「東洋英和学校→青山学院大学」「東京物理→東京理科」意外な名前も? あの大学名の変遷の歴史
日本の大学の多くは名称の変遷を経て現在の名前になっています。その大本となった教育機関から数えると、何度も名前が変わっている大学もあったりしますね。今回は、日本の有名大学の名前の変遷について紹介します。
●「東京大学」
東京大学は、江戸時代の学問所や研究機関の流れをくむ「東京開成学校」と「東京医学校」が合併してできた日本で最初の大学です。東京開成学校は「天文方」として1684年に設立。蕃書調所や洋書調所、開成所と名前を変え、1874年に東京開成学校となります。東京医学校は1858年に設立された「お玉ヶ池種痘所」がルーツ。西洋医学所や医学校兼病院と名前を変え、東京医学校になったのは1874年でした。
●「早稲田大学」
1882年に大隈重信が創立した早稲田大学。創立時は「東京専門学校」という名前でした。その後1902年に早稲田大学と改称しました。このときの式典では、かの伊藤博文が演説を行ったそうです。
●「慶應義塾大学」
慶應義塾大学は、福澤諭吉が開いた蘭学塾を起源とする大学。蘭学塾の次に英学塾に転向し、その後1868年に「慶應義塾」と命名しました。慶應義塾が設置した大学部なので、「慶應義塾大学」ということなのです。
●「青山学院大学」
青山学院大学は麻布に設立された「女子小学校」が起源です。その後現在の青山に移ったのは1883年。このときに「東京英和学校」と改称しました。その後1894年に「青山学院」に名前を変え、1949年に「青山学院大学」として開学します。
●「お茶の水女子大学」
名門女子大のお茶の水女子大学は、1875年開校の「東京女子師範学校」が起源。その後「東京師範学校女子部」と改称し、1890年に「女子高等師範学校」、1908年に「東京女子高等師範学校」となりました。現在の名前になったのは1949年でした。