就活本番につなげる! インターン体験を振り返るための3つの質問 2ページ目
3.自分が得意または苦手だと思ったことはそれぞれどんなことですか?
インターンで課題に集中して取り組むと、自分が人より上手くできることや、自然と任される役割、必死でがんばらなくても成果が出やすいことなど「得意」に気づくことがあります。また逆に、これはできる限りほかの人に任せたいなという「苦手」が実感できることもあるでしょう。この実感は宝物です。就職活動の面接では、自分の得意不得意について客観的に理解できていて、これからどうしていきたいかを語れることがとても大切になります。
たとえば自分がサッカーチームに新メンバーとして後輩を迎え入れる立場になったと想像してみてください。後輩が自分自身の得意や不得意をよくわかっていて説明してくれれば、どんなポジションを任せられて、どう今いるメンバーと組み合わせていくかイメージできて安心ではないでしょうか。
就活生が誤解しやすいところですが、面接の段階で完全無欠であることより、自分のことをよくわかっていて成長意欲があることの方が大切なのです。これから、得意をどのように伸ばし、苦手とどう付き合うかまた克服していくか? といったことを考えてみましょう。
ここまで読んでもらった方は察しが付くかもしれませんが、これは学生時代の振り返りをするときにも有効な質問です。これまでの経験はうまくいったことも失敗したことも全てがあなたの宝物です。たくさんのヒントを経験から拾い出して、これからの未来を考えていくことにフル活用していきませんか。
文●井上真里(就活モード:http://www.syukatsu-mode.jp/)
キャリアアドバイザー。東証一部上場の住宅メーカー・IT企業で中途・新卒採用に携わる。これまでにのべ6,000名以上にセミナーやプレゼンテーションを行い、2,000名以上の面接を担当。現在は自身が講師をつとめる就活スクール「就活モード」を中心に活動。全国の高校生・大学生を対象に面接トレーニング、キャリアのマンツーマン指導やセミナーを多数開催している。