関西と関東の“葛餅”は原料も由来もまったく異なる和菓子だった
13日に放送された「この差って何ですか?」(TBSテレビ)では、あらゆるもの"違い"を明らかにする番組で、関西と関東の"くず餅"の違いが明かされた。
見た目も食感をまるで違う双方のくず餅。
関西は、見た目に透明感があり、食感はツルッと滑らかな舌触り。
関東は、見た目は白くずっしり感があり、食感は弾力がある。
関西のくず餅の作り方は、原料となる葛の根っこをすり潰すと、葛粉と呼ばれる原料ができあがる。
それに砂糖と水を入れてかき混ぜて、火の上で1分間ぐらい強火でかき混ぜてできあがり。すると、とろみがついて透明感のあるくず餅になる。
一方、関東のくず餅の原料は、小麦から抽出したデンプン。実はくず粉は一切使われていないのだ。
小麦粉のデンプンを15か月乳酸菌で発酵して小麦デンプンを作る。
この小麦デンプンを水洗いして、発行臭を取り除き、型に流し込んで100度で蒸すと出来上がる。
元来、東京亀戸の一帯は"下総国葛飾郡"と呼ばれていた。その"葛飾郡"の"葛"をとって、商品化するときに訓読みして"葛餅"となったのが関東の葛餅の成り立ち。
しかし後々、関西にも全く成り立ちの異なる、くず餅があることがわかり、紛らわしいために関東ではひらがなに変えて、"くず餅"へと変更された。
実は、関西と関東では、まったく違う食べ物というわけだったのだ。