プロに聞いた、留学したい大学生がまず準備するべきポイント5選 2ページ目
■意外な盲点!? 保険の条件には注意しましょう!
――歯の治療というのは?
西村さん 今が健康だからと、留学先での健康状態についてあまり考えない人が多いのです。しかし、留学期間中に具合が悪くなるかもしれませんよね。その場合はお医者さんにかからないと仕方がありませんが、当然外国ですから日本の健康保険は使えません。
海外旅行傷害保険に入って行く人が大半で、現地の学生保険に入れる場合もあるのですが、どちらも歯の治療に関しては「除外」になっているケースが多いのです。
――えっ! それは多くの人が知らないのではないでしょうか。
西村さん 長期の場合には海外旅行傷害保険に歯の治療を付けられることもあるのですが、できれば出発前に歯医者さんで診てもらって、必要であれば治療を受けておいた方がいいでしょう。
――海外は医療費が高いという話ですしね。
西村さん 少しでも留学費用を安くしたいということで、海外旅行傷害保険に入るのをためらう人がいらっしゃいます。しかし、長期になればなるほど事故に遭う可能性も高まるわけなので、なんらかの保険を準備しておくことは必要です。
■中高で学んだ英語の復習は役立ちます!
――次に「英語の復習」ですが。
西村さん 語学留学の場合には、入学の条件に英語の習熟度が問われることはありませんが、やはり向こうに行ってからの生活を考えても英語のおさらいはしておくべきです。中学校、高校で習った程度で大丈夫ですから、単語の復習、例えば身の回りのものを何と言うかといったこと、基本的な英語表現の復習などをやっておきましょう。最低限の勉強としてこれぐらいは準備しておくのがいいでしょう。
――最後の「現地のことを下調べ・日本のことを紹介できるようにしておく」は?
西村さん 私たちは留学中のお客さまから引き続き相談を受けることもありますが、、日本とは生活習慣が全然違う、という感想を持つ人が多いです。現地で初めてそれに触れ、戸惑うよりも、自分が行く地域について十分な下調べをしておきましょう。
これに付随してですが、現地のことを知ると同時に「日本のこと」「日本について」を海外で説明できるようにしておきたいですね。というのは、海外に行くと「日本の○○について説明してほしい」なんてことがけっこうあります。
そのときに言葉に詰まってしまうと「日本人なのに日本について説明できない」と思われてしまいますね。日本について説明できるようにするという準備は、日本にいるうちにしておくといいでしょう。