2021年11月11日 更新
一人暮らしにウォーターサーバーは必要? 自分に合った選び方や商品を紹介
一人暮らしだとウォーターサーバー必要ないと思われれがちですが、実際はそうでもありません。この記事では、ウォーターサーバーを設置するメリットや一人暮らしにおすすめなウォーターサーバー、設置する際の注意点についてご紹介します。
一人暮らしで水をたくさん買う人や、お湯を手軽に使いたいと思う人は、ウォーターサーバーが必要かどうか検討している人も多いと思います。そこで、家電ライターのたろっささんにウォーターサーバーが必要かどうか見極めるポイントから、自分に合ったウォーターサーバーの選び方やおすすめ商品までを聞きました。ウォーターサーバーが気になっている人は参考にしてみて!
一人暮らしにウォーターサーバーは必要?
一人暮らしで水を都度購入するよりは、ウォーターサーバーのほうがお得になったり、便利に使えたりする場合があります。どんな人にウォーターサーバーが向いているのか見てみましょう。
ウォーターサーバーが必要な人
ウォーターサーバーは、水分補給に水やお湯をよく利用する人、もしくは水の成分に気をつかいたい人に向いています。一般的な水道水に対して不純物などが気になる場合には、ウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーが必要ない人
一人暮らしでウォーターサーバーが必要ない人は、水分補給に水以外の飲料をペットボトルなどで購入する人や、自炊をあまりしない人など。普段から水を必要としていないからこそ、ウォーターサーバーがあってもあまり利用しない場合が多く、契約しても必要性を感じられなくなるかもしれません。
ウォーターサーバーのメリット
いつでもすぐに冷たい・温かい水が飲める
ウォーターサーバーには温水機能と冷水機能がついているため、冷蔵庫やポットを利用しなくてもいつでも手軽に冷水や熱水を飲むことができます。冷蔵庫の容量を使わずに冷たい水が飲めたり、朝起きてすぐにお味噌汁を飲んだりと、使ってみるほどに便利を実感できます。
スーパーに重たい水を買いに行く必要なし
定期的に水を玄関先まで配達してくれるため、ペットボトルの天然水と違って買い出しに行ったり買い忘れたりする心配がありません。水をスーパーで買うと、ほかの食料品と合わせてけっこうな重さになるのでうれしいポイントですね。
災害時の備蓄水としての利用にも
災害によって水道が使えなくなっても、ライフラインが回復するまでの間、ウォーターサーバーが備蓄として活躍します。
最近はデザイン性を重視したウォーターサーバーも多くなってきているため、部屋のインテリアに合わせることもできます。
ウォーターサーバー設置の際に考えておきたい注意点
水の購入ノルマに注意
便利なウォーターサーバーですが、一人暮らしだと使う水の量が少ない場合があります。ウォーターサーバーのメーカーによっては毎月最低の購入ノルマが設定されていることが。あまり水を使わないのに水を強制的に買うことになってしまうので、注意しておきましょう。事前に自身が使う水量を考慮してから導入すると安心です◎
重たい水のボトルは入れ替えが大変
ウォーターサーバーは自分で水をセットしますが、水の量が1つのボトルで10Lを超える場合もあります。重たい水のボトルを持ち上げなければならず、女性の中には水をセットするのが大変に感じることも。
その場合は水のボトルを下に入れるタイプのウォーターサーバーを選ぶとラクです! ボトルが4kg程度のものであれば水交換が楽なので、ウォーターパックの大きさも重視して選ぶとよいでしょう。
サーバーとストックのボトルを置くスペースが必要
ウォーターサーバーは、A3用紙が広げられる程度の空間があれば設置可能です。ただ、サーバーのタイプによっては高さがあるため圧迫感を感じることがあります。事前に設置予定のサーバーの大きさや、ストックの水を保管しておくスペースがあるかを確認しておきましょう。
一人暮らしの部屋の場合、居住空間が限られることがほとんどなので、大きなタイプのウォーターサーバーよりは、コンパクトでどこにでも設置できるような「卓上タイプ」がおすすめですよ。
一人暮らしでウォーターサーバーを選ぶポイント
ウォーターサーバーはを選ぶ際に重要なのは、トータルコストです。ウォーターサーバーを選ぶ際には以下のポイントから判断するようにしましょう。
ウォーターサーバーの水質には天然水とRO水があったり、導入費も有料、無料とあったり選択肢がさまざまです。また、導入費が無料だからといって、メリットだけではありません。
自分の生活を想像してみて、どんなところにメリット・デメリットがあるのか確認してみましょう。
|
メリット |
デメリット |
水質 |
天然水 |
天然のミネラルが含まれている |
価格が高いことが多い |
RO水 |
低価格、水道水をさらにろ過し限りなく純水に近い |
|
導入 |
無料 |
レンタル料・初期費用無料、コスト計算がしやすい |
機能性・デザイン性が低い、ランニングコストが高い場合がある、セルフメンテナンスが必要 |
有料 |
サーバー自体の交換やプロによるメンテナンスが無料で受けられる |
コストがかかる |
購入ノルマ |
あり |
サーバー代は無料、定期購入で注文の手間が省ける |
最低ノルマ以上の注文が必要、在庫を抱えてしまうことがある(一時停止が可能なメーカーも) |
なし |
サーバーレンタル料金は有料、消費量を気にする必要がない、自分のペースで注文できる、余ってしまう心配がない |
注文忘れによりストックが切れることがある |
一人暮らしだとどのくらい水を消費するの?
生活スタイル別! 水の消費量とかかる料金
一人暮らしの水の消費量は、その人の生活スタイルにより、大きく変化します。人によって必要な水の量は異なるので、紹介した目安の量を参考にして、必要な水の量を選んでください。
- 朝と晩に自宅でコップ一杯の水を飲むだけで、食事をコンビニか外食で済ませる
- 自炊は基本的にせず、休日も外食やテイクアウトが多
このような人は、1ヶ月あたりの水の使用量は約12Lで、1ヶ月のウォーターサーバー料金は約2,400円が目安になります。
たまに自炊しマイボトルを携帯する人だと、1ヶ月あたりの水の使用量は約30Lで、1ヶ月のウォーターサーバー料金の目安は約4,500円ほど。
毎日自炊し自宅でよくお茶やコーヒーを飲むとなると、1ヶ月あたりの水の使用量は約61Lで、1ヶ月のウォーターサーバー料金の目安は約9,000円となります。
水を余らせてしまったら?
一人暮らしでなかなか水を消費できず余らせてしまった場合、配送のタイミングをスキップしたり、一時休止できるサービスがあります。どのウォーターサーバーにするかでそのサービスの有無は異なるため、事前にチェックしておきましょう。
ウォーターサーバーにかかる費用
ウォーターサーバーの導入費
-
ウォーターサーバーを導入するときにかかる費用
- 初期費用…無料なことが多い
- 事務手数料・契約手数料…無料なことが多い
- 設置費…依頼する場合は1,000~2,000円程度
ウォーターサーバーは大きさのある家電製品なので、導入にはお金がかかりそうなイメージがありますが、意外と手軽に使い始められます。導入するにあたって特別大きな初期費用は必要なく、事務手数料や契約手続きは無料でおこなってくれるところがほとんどです。
また、サーバー設置はキット到着後、自身でおこなう場合が多いです。かなり簡単に組み立て、初期設定ができるようになりましたが、女性の一人暮らしの場合などは有償でも設置までやってもらったほうがよい場合もあります。(1,000円~2,000円程度)
ウォーターサーバーの維持費
すべてのコストを考えると、月のコストはおよそ4,000円~6,000円程度の場合が多いです。なににどんな費用がかかるのかわかれば節約することも可能なので、詳しく見ていきましょう。
レンタル代はウォーターサーバーの本体を借りるために必要な費用です。水代に費用が乗っているため、レンタル代は無料としている場合がほとんどですが、デザイン性の優れた特別なサーバーだけは有料としているなど例外があります。基本的には毎月500円から1,000円程度で済むようになっています。
契約するサーバーによっては1年以内の解約で解約金がかかる場所もあるので、契約前にはよく確認しましょう。
大体10〜12Lあたり1,500円~2,000円程度に設定されていて、ここに配送量がかかってくる場合もあります。人によって飲料用としたり、カップ麺を作ったりと使用量に差がありますが、途中で配達してもらう水の量を変えることもできるので、生活に合わせて購入するようにしましょう。
ウォーターサーバーは水を温水や冷水にするために電気が必要になります。サーバーによって代金は異なりますが、大体は月に350円~600円程度が必要になります。また、ほかにも定期的にメンテナンスが必要になる場合があります。メンテナンスの費用は無料とする企業もあれば、費用がかかる場合もあるのでチェックしましょう。
一人暮らしにおすすめのウォーターサーバー6選
水の使用量が少ない人におすすめ! アクアクララ「アクアファブ」
シンプルでスタイリッシュなデザイン。操作しやすい注ぎ口、出し入れ自由なウォータートレイ、着脱式ボトルカバーなど、使いやすさが抜群◎ 設置サービスやメンテナンス・故障対応などに追加費用がかからず、購入ノルマもないので使用量がそこまで多くない人にもぴったりですよ。
料金概要
アクアクララ「アクアファブ」
2年割プラン:1,430円/月(税込) 通常プラン :1,650円/月(税込)
インテリアとしても使えておしゃれ! プレミアムウォーター「amadanaスタンダードサーバー」
おしゃれ家電を販売しているamadanaとのコラボが話題のウォーターサーバーです。ブラック、ホワイト、ブラウンからカラーを選択できるため、どんなスタイルの部屋にも合わせやすいのがうれしいポイント。レンタル料が無料なので、おしゃれなサーバーのある素敵なお部屋作りをしたい人におすすめ!
狭い部屋でも卓上で使える! クリクラ「クリクラ省エネサーバー」
限界まで不純物を取り除いたRO水を使用しているウォーターサーバー。良質なミネラルをバランスよく含んでいるので飲みやすい水が大きなメリットです。省エネサーバーで電気代が従来品と比べ最大55%削減できるので、電気代を安く抑えたい人にとって、エコにもなっておすすめ!また卓上としても使えるため、一人暮らしの部屋で場所をとらずにすむのは嬉しいポイントです。
料金概要
※1 クリクラ省エネサーバーの場合、初回金7,700円(税込)が必要となります。そのほかプランによって異なります。
※2 5.8ℓボトルは860円(税込)となります。
あんしんサポートパック:460円(税込)/月の定額料金で5つのあんしんをお届けします。
(1)専門スタッフによる対応(2)故障時の無償対応(3)年1回のサーバーメンテナンス(4)小さなお子様への安全対応(冷水コックのチャイルドロック対応、ドレインキャップカバー取り付け
)(5)快適サービス
※販売店によって異なります
月額費用が安い! ハミングウォーター「flows(フローズ)」
自宅水道水を投入し、ろ過して水を提供するタイプのウォーターサーバー。サーバーレンタル料、浄水フィルター、配送料を含んで定額の3,300円で使い放題と、非常に格安。一人暮らしの人にもコスパが高く、使い方も水道水をタンクに注ぐだけでよいので簡単◎
料金概要
ハミングウォーター「flows(フローズ)」 月額3,300円(税込)
水の交換がしやすい! コスモウォーター「smartプラス」
上部に水をセットする商品が多いなか、下からタンクを交換する方式を採用しているめずらしい商品。下部にボトルをセットするだけなので、力の弱い人でも楽に交換可能。また、破損・故障補償や引越しサービス、被災お見舞いといった安心サービスが月々税込110円で受けられる(初月のご利用料金は無料)のも魅力ですね。
料金概要
コスモウォーター「smartプラス」 4,104円(税込)/月24L使用の場合
※上記金額は目安となり、配送間隔が最大28日(4週間)間隔の場合、
2回/月お届けすることがあります。
自動注文でずぼらでも安心!【Amazon限定】FRECIOUS「Slat IoTウォーターサーバー」
ボトルの交換回数を計測し、水が減ってくると自動注文してくれるAmazonの自動再注文サービス(DRS)に対応したウォーターサーバー。部屋にも馴染みやすいおしゃれなデザインが魅力です。温水・冷水・常温水がボタンひとつで出水可能という機能性に加え、部屋の明るさによって自動で電力を抑えるスリープ機能が付いているので、無駄な電気代を消費しません!
料金概要
FRECIOUS「Slat IoTウォーターサーバー」
天然水FRECIOUS富士 1箱(9.3L×2ボトル):2,780円(2021年8月31日時点参考価格)
また、フレシャスの姉妹ブランド「エブリィフレシャス」から、浄水型ウォーターサーバー「every frecious mini(エブリィフレシャス・ミニ)」が新しく発売され、お水の代金やノルマもなく、定額で利用できます。一人暮らしの人にとってハードルが低く、取り入れやすいですね◎
ウォーターサーバーと浄水器、どっちがいい?
おいしい水を安く手軽に導入したい人は、浄水器がおすすめ
製品ごとに多種多様な機能や特徴があり、利用者のニーズを叶えやすい浄水器。選択次第でコストを安く抑えられるので手軽な値段で導入も可能で、設置場所に制限があってもその場所に合ったサイズの製品を選ぶことができます。
水の味や種類、利便性重視の人は、ウォーターサーバーがおすすめ
ウォーターサーバーは水の種類や味を選べたり、温水・冷水どちらも飲めるといった特徴があり、利便性に優れています。普段口にする水を、よりこだわって飲みたい人や、使いやすさを重視したい人はウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーで暮らしを潤そう
ウォーターサーバーが家にあると、いつでも綺麗で安全な美味しい水を飲むことができます。家で水を飲む機会が多かったり、自炊派の人、健康志向の人など、ぜひウォーターサーバーを生活に取り入れ、より豊かに暮らしを潤してみませんか。
監修:たろっさ
プロの家電販売員 兼 家電ライター
プロの家電販売員 兼 家電ライター。
札幌市在住。33歳。趣味はゲームと電器屋巡り。
20歳から家電量販店で働き、年間2億円、11年で25億円を売り上げた。
家電でわからないものはない家電スペシャリスト。