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「毎日きれいな部屋で快適に過ごしたい」は、きっと誰もが願うこと。整理整頓された部屋を保つためには、毎日のちょっとした意識が大切です。部屋がごちゃごちゃになってからまとめて掃除をして、また散らかって……なんてことの繰り返しの日々を過ごしている人もいるのではないでしょうか。日常のルーティーンに整理整頓の癖を取り入れられるように、普段の生活でどのようなことを意識すればよいのか確認してみましょう。
小林朗子
整理収納コンサルタント・一人暮らしアドバイザー
マンションデベロッパー、不動産仲介、リフォーム業界などを経て、現在は自宅やオフィスの整理収納コンサルティングを行う。実務作業が主な活動で、引越し・模様替え・衣替え・事務所移転などでお困りの方のお宅にて片付け作業を実施。新築マンションやリノベーションなどの住宅関連企業様とのセミナー開催やコラムの執筆等も行っている。
部屋をきれいに保つためのポイントは3つ!
1.床に物を置かない、物を出しっぱなしにしない
一度出した物はすぐに元の位置に戻す癖をつけましょう。床に置いたままにすることに慣れると、ずるずると散らかった印象の部屋になってしまいます。例えば、脱いだコートはすぐにハンガーにかける、郵便物は決まった箱にまとめてしまう、など床や机に置きっぱなしにしないようにしましょう。
2.ゴミ箱や掃除道具を便利な位置に置き、掃除をしやすくする
ゴミの定位置はゴミ箱です。ゴミはすぐに捨てられるように、便利な位置にゴミ箱を置いておきましょう。また、床に落ちたホコリや髪の毛はとても目立ちます。フローリングなら乾拭きのフローリングワイパーなど、すぐに掃除ができるように手の届きやすい位置に掃除道具を置いておきましょう。気がついたときに掃除をすれば、常に清潔な部屋を保つことができます。
3.物のグループ分けをして、定位置を決めておく
物の定位置を決めておけば、決められた場所に戻すだけで片付いて散らかりません。すぐに物をなくしてしまう人や、探し物に時間がかかる人は出したものをそのまま出しっぱなしにしている可能性が高いです。本、書類、文房具、化粧品など様々な物をグループ分けしておくことを習慣にしておきましょう。
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時間がないときにササっと部屋をきれいに見せるためには
リビングは整理整頓を意識する
物はバラバラに置かれているよりも、整って置かれている方がきれいに見えます。本は雑多に積み重ねるのではなく、大きさを揃えた陳列を。本棚なら、書籍類は高さをを揃えるとすっきりします。
小林さん
「本棚に、本や書類だけでなく、飾りたい物やCDなどを陳列する人もいるでしょう。本棚のどこに何を置くのかも、棚ごとにグループ分けをし他のグループとは混在させないようにして、メリハリをつけると整理されて見えます」
寝室はくつろげる空間を目指す
ベッドメイキングを必ずしましょう。布団が整っているかいないかで、印象は大きく変わります。ベッド周りにはあまりものを置かず、シーツやカーテンの色味を合わせると統一性が保たれ、まとまった印象の空間になります。
玄関は靴をしまうことできれいに見せる
玄関は当日履く靴だけを置くようにしましょう。履かない靴が出たままだと、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。備え付けの収納が無い場合には、ボックスなどを代用すると良いでしょう。
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洗面所やキッチンなどの水回りは物を統一する
洗面台の上には極力物を置かないほうが清潔感を保つことができます。また、タオルなどを同じもので揃えると、統一感が出ます。キッチンのシンク上には物を出さず、お鍋なども収納しましょう。
小林さん
「キッチンの収納スペースが狭い場合は、調味料の容器を部屋のインテリアにあったものに移し替えたり、鍋や調理器具を壁に吊るして見せる収納にしたり、工夫してみましょう。浴室でも、シャンプーやコンディショナーのボトルをシンプルなものに詰め替えるとぐっと洗練さが増します」
とりあえずきれいに見せたい、そんなときのお助けアイテムは?
収納ボックスを使用
目隠しツールの家具(蓋つきの収納ボックスやクリアケースなど)は便利ですが、無駄にあると部屋を狭くしてしまいます。また、たくさん物がある人は何でもそれらの収納ボックスに入れてしまって余計に片付かないという原因にも。引越し前や収納ボックスを探しているという人は新規に購入するのも手かもしれません。とりあえず買う、ではなく、何を入れるのか目的を持って購入すると良いでしょう。
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観葉植物を置いて視線そらし
観葉植物などを置くと、物から視線をそらすことができます。部屋の空間が大きく余っている場合には大きめのものを、ワンポイント程度に飾りたい人はサイドボードやテレビボード横における小さめサイズのものがおすすめです。また、観葉植物があることで掃除のモチベーションアップにもつながります。
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まとめ
部屋をきれいに保つためには日々の掃除をコツコツしましょう、と言われても、習慣に移すのは難しいものです。いきなりすべては実践できなくても、手軽に取り組めるものから始めてみれば毎日の工夫が楽しくなってくることもあります。あえて友だちを誘ってみたり、SNSに部屋の写真をあげてみたり、きれいに保つためのモチベーションアップをはかってみるのもおすすめですよ。
文・山下茜(アート・サプライ)