2019年05月21日 更新

一人暮らしに浄水器は必須アイテムかも。家電販売員のおすすめ3選

自宅で安全でおいしい水が飲める、浄水器。必要なのかどうか迷う人も多い浄水器について、家電のプロたろっさの視点でそのお悩みに答えます。おすすめの浄水器も合わせてご紹介。近年、上下水道の水道管の老朽化が社会問題となっています。一人暮らしを始めるアパートが新しかったとしても、水道管の問題は想定外のことかもしれません。しかし、家庭へ浄水器を設置すれば、不純物や水溶物を取り除いた、おいしい水を利用することができますよ。

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一人暮らしでも浄水器はあったほうがよい?

日本は優れた上下水道技術を持っており、水道水をそのまま飲むことができる、世界でも数少ない国のひとつです。
これは先進国のなかでも珍しいこと。こうした事実を聞くと「それじゃあやっぱり浄水器はいらないの?」と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。

「水道水を飲めること」と「安全でおいしい水を飲めること」はまったく別の問題なのです。
近年、日本では水道管の老朽化が全国的に深刻な問題になってきていて、水道管の破裂のリスクだけでなく、そこを通る水の安全性が懸念されています。
実際に、水道水へサビや水道管の成分が溶け出していることもあります。私たちは、そうした不純物や水溶物を含んだ水を飲んだり、料理や掃除など生活に使用したりしている可能性があるわけです。短期的には問題はないとされていますが、水は毎日使用するものですから、気になる人は、一人暮らしでも浄水器は用意すると良いでしょう。

浄水器とペットボトルはどちらがお得?

浄水器の必要性を考える場合、必ず挙げられるのがスーパー等でよく見かけるミネラルウォーターとの比較です。

市販されている水はフィルターでろ過された安全な水を使用していたり、湧き水の源泉をそのまま持ってきたりしているため、とても衛生的です。
ネット通販など安い所で水を購入すると、ミネラルウォーターは2L100円弱で手に入ります。飲料水として購入する分には、非常に安価で安全な水が手に入るのでおすすめです。

しかし、食事の煮炊きに使用したり、手を洗ったり掃除に使用したりするのには向きません。1人が1日に使用する水の量は200〜300Lといわれていて、炊事などに使用する水の量だけでも80Lほどになります。つまり、2Lのペットボトルを使用したとして、毎日40本のペットボトルを消費する計算になるのです。
家事で使う水のすべてをミネラルウォーターで賄うのは、とてもじゃないですが現実的ではありません。浄水器とペットボトルに入ったミネラルウォーターのメリット・デメリットを踏まえて使い分けるのがポイントです。
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浄水器のメリット・デメリット

浄水器のメリットは、おいしい水を手軽に飲める点です。もちろん飲料水としてだけではなく、調理に使用することで食の安全性を確保することができるのもメリットでしょう。長期的に見て、安いコストで安心な水を導入できます。
その反面、さまざまな浄水器が販売されていて選び方がわかりづらいことや、フィルターの掃除やカードリッジの交換など、メンテナンスに手間がかかる点はデメリットです。

浄水器を選ぶ際のポイント

浄水器は搭載されている機能や大きさなどが多岐に亘りますが、ここでは一人暮らしの方が浄水器を購入する際の選び方を3つ紹介します。
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浄水器選びのポイント:浄水器のタイプ別に選ぶ

浄水器にはポット・ピッチャー型、蛇口直結型、据え置き型、ビルトイン型があり、それぞれで使い勝手が違います。ここでタイプ別に紹介するので、自分にとってどの浄水器が便利かを比較してみてください。

・ポット・ピッチャー型

水筒型の容器に活性炭などのフィルターを設置したタイプの浄水器で、水をフィルターでろ過しながら注ぎます。安く手に入れることができ、飲み水として使用する際に特に効果を発揮してくれます。
ただしフィルターの寿命は短めで、毎日使用していると1ヶ月程度で交換が必要になる場合もあります。飲み水の安全だけ確保できればいい、という方におすすめです。

・蛇口直結型

その名の通り、使いたい蛇口の先へ取り付けて、出てくる水をろ過する浄水器です。ポット・ピッチャー型よりも汎用性が高く、本格的なものになると有害物質のほとんどを除去してくれます。
キッチンのシンクに取り付ける方が多く、これを利用すれば安全な水で食事の煮炊きをすることができます。こちらもフィルターやカードリッジの交換時期が短いため、定期的なメンテナンスとフィルター交換が必要になります。

・据え置き型

シンク周りなどに設置して、水道から来ている水を本体内部でろ過してから使用するタイプです。このタイプの浄水器は非常に数が多く、価格や機能もピンからキリまでさまざまです。
ほとんどの蛇口に対応していて、フィルターの交換のスパンが非常に長いといったメリットもあるタイプですが、据え置きする場所が必要になります。特に一人暮らしで使用する場合は、しっかりと水平に置く場所を確保できるかを確認しておきましょう。

・ビルトイン型

アンダーシンク型という言い方もある、シンクの下に設置する大掛かりなタイプの浄水器です。一人暮らし物件でこのタイプの浄水器を使用する方は珍しく、個人で取り付けるのはかなり難しいでしょう。
あれば高い浄水力が期待できますが、アパートでこれのお世話になる機会はほとんどありません。

浄水器選びのポイント:フィルターの性能で選ぶ

浄水器の浄水能力を決定するフィルターも、大切なポイントです。フィルターには複数種類あり、それぞれ得意なジャンルが違います。

・活性炭(+ろ過膜)

臭い原因成分やカルキなどを吸着しやすい、活性炭を使用したフィルターです。抗菌処理などもしやすく、また加工が安価なため広く使用されています。
しかし、吸着できる容量が小さく、かなり頻繁にフィルターを取り替えなければいけません。現在は活性炭と中空糸膜という無数の穴があいた化学繊維を組み合わせたフィルターが多く使われています。

・セラミックフィルター

高温で焼結されたセラミック素材に無数の穴をあけ、そこに水を通してろ過する方式のフィルターです。
耐圧性、耐熱性に優れている上に劣化が起こりづらいため、浄水器の上位機種に使用される傾向があります。

・逆浸透膜

水分子と同程度の物質しか通さない膜を透過させることで、不純物を取り除く方式のフィルターです。
逆浸透をさせるのに時間がかかり、装置も大型になるという欠点はあるものの、ほぼ確実に不純物を取り除けるというメリットがあります。ビルトイン型で使用されていることが多いフィルターです。

浄水器選びのポイント:トータルコストで選ぶ

浄水能力の高さや設置のしやすさなどに目が行きがちですが、一人暮らしであれば導入コストとランニングコストを合計したトータルのコストで考えることも大切です。

ポット型や蛇口直結型は、導入コストはかなり安く済みますが、頻繁にフィルターを交換しなければいけないので、ランニングコストがかかってしまいます。汚れたままのフィルターを使用するのは非常に不衛生ですから、ある程度の費用と手間を考えて導入する必要があります。

据え置き型は導入のコストと手間は若干かかるものの、一度取り付けてしまえばしばらくはメンテナンスフリーで使用することができます。自分の生活環境やマメさ、かけられるコストに合わせて選ぶようにしましょう。

一人暮らしにおすすめの浄水器

パナソニック TK-CJ12

コストと機能性のバランスが取れた蛇口直結型の浄水器です。
この製品のすごい所は、なんといっても蛇口直結型にも関わらず、カートリッジの交換目安が1年に設定されている点です。また、JIS規格で除去対象になっている11物質と、浄水協会が除去対象として定めている6物質を除去してくれます。迷ったらとりあえずこれを選んでおけば間違いないでしょう。


ブリタ fill&enjoy Fun 浄水ポット

ブリタのポット・ピッチャー型の浄水器です。ポット型すべてにいえることですが、水を注いで置いておくだけで使用できるため、外出や屋外活動等にも手軽に持っていくことができるのは非常に大きなメリットです。
こちらはたっぷり1.5L入るので、長時間の屋外作業等でも活躍してくれるでしょう。フィルター交換目安はおよそ2ヶ月と短いですが、使用頻度によっても前後します。冷蔵庫に1台あると便利なグッズです。


東レ トレビーノ流Ⅱ SW7J

据え置き浄水器のなかでも、一人暮らし向けの小型浄水器です。
カートリッジ交換目安は1年程度で、シンプルにろ過した大量の水が利用できます。ストレートとシャワーへの切り替えがついているのもありがたいポイントです。一人暮らし用のシンクには蛇口の切り替え機能がついていないことが多いので重宝するでしょう。


まとめ

日本の上下水道の老朽化、水道管事情などを考えると、浄水器は一人暮らしでも必ず用意しないといけないレベルの必需品になりつつあるといえます。日々の生活で使用する水の安全を確保するためにも、ぜひ浄水器を導入してみてはいかがでしょうか。

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