深い! 思わず納得・感心してしまった、子どもの名言「人を叩いたら自分も痛い」「手をつながないと迷子になるよ」
自分自身が子どもの頃のこと、ちゃんと覚えていますか? 意外と本気で悩んだり真剣に考えたり、「大人は理解が悪いなあ」とあきれたりしていたのではないでしょうか。そう、子どもって、大人が思うほど幼くないんです。「意外と深い!」と思わず納得させられてしまった子どもの名言はありますか? 読者に聞いてみました。
■あいこでしょ
・「小学5年の甥のセリフ、『何でも引き分けがいい、負けるのは嫌だが勝つと恨まれる』。何か達観しているなあと思った」(男性/45歳/その他)
勝ち負けにこだわる人生なんて空虚ですよね。幸せだったらそれでいい。若いのに、大事なところを抑えています。
■求めすぎないで!
・「はしゃいで転んだ子どもが母親に向かって『子どもなんだから仕方がないでしょ!』と言っていた」(女性/32歳/食品・飲料)
失敗して当たり前。子どもに対してそう思えると、どんなことをしていてもかわいく見えてきます。
■順番だから
・「いとこの子が『人はみんな死ぬんだからそれが早いか遅いかの違いだよ』ってお正月のくつろいでテレビを見ているときに言って衝撃を受けたことがあります。何かテレビなどメディアの影響だと思いますが、小学生なのに悟っているなぁと思いました」(男性/37歳/金融・証券)
その通りではありますが、「いつか死ぬこと」の本当の怖さは、まだ実感できないでしょうね。
■決めつけるのは早い
・「『ゲームなんて人の歴史において何の役にも立たない』と言っていた子どもがいて、ゲーム大好き人間だった自分は打ちのめされた」(男性/28歳/情報・IT)
そこからなにを学びとるかは個人の自由。無駄に思えるものから、有益な結果が生まれることもありますよ。
■表現が独創的!
・「怒ってるかって聞いたら、もう寸前だよ。ジャンプで言ったらしゃがんでるくらいと言われて思わず笑ってしまった」(女性/21歳/自動車関連)
まずはしゃがまないと大きくジャンプできませんからね。これも別の意味で深そう。
■一度目は許されるけど
・「『同じ間違いしたくない』と言った家庭教師先の教え子。勉強だけではなく、人生全般に言えることだから」(女性/29歳/団体・公益法人・官公庁)
ひょっとして、自分は同じ間違いを繰り返している大人なのかも? ふとそんな風に自問してしまいます。
■つながっていよう
・「3歳の姪っ子に『手をつながないと迷子になるよ』と言われたこと」(女性/35歳/商社・卸)
もし自分は誰ともつながっていないと思うのなら、それはもう迷子なのかも。
■心にじわり
・「近所の子に、お仕事お疲れさまと言われてしんみりきた」(男性/26歳/農林・水産)
小さな子に言われると、自分の本当の疲れにハッと気づかされてしまいますね。
■こだまですか、いいえ誰でも
・「電車の中で『人を叩いたら自分も痛いんだよ』と言っている子どもがいた」(男性/22歳/食品・飲料)
誰かを攻撃することで自分が幸せになるなんて、ありえませんよね。
■ないものねだりはきりがない
・「重病の子どもが『普通に過ごしていることが幸せ』と言っていて、健康な大人が傲慢で欲深くなるのが恥ずかしいと思った」(女性/37歳/人材派遣・人材紹介)
「足るを知る」という言葉がありますが、自分が当然のように手にしている幸せに気づかされますね。
■夢の国で会いましょう
・「『世界がディズニーランドみたいだったら絶対戦争とか起きないよね』と言われ、深いなぁと感心したことがある」(女性/36歳/医療・福祉)
自然に笑顔になれるのは、大好きな人と楽しく過ごす場所だから。でもそれなら、世界中ぜんぶそうなるはずなのに……。
子どもだからこそ悪知恵を働かせることもあるし、自分がそうであったように、発言のすべてが純粋なわけではありません。けれども、大人になってからはとてもその発想はできないなと感心させられてしまいます。大人が一生懸命考えてもわからないことは、意外と子どもがヒントを持っているかもしれませんね。
文・OFFICE-SANGA 相羽亜季実
調査時期:2015年9月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人316人(インターネットログイン式アンケート)