観光スポットとしてもおすすめ! 台湾に残っている日本の文化史跡5選

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台湾には日本統治時代の建物が数多く残されており、今でもその時代の面影を見ることができます。例えば有名なものでは現在の「中華民国総統府」。ここは日本統治時代に台湾総督府として建てられたものですが、今でも残されており使われています。今回は、こうした台湾に残る「日本の文化史跡」を紹介します。

●台北賓館(台北市中正区)

台北賓館は、日本統治時代の1901年(明治34年)に建てられた建造物。台湾総督の官邸として建造された、バロック様式の2階建ての建物です。当時は官邸としてだけでなく、迎賓館としても利用されていたため、内装は大変豪華になっています。敷地内には美しい日本庭園や日本風の家屋(別館)が建っています。実は官邸の使い勝手があまり良くなかったため、当時の総督が居住性の高い別館を造らせたのだそうです。台北賓館は一般公開のタイミングにしか観光できませんが、タイミングが合えばぜひ訪れたいスポットです。

●國父史蹟紀念館(台北市)

台湾では「国父」(国家の父)と呼ばれている孫文。國父史蹟紀念館には、その孫文が宿泊した純和風の日本旅館が残されています。この日本旅館は当時「梅屋敷」と呼ばれる高級旅館で、1913年(大正2年)8月に台北を訪れた孫文が宿泊しました。地下鉄工事の関係でかつての場所よりも50メートル北に移されましたが、建物はそのまま。中には孫文の愛用していた品などが展示されています。建物を取り囲む日本風の庭も注目です。

●瀧乃湯(台北市)

台北市の北側に位置する北投区は台湾でも屈指の温泉スポット。この地に残る日本統治時代の建物の一つが瀧乃湯です。名前からも分かるように、ここは銭湯。日本統治時代に建てられたといわれており、その外観は日本の古き良き銭湯そのもの。中も番台を境に男湯と女湯に仕切られているなど、懐かしさを感じる内装です。台湾の温泉スポットの多くで「水着での入浴」が行われていますが、ここは全裸で入浴します。

●総爺国際芸術文化センター(台南市)

台南市の総爺地区は、日本統治時代に明治製糖株式会社の工場が建てられ、非常に栄えた地域。約100年が経過した今でも、明治製糖株式会社が建造した当時の建物がそのまま残され、展示館などに利用されています。例えば当時は食堂として利用されていた赤レンガ造りの建物は、総爺地区の工芸品などを展示する工芸館。工場長宿舎だった純和風の日本家屋も文化財の展示スペースとして活用されています。

●高雄願景館(高雄市)

高雄願景館は日本統治時代の末期に建設された建造物。1930年代の日本で多く採用された「帝冠式建築」という和洋折衷の建築様式で建てられており、非常に美しい外観になっています。この建物は駅舎として長らく利用されましたが、2002年(平成14年)の新駅舎建設の際に保存され、現在は資料館として利用されています。館内では移築の際の「駅舎をそのまま台車に載せて移動させる」という模様が展示されています。旧駅舎の美しさもさることながら、その移築風景も注目です。

「台湾に残っている日本の文化史跡」をピックアップしてご紹介しました。こうした史跡は特に台北市に多く残っています。台湾に行かれた際は、ぜひ日本の面影が残る史跡を訪れてみてください。

(中田ボンベ@dcp)

Photo(C)kamakura

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