漫画の扱うテーマも細分化が進んでいまして、スポーツ漫画と一口にいってもどんなスポーツを描いているかは実にさまざま。一昔前のように「野球」「サッカー」「柔道」といったメジャーなスポーツばかりではありません。今回は、マイナーなスポーツを扱った漫画をピックアップしてご紹介します。

●『カバディ7』小野寺浩二

インドで人気のスポーツ「カバディ」をテーマにした漫画です。主人公・北斗クシャトリアは日本とインドのハーフ。日本の玉鋼高校に転校してきた北斗は、カバディ部に入ることになり、全国大会を目指します。とにかく熱血なコメディー漫画で、読んでいるとカバディーのルールについての知識も身に付きます(笑)。2010年『コミックフラッパー』にて連載が開始され、全3巻で完結しています。

●『バガタウェイ』古日向いろは

「ラクロス」をテーマにした漫画です。主人公・空木雫は離島から本土の筑紫学園高等部に入学し、ラクロス部に入ります。そこでラクロスの才能を開花させ仲間たちと共に強豪校と戦っていきます……。2008年『月刊コミックブレイド』にて連載が開始され、全12巻で完結しています。

●『ハンツー×トラッシュ』こばやしひよこ

「水球」をテーマにした漫画です。主人公・浜路洋平は旧都高校に入学し平穏な生活を送っていたのですが、「女子部員を触り放題」という言葉に釣られて水球部に入ってしまいます。気になる女子部員・萩原千聖の真摯(しんし)な姿勢に触れ、真面目に水球に取り組みだすのですが……。2012年『週刊ヤングマガジン』にて連載が開始され、現在も連載中。現在(2016年2月)までにコミック単行本が9巻刊行されています。

●『レガッタ ～君といた永遠～』原秀則

手こぎボートレース競技「レガッタ」をテーマにした漫画です。主人公・大沢誠は陸上競技の選手でしたが、ある事件が元でレガッタ競技へ進むことになります。龍王大学に進学した誠は最強の相棒を得て、オリンピックを目指すのですが……。2001年『週刊ヤングサンデー』にて連載が開始され、全6巻で完結しています。

●『ノノノノ』岡本倫

ノルディックスキーの「ジャンプ競技」をテーマにした漫画です。野々宮悠太はジャンプ競技に突然現れた超優秀な選手として注目を集めますが、その正体は双子の妹・野々宮 ノノだったのです。彼女は正体を隠したままアスリートとしての生活を続けるのですが……。2007年『週刊ヤングジャンプ』にて連載が開始され、全13巻で完結しています。

●『グロコス』たなか亜希夫

フリーダイビングをテーマにした漫画です。フリーダイビングは潜水器具を使わず、一呼吸でどこまで潜れるかを競う競技。主人公・シセは海に選ばれた少年として、人類未到の深みに挑むことになります。たなか先生の鬼気迫る描写が見どころです。2003年『週刊モーニング』にて連載が開始され、全4巻で完結しています。

●『デカスロン』山田芳裕

陸上の「十種競技」をテーマにした漫画です。主人公・風見万吉は初めて参加した十種競技で次々と驚異的な結果を出します。万吉と個性的なライバルたちの戦いをコメディータッチで、しかし熱く描いています。1992年『週刊ヤングサンデー』にて連載が開始され、全23巻で完結しています。

他にも、なぎなた女子の青春を描く『あさひなぐ』(こざき亜衣)、体操部をテーマにした『ガンバ!Fly high』(原作：森末慎二／作画：菊田洋之)、バドミントン部を描いた『はねバド！』(濱田浩輔)など、マイナーなスポーツを扱った漫画作品はたくさんあります。あなたは、マイナーなスポーツの漫画というとどんな作品が思いつきますか？

(高橋モータース＠ｄｃｐ)