セリフが多い、解説が難解……読むのに時間がかかる漫画7選
漫画はさっと読めて中身が理解しやすい表現方法といわれます。そのため難しいことを分かりやすく説明するのに漫画化されたりしますね。しかし、一口に漫画といっても、読むのに時間のかかる作品があるものです。今回は読むのに時間がかかるといわれる漫画をピックアップしてみました。
●『名探偵コナン』青山剛昌
『週刊少年サンデー』で好評連載中の推理漫画。軽めの事件の場合はそうでもないのですが、登場人物が多く、人間関係が複雑で筋立ても凝ったものになると、説明ぜりふが多くなって、それを理解しながら読み進めるのに時間がかかってしまいます。また推理漫画は謎解きの部分でどうしても説明ぜりふが長くなってしまいます。同じく推理漫画の『金田一少年の事件簿』も読むのに時間がかかる漫画ではないでしょうか。
●『DEATH NOTE』原作:大場つぐみ/作画:小畑健
そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ、というデスノートをめぐるお話です。練りに練られた筋立てと流麗な作画で多くのファンを獲得した作品ですが、丁々発止の知能戦を描いた作品ですので理解しながら読むのに時間がかかる作品です。「ちょっと待てよ」と以前の展開を振り返って確認することもしばしば。読み飛ばすのが惜しい作品ですから、時間がかかってもしっかり味わいながら読みたいところです。
●『魔法先生ネギま!』赤松健
魔法使いのネギが女子中学生のクラス担任になり、そこで展開されるドタバタのラブコメ作品……なのですが、ネギの「精神的な父親殺し」の物語でもあります。基本線がラブコメなので読みやすいのですが、1コマ1コマの情報密度が高く、それを丹念に拾っていくと時間がかかってしまうのです。アニメ化もされましたが、原作漫画はアニメとは違う展開で、かめばかむほど味わい深い作品となっています。
●『攻殻機動隊』士郎正宗
高度にネットワークが発達し、人体のパーツの代替化が進む未来を舞台に、犯罪と戦う「公安9課」の活躍を描いています。今やアニメ版の方がポピュラーかもしれませんが、士郎正宗先生の原作漫画は、非常に画面密度が高く、情報過多といってもいいほどで読むのに時間がかかる作品となっています。専門用語の解説が頻出し、その説明を理解しながら読み進めないといけないため、読み終わると疲れを感じる人もいらっしゃるでしょう。
●『ゴルゴ13』さいとう・たかを
世界を股に掛ける超A級スナイパー・ゴルゴ13の活躍を描いた作品です。主人公のゴルゴ13自身はほとんどしゃべらない人なのですが、その時々の国際情勢を背景にゴルゴ13が必要とされることが多く、その説明に大量のせりふ、ナレーションが登場します。それを理解しようとすると読むのに時間がかかってしまうのです。ズギューンとゴルゴ13の放った銃声でさっと終わることが多いですが、前振りが重い漫画といえるでしょう。
●『風の谷のナウシカ』宮崎駿
名作といわれる同名アニメの原作として宮崎駿監督自らが描き下ろした漫画です。画面密度が非常に高く、しかも1巻ごとの内容が濃密。全7巻しかないのですが通巻読むとどっと疲れる人が多い漫画です。特に6巻から最終巻7巻の結末に至るまでの怒濤(どとう)の展開についていくのは大変です。そのままアニメの絵コンテとして使えそうな見事な絵で構成されていますので、それを味わっていると余計に時間がかかるかもしれません。
●『こちら葛飾区亀有公園前派出所』秋本治
亀有公園前派出所に勤務する巡査長・両津勘吉を中心に、その周辺に起こるドタバタを描いたギャグ漫画。コマ割りが細かく、またネームが多いことから読むのに時間がかかる作品です。特にそのエピソードのテーマが新製品、トレンドなどの場合には、その説明のためのせりふがぐっと多くなります。また主人公・両さんが冗舌なため、両さんがしゃべり倒すエピソードでは読むのに時間がかかることが多いのです。
せりふ、ナレーションが多い作品、1ページのコマが多い作品、1コマ1コマの情報量が多い作品などでは、読むのに時間がかかってしまいますね。あなたは、「読むのに時間がかかる漫画」といえば、どんな作品を挙げますか?
(高橋モータース@dcp)