公式「平均スコア・スコア分布 詳細(第228回)」
TOEIC公式「公開テスト 平均スコア・スコア分布一覧」
この3回分で見てみると、平均点は569〜612点という結果になりました。600点を超えるというのはやや意外な感もあります。これに対し、企業が新入社員に期待するスコアはどの程度なのでしょうか?次から見てみましょう。
企業が新入社員に望むスコアは?
新入社員に対して実際にTOEIC(R)L&Rを行った企業および団体は、2019年度で735団体。新入社員の英語力を測るためにTOEIC(R)programが活用されている様子が伺えます。
そのような中で企業が新入社員に期待するスコアは、ずばり、
TOEIC(R)L&Rスコア⇒425~645点
先ほどお伝えした過去3回分の平均点は569〜612点でしたので、平均点ゾーンがここに丸々含まれる形ですね。
ちなみに425点というのは通常会話でコミュニケーションが取れる、というレベル。平均点まではいかなくとも、それなりに英会話の基礎は持っていて欲しい、という企業側の意図が感じられます。645点というのは平均点を上回るものの、大まかにはTOEIC(R)L&Rで平均点を取ることができれば、まずは及第点といったところでしょう。
⇒参考:TOEIC公式「新入社員の英語能力測定」
ただし、もっと突出したスコアを入社時までに求める企業もあります。こちらに一部企業の例を挙げておきます。