2019年02月19日 更新

敷金・礼金なし物件って?デメリットも知っておこう!

賃貸物件の情報を探していて、「敷金・礼金ゼロ」という言葉を見かけることがあります。敷金礼金なしの物件は初期費用がぐっと抑えられるので、これから一人暮らしを始める人にとって魅力的ですね。ただ、敷金・礼金なし物件はお得な分注意点もあります。気を付けたいポイントや、敷金礼金を下げる方法をご紹介します!

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敷金・礼金とは?

これからの一人暮らしをしようとしている人で「敷金」「礼金」という言葉は聞いたことがあっても、何のための費用で、どう違うのかしっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。

敷金・礼金の意味

敷金と礼金はどちらも入居時に支払うお金ですが、それぞれ意味は違います。

【敷金】

賃貸物件を借りるときの保証金のような意味で大家さんへ払うお金。部屋を汚したり設備を壊したりした場合、敷金から原状回復に必要な金額が差し引かれます。また、家賃を滞納したときも敷金から補てんされることがあります。退去後、住居の原状回復費用などが差し引かれた金額が戻ってきます。

【礼金】

大家さんへお礼として払うお金。退去しても返ってくることはありません。

敷金・礼金の相場

敷金・礼金の相場は、敷金が家賃1~2カ月分、礼金が家賃1カ月分程度となっています。ただ、礼金は地域や物件によって考え方が違ったり、礼金自体がなかったりする場合があります。

敷金・礼金なし物件とは?

敷金・礼金なし物件とは、文字通り敷金と礼金を支払わなくていい物件のことです。「ゼロゼロ物件」などと呼ばれることがあり、なかには更新料もかからない「ゼロゼロゼロ物件」などというものも。初期費用が抑えられるので人気の条件となっています。古いアパートや空室の多い物件などに多いですが、キャンペーンで期間限定で敷金・礼金なしになっていたり、築年数は古いものの、リノベーションできれいな部屋だったり、「掘り出し物」があることもあります。
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敷金・礼金なし物件のデメリットとは?

敷金と礼金を支払わなくて済むなら、一人暮らしを始めるときの初期費用が抑えられ、大きなメリットとなります。しかし、敷金・礼金なし物件には、良い面ばかりではなくデメリットもあるんです。

選べる物件が少ない

敷金礼金なしの物件も増えていますが、敷金・礼金が必要な物件と比べると、やはり物件の数が少ないです。敷金・礼金なし物件に絞って探すと希望物件が見つからないこともあり、選択肢が減ってしまうという点ではデメリットとなります。

不人気な物件の場合がある

敷金・礼金なしということは、大家さんの立場で考えると「敷金・礼金はいらないから住んでほしい」物件ということかもしれません。築年数が浅く新しい物件や、バス・トイレ別といった人気の物件なら、敷金・礼金を払うことになっても入居希望者が現れるでしょう。敷金礼金なしの物件は築年数が長かったり、何かしらの不具合があったり、不人気の物件である可能性があります。
内見時に問題がないかよく確認するようにしましょう。

退去時に費用が発生するかも

敷金・礼金は入居時にまとめて支払います。礼金は返ってきませんが、部屋をきれいに使っていれば、敷金が全額返ってくることもあります。しかし、敷金・礼金なし物件では、退去時に「原状回復費」として費用を請求される場合があります。部屋の設備を壊したり汚したりすれば必要なお金ですが、なかには相場より高額な費用を請求されるトラブルも。
原状回復の範囲や箇所、負担の割合については、国土交通省が「原状回復をめぐるガイドライン」というルールを定めています。このガイドラインには原状回復にかかる契約関係、費用負担等のルールが定められているため、退去するときに心配な場合は確認しておきましょう。

敷金・礼金をなしにすることはできる?

初期費用を抑えるために魅力的な敷金・礼金なし物件ですが、それ以外の物件で敷金や礼金をなしにすることはできないのでしょうか?

交渉次第では値下げしてくれる可能性がある

大家さんが敷金礼金の値下げ交渉に応じてくれるケースはあります。特に借主が長期で見つからない物件は「礼金」は交渉してもらいやすく、成功すれば初期費用をぐっと抑えることができます。
値下げ交渉は不動産会社を通して大家さんと交渉しますが、成功させるためにはポイントがあります。まずは、「この物件を契約したい」ということをしっかりアピール。「確実に契約してくれるなら値下げしよう」という気になってくれるかもしれません。
最初から敷金礼金が必要な物件であれば、どちらもゼロにしてもらうことは難しいでしょう。礼金をゼロにすると家賃が上がってしまう可能性もありますので、注意してください。また、敷金は値下げを交渉したとしても、退去時に「原状回復費」を請求される場合があります。前に払うか後に払うかの違いだけなので交渉するメリットがない可能性があります。
値下げ交渉は最終手段として、心に決めた物件だけにし、応じてくれれば速やかに本契約を行いましょう。
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まとめ

敷金礼金は一人暮らしを始めるときの大きな出費ですから、両方ともかからない物件はかなり助かりますね。ただし、敷金礼金なしの物件はご紹介したようなデメリットもあるので、しっかりと内見し、十分に契約内容を確認してから契約しましょう。無理のない範囲でお気に入りの部屋を見つけてくださいね。
監修:森田浩行
リアルティマート株式会社 代表取締役。不動産コンサルタント
大手財閥系不動産会社にて神奈川県西部(主に湘南エリア)の売買仲介を担当。売却案件に強く、相続対策や不動産活用等の案件や賃貸住宅建設・募集の企画提案の実績は600件以上。マネージャー就任後も1000件以上の案件(売買実績)に携わる。2017年に独立し現職。現在は売買全般、賃貸住居系のほか、テナントリースの案件も数多く取り扱う。宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格を保有。

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