猫ブーム到来! 初心者が猫を飼うときに気を付けるべきポイント5つ
書店に行けば猫特集の雑誌がずらり、テレビ番組にも猫が登場する機会が増えました。世は空前の猫ブームです。そんなブームの波を受けて最近になり、猫に興味がわいてきた人もいるかもしれません。一体どのような点に気をつけて飼わなければならないのか、猫を飼っている人たちに聞いてみました。
■1泊の旅行くらいなら家で留守番させるほうが良い
「旅行の際、犬を一緒に連れてきている人を見かけるが、猫の場合は移動や環境の変化に強いストレスを感じ最悪の場合は病気になってしまうこともある。1泊くらいの旅行なら水や餌を多めに置いて留守番させるほうが、猫に負担がかからない。それ以上の旅行になる場合はペットシッターに頼んだり、日頃から動物病院に行ってお泊まりに慣れさせたりしておく必要がある」(女性/33歳/建築)
犬は人につき猫は家につくと言われるくらい、猫は住み慣れた自分の家が好きです。「旅行に連れて行ったらいなくなってしまった」、「引っ越したら脱走してしまった」などという話はよく聞きます。
■脱走予防を徹底する
「猫を飼うなら室内飼いを推奨。外に出すと病気をもらったり交通事故にあったりする可能性がある。犬用の柵では簡単に飛び越えてしまうので、特注で天井まで高さのある脱走予防柵を玄関に取り付けてもらった。また、ベランダの網戸を開ける場合があるので人間の赤ちゃん用の網戸ストッパーも利用している」(男性/40歳/出版)
外に全く興味を持たない猫もいれば、ある日突然外に興味を持つ猫もいます。外は危険がいっぱいです。脱走にはくれぐれも注意したいですね。
■上下運動できる居場所をつくる
「猫は平面移動ではなく上下方向の移動を好む生き物なので、キャットタワーやキャットウォークを設置。猫は高い所から部屋全体を見下ろせると安心するので」(女性/25歳/医療)
大型の犬などは特に飼育用の広いスペースを必要としますが、猫は8畳の部屋でも上下運動ができれば大きな問題はないのだそうです。キャットタワーもいろいろな種類があるので、迷ったら売り場の人に相談しましょう。
■大きな音を出したりしつこくなでたりしない
「犬と接するときのようにワシャワシャなで回したり大声で話しかけたりする人がいるが、猫はそれが苦手。猫のほうから寄ってきて心を開いてくれるのをじっと待つのみ」(女性/24歳/ブライダル)
個体差もありますが、猫は警戒心が強く神経質な生き物です。かわいい猫と早く仲良くなりたい気持ちは分かりますが、焦りは禁物!
■たっぷり水を飲ませる
「水をあまり飲みたがらない猫も多いが、それだと腎臓系の病気になりやすいと聞いた。最近では水が循環しながら噴水のように湧き出てきて遊びながら飲める容器も売っているので、工夫してなるべく水を飲ませるようにする」(男性/42歳/IT)
元気に長生きしてもらえるよう、日頃から健康には気をつけ少しでもおかしいと感じることがあったら獣医さんにすぐ相談を。
猫ブームにより猫を飼いたいと思う人は増えているかもしれません。しかし、生き物を飼うことには責任が伴います。終生飼育の意識をもち、今回ご紹介した点に気を配って家族に迎え入れてあげてくださいね。
(姫野ケイ+プレスラボ)